雑記(Scribbling)の最近のブログ記事



やっと読み終わった。読むのがすっごくつらかった。憲法、商法、民法、刑法はすごい楽しかったし必要な知識だなーって実感があったけど、うーん・・・民事訴訟法は要らないかな~?

(数学記号を使わず)文章だけで論理的に考えないといけなくて、とても疲れた。三段論法を三回使う、という話も、「A→Bである、Aである、だからBである」と記号を使えばすぐ分かるのだけど、文章だけで書かれると途端に理解力が下がる。頭悪いぞ、俺。読解力が低くて、あーいやになる。

時間をかけて読んだけど、まったく頭に残っていない。興味がないからか?必要性を感じないからか?六法くらい教養として知っておきたいって思ったけど、民事訴訟法はこれ以上やりたくない・・・。

司法試験、俺には間違いなく無理だと悟った次第。伊藤真のこのシリーズ、あと刑事訴訟法が残っているわけだが・・・どうしよう。普通、刑事訴訟なんか巻き込まれないからなー・・・。


本書に登場する5社は、すべて素晴らしい会社だと思う。感極まった。ビジネス本で感極まるってあんまりないんだけど、感極まった。5社は以下。

日本理化学工業株式会社

伊那食品工業株式会社

中村ブレイス株式会社

株式会社柳月

杉山フルーツ

これらの会社ぜんぶすごい。これら5社を知れただけで、この本を読む価値あったと思う。だけど著者の主張には違和感もかなり強く感じる。アマゾンによれば・・・

多くの経営書では、会社は株主のものである、と書いています。
また、「会社は誰のものか」という議論では「株主のもの」という考えが支配的で、
経営の目的も「顧客満足」とか「株主価値の最大化」などということが当然のようにいわれます。
しかし著者は、みんな勘違いしている、と喝破します。会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでもない、というのです。
社員が喜びを感じ、幸福になれて初めて顧客に喜びを提供することができる。
顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。
だから株主の幸せは目的ではなく結果である――これが著者の主張です。
目からウロコが落ちる思いの経営者、社員の方々が大勢いるのではないでしょうか。
一つの考え方で、耳を傾ける価値のある主張だとは思う。だけど、会社法には「株式会社は株主のもの」って明記してあるわけで、それを著者が知らないはずがないと思うのだけど。株主市至上主義がいやだというなら、高度に経済発展した資本主義の国で豊かな暮らしを享受する資格はないと思う。こういう、一般受けしそうなことだけ書いていれば、そりゃ30万部も売れるでしょうよ、特にこのご時勢。

「株主至上主義」を前面に押し出す人は、現実の事業経営のことをぜんぜん分かっていない人だと思うのだけど、逆に「会社は株主のものじゃない」っていう人は、資本主義のことを分かっていない人だと思う。まぁ、結局バランスだよね、としかいいようがない。

繰り返すけど、本書に紹介されている5社はすべて素晴らしい会社。脱帽。




半分読んで、やめた。きっといい本なんだろうけど、どうも僕には合わない。眠くなる。僕がこの本のレベルに到達できていないのかもしれない。ま、いいや。

この手の本だと、

『理科系の作文技術』

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)


の二つが僕のお気に入り。それから、本ではないが、

writing tips for PhD students

も素晴らしいと思う。これは論文書くときにものすごく大きな影響受けた。これ読んでなかったら、研究業績2本も出せてなかっただろうな、とすら思う。

論文だけでなく、ビジネス文書でも同じ。簡潔に、論理的に、読者が必要な情報だけを、必要なタイミングで。ということを意識するようにしている。やっぱ、論文publicationまでこぎつけると、けっこう文章を論理的に書く技術って上がるものかなって思う。

自分が伝えたい情報を正確に伝える必要性って、アカデミックでもビジネスでも同じだよね。


(追記)
この本を僕が気に入れない理由、アマゾンの書評にずばり書いてあったので、引用。

しかし、正味のことろ本書を読んでスラスラ書いてあることが頭に入った人は何割くらいいるだろうか。文書の書き方を教えている本にもかかわらず、こんなに分かりにくく書かれた本は少ないのではないだろうか?言いたい事が何なのかがその章の中で掴みづらいのである。



よっしゃ、やっと読み終わった。非常に緻密な体系らしいということで読んでみたのですが、集合論から再構築した実数論なんかに比べたら、すかすかの体系ですね・・・とか正直思ったりもしたけど。あと、「通説」という用語が、定義無しにいきなり登場するのだけど、これ、ちゃんと厳密に定義してください・・・とかも思ったり。でもまぁそんなことはとりあえず置いておこう。

文章だけでこれだけ高度な論理パズルみたいな思考をすると、けっこう頭が疲れる。でも楽しい。一回流れをつかんでしまえば枠組みにはめ込んで考えるだけなので、公式の証明を一回理解したらひたすら公式にあてはめて脳みそ空っぽにして手順を踏んでいけばいい数学の受験問題みたいな印象。で、その公式にあたるものが・・・

1)構成要件該当性
 ①実行行為
 ②結果
 ③因果関係
 ④構成要件的故意
2)違法性阻却事由
3)責任

の順番で検討しろよというルール。

で、疑問に思った点。刑事罰って、罰金のみでいいの?悪いことやっても、金で解決していいんかいなって思う。例えば、209条過失傷害「過失により人を傷害した者は、30万円以下の罰金または科料に処する。」とか。きっとその辺も論争があるんだろう。俺が知らないだけで。

民法商法憲法に比べたら、そんなに必要度は高くないかな。常識的に行動していれば、普通の人はまず刑事罰なんか食らわないし。

あと訴訟法を二つやって、一応、六法の入門的勉強は終わり。


法学部ってこんな面白いことやるんだ。けっこう楽しい。しかも商法は役に立つ。というか知らなきゃまずい。民法を先に読んだので、商法も楽しく理解できた。

法律用語って独特で馴染みがないので難しいのだけれど、伊藤真が上手に噛み砕いてくれているので、けっこう分かりやすい。「人的抗弁の切断」と言われても意味不明だが、裏書譲渡された手形は、仮に「納品されなかったので払わないよ」と(振出人が受取人に)言ったとしても、善意であればちゃんとお金をもらえるのだ、と言われたら分かりやすい。(p168)

「民法では~、それの特別法である商法では~」という説明が頻繁にされるので、常に両者の関係を意識できる。例えば、民法では一般に債権の時効は10年、商法では5年だよ、さらに手形法では3年だよ、とか。(p154)

そして机上の空論ではなく、実際の商売の現場でどうなっているのかという説明もある。例えば、手形は、理論上は、裏書譲渡される回数が多いほうが確実だけど、実際の商売では、回し手形は、みんな嫌がっている証拠かもしれないから気をつけろ、とか。(p163)

このシリーズは当たりだな。次は刑法いくか。


速読本は定期的にいろいろと目を通してきたので、だいたい「速読ってこんなもん」ということが分かりつつある。

本書の内容はすごーく大雑把に言うと、

1)目の動きを滑らかにしましょう
2)視野を広げましょう(一度に見えるブロックを大きくしましょう)
3)文字をイメージにして脳内に叩き込め(左脳でなく右脳で読め)

ってことかな。けっこう説得的です。平均的読書スピードの人は、本書で練習するとけっこうスピードアップするかもしれない。

ついでに、速読について、僕が気をつけていることを列挙。

1.音読禁止
2.誰にも邪魔させない集中タイムを一日のうちに設定
3.文字を一文字ずつ見るのではなく、塊(ブロック)でとらえる
4.イメージしながら読む
5.漢字を中心に読む(ひらがなは全部飛ばしても、意味はとれることが多い)
6.文字を目でスキャンして、脳内フォルダにダウンロードしている自分をイメージする


民法おもしれー。けっこう筋が通っていて、思ったより納得しながら読めた。これだけの体系を、文章のみで作るなんて、人類はすごい。

冒頭、以下を読んでびっくりした。

つまり、結論が先にあって、法律はそれを説得するための手段として機能するのです。(中略)妥当な結論のことを価値判断ということもあります。(p6)

まぁ、ここが経済学と違うと一般的には言われていますね。純粋な学問としての経済学は、ただの数学だという側面が強いので。とはいえ、現実の経済問題へ応用しようとするときは、結論ありきで、自分が欲しい結論を導ける仮定を都合よく置いて、好き勝手主張したりしますので、無意識に価値判断をしているとも言えるのかな。

民法は知らないとやばそうだな。ページをめくりながら、今までこんなことも知らずに生きてきたのかって思いっぱなしだった。相続法、抵当権、保証人、契約の有効性etc。日常的に聞く言葉が、民法全体の中で、どういう位置づけなのかが分かった。これ読み始めてから、日常的に「これって民法的にはこうだよな」とか考える癖がつきつつある。

伊藤真のこのシリーズ、すごいよく整理されていて勉強になります。次は商法だな。

cf)
『伊藤真の憲法入門―講義再現版』
もう12日だけど考えてみた。

1)自分の頭をもっと使う。
グーグル、ブラックベリー、エクセルなどに頼りすぎて衰退した自分の脳をもっと使う。知的生産の外注をやめて、内製化する。このままいったら10年後とか、頭スカスカになりそう。(去年は、ITをいかに有効活用して働くかを考えていた。その反動。)

2)法律を勉強する。
日々起こる出来事を、「これって法的にはたぶんこうで、もし裁判になったらきっとこうだよな」とか判断できるようになりたい。(去年は、会計に重点をおいて勉強した。日々の取引の仕訳が頭の中にすぐ浮かび、財務諸表のどこがどう増減するかパっと分かるようになるのが目標だった。とりあえず目標は達成したし、今年は法律の方に重点を置いて知識を増やす。)

3)月10冊、本を読む
最近、月4冊までペース落ちてた。ま、ウイイレのせいなんだけどね。平日の夜ウイイレやってるようでは、確かにやつらにブーイングを浴びても仕方ないかなとも思ったり。とにかくもっと頑張ります。。


いい意味で期待を裏切られた。こういうタイトルつける本って中身空っぽだったりするんだけど、これはまじ読む価値あった。アマゾンの商品紹介。

本書では、中小企業のカリスマ小山昇氏が、全国各地の中小同族企業から持ち込まれた事業承継にまつわるトラブルを例に、押さえておきたいポイントを徹底伝授!
自身でも2度経験した事業承継例も公開し、「絶対モメない」「とことん格安」の、賢い「継がせるテクニック」をお教えいたします!

これから事業承継を控えている企業ってゴマンとあると思うけど、本書は非常にお薦めです。自分で勉強しないと損をするという状況は人生たくさんあるわけだが、会社を継ぐときは個人では考えられない単位のお金が動くので、猛勉強する必要があると思う。

類似本があれば絶対に読む。誰か知っていたら教えてください。もっと読みたい。


『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』と同じ著者。すごい本質を捉えていると思う。アマゾンの商品説明。

今や、入社3年で3割の若者が会社を辞める時代になった。本書は、「内側から見た富士通」の著者である城繁幸氏が、若者世代を覆う「閉塞感の正体」を指し 示す。特にIT技術者は深刻で、明確に30歳で昇給を頭打ちにしている企業も珍しくない。キャリアパスを早期に閉ざされた30代がモチベーションを消失 し、メンタルトラブルを抱える例が増えているという。若者が置かれている厳しい現実を知るのに適した一冊であり、ITマネジャも一度目を通してほしい。

この本、要するに、世代間での所得分配が公平にいかなくなっているのが、閉塞感の原因でしょと言っているだけ。もう少し詳しく書くと・・・

年功序列の世界では、若い頃は働きに比べて安い賃金しかもらえない。高齢になると働き以上の賃金をもらえるようになる。これが年功序列の性質。「高齢労働者は働きに見合った賃金じゃないのだからカットしてしまえ」というのは、「若い頃安月給でこき使われたのを今取り返しているだけ」という高齢労働者の思いをふみにじることになる。でも、経済成長が見込めない時代では、それカットしないと若い労働者を新規雇用する余裕が企業にはなくなる。(昔、右肩上がりの時代は、将来は問題なかった。どんどん雇ってもどんどん市場も拡大してたんだし。)これカットして高齢世代に泣いてもらうか、カットせずに若い世代に泣いてもらうか、というトレードオフの問題に直面することになる。

現実にはどっちが選べれているか?というと、皆さんご存知の通り、若い世代の方が泣いている。

なぜ若い世代が泣いているかというと、そういう政策が採られているから。なぜそういう政策が採られているかというと、政治家にとって最重要顧客は中高年世代だから。なぜ中高年世代が最重要顧客かというと、彼らの投票率の方が高いから。結局、投票率の低い若い世代の自業自得でしかないとも言えるのだが・・・。まぁ、いつも時代も若い世代の投票率は低いものだと思うので、なんともいえないな。どうしたらいいのかな。





ラジコンやってる人の間では有名なTAMIYA(そういや最近、ぜんぜんラジコンやってないな)。TAMIYAに限らず、プラモデルの有名メーカーって静岡にたくさんある(らしい)。なんで静岡?というと・・・

家康が駿府城をつくる
→全国から優秀な大工などが集められる
→彼らはそのまま駿河に住み着く
→指物工芸が発達
→これを応用して、木製の模型のおもちゃを作り出す
→プラスチックの模型もつくるようになる


という流れ。こういう、まぁどうでもいいといえばどうでもいいけど、へぇって思ってしまう話が詰まっている本。


うーん・・・あまり好きになれなかった。思考の整理学に似ているのだけど、どっちか一冊だけ読むなら、思考の整理学をお薦めするなー。

国語の授業を受けてるみたいだった。高校時代、国語(現代文)の偏差値が壊滅的だった頃を思い出した。


ジョブズみたいなプレゼンをするにはどうしたらいいか。そんなことを真剣に考えている人におすすめ。一枚のスライドに大量の情報を詰め込みすぎて何を言っているか分からないプレゼンをI'm sick of itと思っている人におすすめ。この本は、爽快だった。

スゴ本blogでスゴ本認定された本は大概、読んで損しない。

http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2009/10/zen-7058.html


すっかり年末の慌しさが出てきた師走、皆様いかがおすごし。私は昨日まで新型インフルで外出禁止でした、つらかった。あ、タミフルで異常行動はおこりませんでした。

今年印象に残った本とかを。




(1)『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』
『ブラック・スワン』が有名になりすぎたわけだが、『まぐれ』もおもしろい。というか、私はいまだに『ブラック・スワン』を読んでいない・・・。



(2)『六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座』
僕のような法律オンチにはありがたい本ですね。この類の本、ほかにもあったらおしえて法律家さん。


(3)『はじめての課長の教科書』
中間管理職が中抜きされるとかって話も聞きますが、この本の言ってることも面白い。


(4)『ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する』
ポジショニングの理論でしかないといえばそれまでだが・・・。いまみたいなデフレな価格競争の熾烈な時代には、こういう本よんで気分を明るくしたい。



(5)『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』
偉大な企業の目的は利潤最大化じゃないってさ。でも利潤も必要よねぇ?ないとつらいもんね。死んじゃうって。


(6)『プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く』
いやー。いい本。心理学勉強したくなったよ。


(7)『日本銀行は信用できるか』
政府によるデフレ宣言があったりした今年。デフレって言葉がそこら中とびかってますね。カツマーの功績か。


(8)『営業の魔法―この魔法を手にした者は必ず成功する』
楽しく読めた。「営業の仕事はお客様の問題解決のお手伝いをすることです」って。


(9)『一勝九敗』
ユニクロの柳井さん。驚異的。ヒートテックあったかすぎる。


(10)『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』
これもためになる本だった。なるべく若いうちに読んでおきたい本の一つ。



この手の本読むの何冊目だろう。正直、『戦略「脳」を鍛える』『意思決定のための「分析の技術」』の方が面白かったかな。人によって意見は変わるだろうが。

とりあえず目次はこんな感じ。

第1章 競争優位の6つの視点―21世紀における競争戦略
第2章 株主価値―バリュー・マネジメント
第3章 顧客価値―セグメント・ワン
第4章 バリューチェーン―デコンストラクション
第5章 事業構造―プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)
第6章 コスト優位―エクスペリアンス・カーブ
第7章 時間優位―タイムベース競争


PPMを使った具体的な分析が載っていた。概念は知っているけど、どうやって実践するのと思っている人(僕みたいな人)は読むといいかも。

コンサルタントの提唱する概念にしろ、学者の研究にしろ、当たり前の話だけど、論理的思考能力が大変重要。学生時代、某教授が「証明に自明という言葉は使うな、自明じゃないから。本当に頭のいい人にとっては全てのことが自明。一番頭のよくない人でも理解できるような証明をかけ」と言っていたのを思い出す。本当に頭のいい人は、こういうコンサルタントの提唱する概念なんかなくとも、正解にたどり着いちゃう。でも僕ら凡人は、こういう補助輪がないとまっすぐ走れないわけですね。あぁ、頭のいい人がうらやましい。




ワールドチャンピオンになったところだし、読んでみた。基本的考え方は「あるがままを受け入れる」という感じ。たらればを言ってもしょうがないじゃん、ということを繰り返し述べていた。

高校3年の夏、星稜高校が甲子園で敗れた試合では、5打席連続敬遠という悔しい思いをした。その後、読売巨人軍にドラフト指名されたものの、夢見ていたの は阪神タイガースの縦縞のユニホームだった。「もしもあの時...」という思いは拭いきれないが、運命を真正面から受け入れる不動心が結果として成功に導くの だと語る。

自分は天才型ではないから努力するしかない、って何回も書いてあった。謙虚というより、自分を冷静に分析する能力が高いという印象。この能力、どんな職業でも重要だと思う。




ユダヤ教のラビが書いた本。職業柄、「なぜ私だけが・・・」という思いを持った人たちと接する機会が多かったラビが書いた本。早老症の息子を14歳でなくす経験をして、実際に自分がそっち側の人間になったことで、「神様は乗り越えられない試練は与えない」とか「このつらい出来事にも意味がある」なんてことが言えなくなったラビが書いた本。1ページ1ページが濃すぎて、読んでいて、ドキドキした。そこまで踏み込んで言うのか、って。

ちなみに、スゴ本ブログによると、「たったいま、ぜったい読んでおけ」。


Nintendoすごいなー。Sony, Microsoftと競争して現時点では成功しているわけだから。・・・いや、ブルー・オーシャン戦略をとったという意味では、Sony, Microsoftと競争はしていないわけだが。あ、でも、それならばAppleにブルー・オーシャン戦略を仕掛けられているとも言えるな。

アマゾンの内容紹介。

任天堂はなぜ強い? WiiとDSのヒットで最高益を更新。不況下でも快走を続け、今や米アップルなどと比較されるイノベーション・カンパニーとなった任天堂。独創的な商品開 発の舞台裏、"驚き"を生み出す仕組み、創業から受け継がれる哲学など、同社独自の「突き抜けた強さ」の秘密を解き明かす。製品広報や投資家向けIR以 外、徹底した情報統制が敷かれ、関連書もわずかしかない中、岩田社長、宮本専務、山内相談役ほか経営トップらに直接取材を行い、これまで公にされてこな かった同社の経営の中身に迫った初の本。

いろいろ思うことがあって、箇条書きしておく。

  • 任天堂は「運」を重視する会社らしい。うまくいったら運のおかげって考える会社らしい。そこが好き。経営学だなんだといってみたところで、その企業の成功例はサンプルサイズ1の一回こっきりの事象。系統的成功要因が何であったかを探るなんて無理。運が良かったって思う考え方に共鳴する。
  • 前社長の山内さんは、直感型だったらしい。上の運の話とも通じるけど、分析してじっくり決めるサイエンス型もいいけど、直感ですぱすぱ決めていく運まかせ経営もいいなーって思った。
  • 任天堂は娯楽の会社、というビジョンがはっきりしている。そこから外れることはない。(かつて、タクシーとかに多角化して失敗した経験が生かされているっぽい。)
  • 世界のNintendoがかつては花札やトランプメーカーだったっていまの子供にいっても信じてもらえ無そう。
  • 経営理念とかを書かないと守れないような経営者はダメ経営者だと思うので、経営理念は文章化していないらしい。(前社長の山内さんの話。)そうか、それでビジョナリー・カンパニーに名前が挙がっていないのか。
すっかり読書習慣が定着して、それなりに読書経験を積んできたので、お薦めの本をまとめてみました。

左(←)の「殿堂本~NEW!」というところをクリックすると見れます。

殿堂本 = 今までの僕の全読書経験の中から、個人的に殿堂入り認定した本

ということで、今後の僕の目標の一つは、殿堂本を増やしまくること。最近けっこう忙しいが、読書時間はギリギリ確保しております。。。


松下語録をPHP研究所がまとめた本。不況のときにどうしたらいいか、という精神論がかいてあるわけだが、松下本は本当に外れがない。どれも本当にいい本ばかり。アマゾンの紹介から引用すると・・・

危機から転じて成長へ―厳選された事業成功・発展への羅針盤。絶対に必要なのは熱意である。熱意にかけては最高でなければならない。

まぁ当然そうだよね。別に社長じゃなくても、スポーツ選手でも学者でも何でも、成功している人は熱意、情熱と呼ばれるものが燃えたぎってるもんね。MatuiもIchiroも、KrugmanもMankiwも、MatsushitaもJobsも。彼らは全員、誰にも負けない熱意を持っているんだろう。


本田宗一郎の本。豪快な人だなってのが素直な感想。

男の主体は仕事だ。しかし女は違う。私は女房には仕事のことは、一切口を出させません。そして遊びのほうも、「ゴテゴテいうな」っていい続けてきましたよ。でも、遊ぶことについて、理屈はあまりつけなかったな。遊ぶのに理屈をつけるのは卑怯だ。遊びたいから遊ぶ。浮気したいから浮気するんだ。(p178)

みな相当酔っぱらっていたが、そのうち芸者が気にさわるようなことをいったんだ。われわれ二人はそれを聞きとがめて「このなまいき女め」と芸者を二階から外へ放り投げてしまった。(p197)

あと、デザインとか美的センスにけっこうこだわりを持っているっぽくて、それが印象的だった。

製作する品物が、その時代の大衆の生活に求められる内容と、美的要素を持たなければならないのである。(p204)

それから、本田宗一郎ほどの人物でも(だからこそ?)、以下のように感じているというのは印象に残った。

自分だけの力で生きてきたようなことをいうやつは、大ウソつきだな。若者は他力本願を認識することによって大きく育っていくんだ。(p201)





TOYOTA、すげー。TOYOTAと言えば、カンバン方式とかリーン方式とかJust in Time方式とかPull生産とか自動化平準化とか改善とか乾いた雑巾を絞るってキーワードがすぐ思いつく。で、それらから生み出されるhigh quality carが有名なわけで、日本の製造業(もっと言えば日本経済そのもの)を象徴するような企業。単に賢い生産体制もってるってだけじゃないってことが分かった。

Toyota's continued success at implementing these tools stems from a deeper business phiosophy based on its understanding of people and human motivation. Its success is ultlimately based on its ability to cultivate leadership, teams, and culture, to devise strategy, to build supplier relationships, and to maintain a learning organization. (p6)

とあるように、本当にTOYOTAがすごいのって、小手先の体制ではなくって、その背後にある哲学とか思想とかなんだろうな、と。いろいろと参考になりました。調子のいいときは税金1兆円も納めていたわけで、まさにモンスター企業だ。信じられん。

そんなTOYOTAがビジョナリー・カンパニーに選ばれていないのって、おかしい気がする。



いい本。薦めてくれた人、ありがとう。とりあえず本の紹介をアマゾンから引用。

25000社以上のコンサルティング経験に基づく長年のノウハウを初公開した本書は、発売以来、米国の起業家たちから熱狂的に支持されている。世界20か 国で翻訳され、100万部を超える隠れたベストセラーである。米・ビジネス誌「Inc.」が行った成長企業500社のCEOへのアンケートでは、ビジネス 書No.1に選ばれた。アメリカの起業家たちに最も影響を与え続けているバイブル的な一冊。

『七つの習慣』『ビジョナリー・カンパニー』とを抑えて一位をとったらしい。この二冊も相当な良書なのだが、それを抑えるなんてすごいね。でも、それだけのことはあるかも。

パイ屋の経営に行き詰っているサラに著者がアドバイスを送るという形式で物語は進む。印象に残ったところをメモ。

私は、事業を立ち上げようとする人はみんな三重人格者だと思っている。「起業家」「マネジャー(管理者)」「職人」の三つの人格をもっていて、どの人格も主役になりたくてうずうずしている。(p33)

君が現場で働かなければならないのなら、それは事業を経営しているとは言わないんだ。(p56)

あなたの人生の目的は、事業という生き物に奉仕することではない。反対に、事業という生き物は、あなたの人生に奉仕するはずである。(p117)

優良企業は、はっきりとした将来像をもち、それを実現するために何が必要かを知っている。(p154)

いったい「価値」とは何だろうか?
商品とは、顧客が店を出るときに、実際に手に持っているものである。
価値とは、顧客が店を出るときに、感じるものである。(p167)

多くの起業家は、スモールビジネスを通して世界を変えようという高い志をもちながらも、自分だけは変わろうとしないのである。(p263)

この本も、折を見て読み返すと思う。


アマゾンで「営業」で検索すると一番上に出てくる。レビューでの評判も非常に良い。 という理由で読んでみた。確かに、かなり良い本。読書で感動したのは、久しぶりかも。

内容は、ダメ営業マンが、営業の師匠に指導されながら成長していく物語。最後は感動のフィナーレが待っている。たくさんいい言葉があったけれど、特に、

営業とは、お客様の問題を解決するお手伝いをすることです。そして、お客様と成長の感動を共有する使命を持っています(p106)
が心に刺さった。この本も、たまに読み返すと思う。実際に営業が得意な人が読んで、この本をどう思うか知りたい。

ちなみに、『ユダヤ人大富豪の教え』にしろ『金持ち父さん貧乏父さん』にしろ、営業の重要性を説いている。
約一年前にこんなことを書いているが、いま眺めてみるとどれも中途半端でなかなか出来ていない。この一年あっという間だった。最近、時間の流れが速くなった気がする。うーん。こんな感じで人生もあっという間なのでしょうか。
イノベーションのジレンマにしても、ブルー・オーシャン戦略にしても、「一番声の大きい顧客の声ばかりが反映されてしまうがために、気づいたらハイエンド市場に特化する方向に向かってしまっていた」という事態を打破すべし、ということを説いていると思う。

企業には、一番うるさい顧客の声ばかりが聞こえてくる。で、このうるさくてわがままな顧客の「あれもこれもやって」という声を反映させまくると、高機能高価格な方向にどうしてもいってしまう。結果、普通の顧客にとって「そんな機能いらないから安くしてよ」という製品が出来上がってしまう。

企業の側も、開発が楽しくって仕方がないから「あれも入れようこれも入れよう」という方向で進めてしまう。既存の顧客でいろいろと意見をくださるのは、コアでマニアな一部のハイエンド層のみかもしれないのに、そういう可能性は無視して、あたかも聞こえてくる声は、一般的、平均的ユーザーの声だと考えちゃう。開発するほうも職人的な満足度を得られので、ついつい機能をつけすぎちゃう。

気が付いたらハイエンド市場に特化したハイエンド製品で戦う既存の大企業。そこにローエンドな安くって低機能な製品を投入して勝負をしかける新興のベンチャー企業が現れ、あっというまに新興のベンチャー企業が勝ってしまう、というのがイノベーションのジレンマ。で、だから、つけすぎた機能を「取り除こう」とか「減らそう」という意識を持てというのが、ブルー・オーシャン戦略。機能を減らすことで、逆に満足度を高めていただける潜在的顧客がいるのだよ、というのがこの戦略の背景。

よく言われる例が、ゲームオタクを満足しようとPS3をつくったソニーと、家族団らんの時間をつくるためのきっかけとしてのWiiとつくった任天堂。安くて機能の低いが、簡単に操作できるWiiと、高くて機能が高いが、かなりやりこまないと楽しめないゲームばかりのPS3。ソニーのターゲットは既存のゲーマーで、任天堂のターゲットは、ゲームをやらない一般家庭。

Wiiの場合、顧客への付加価値は高まったが、コストも低下している。普通、付加価値とコストはトレードオフの関係にあると考えてしまいがちだが、そうではない。かもしれない。というお話。

だとすると、世の中の人の満足をもっと高めるようなものを、いまより安く提供できる。かもしれない。というか、ぜったいそういうことが可能だと思う。とてもこの世がパレート効率的とは思えない。



ディズニーの魔法を、ディズニーが初公開した本。ディズニーワールド、ディズニーランドにいったことがある人をみんなディズニーファンにさせてしまうあのおもてなしはすっげってみんな思っているわけで、この本から学ぶことも多かった。

とりあえず、アマゾンから引用。

つねにお客様の期待を超え、徹底的に細部にこだわるディズニーの顧客サービスは、高い顧客満足度を達成しつづけてきた。お客様を徹底的に理解し、サービス を磨きつづけ、ひとりひとりのお客様に対する特別の気配りもいとわない―世界中の企業が目標とする究極のサービス精神はいかにして世界中のディズニーラン ドで共有され、従業員に伝授され、お客様に届けられているのか?1986年に設立されて以来、ディズニーの従業員のみならず多くの企業を対象に独自のサー ビス手法「クオリティ・サービス・サイクル」を教えてきたディズニー・インスティチュートが初めて明かす、お客様を感動させる最高の方法。

いろいろと参考になる話が多い中で、一個だけ。

「三時のパレードはいつ始まるのですか?」ゲストがよくする質問である。あまりに頻繁に訊かれるので、ディズニー・ユニバーシティの伝統セミナーでも、ディズニー・インスティチュートでも、例として使用される。この質問をしたゲストは、単に型通りの答えを期待しているのではない。ゲストが知りたいのは、パレードが何時にどの場所を通るのかとか、見学するのに一番いい場所はどこかとか、どういうルートを通るのかとかいったことなのである。これに対して、「三時です」と答えたり、皮肉を言ったりすることだけはしてはならない。(p153)

要するに、顧客の視点にたって顧客満足につとめないといけない、そのために心をこめて接しなさいという教訓。

そういやディズーってビジョナリー・カンパニーでも取り上げられていたな。他のビジョナリー・カンパニーの秘密について書かれた本も読んでみるか。また読書ポートフォリオ最適化の基準が一つできた。
買った。28,700円。こんなに安くていいのか。NintendoがWiiで切り開いたブルー・オーシャンも血みどろのレッド・オーシャンになるのか。今後の展開が見ものだ。


体系だって簡単に知識が得られる。ダビンチコードとか天使と悪魔とかを本当に楽しもうと思ったら、こういう本でも読んで事前知識を得ておくと。

アマゾンの内容紹介。

「旧約」と「新約」は何がどう違うのか。聖書におけるイスラエルの位置づけとは......[天地創造]から[最後の審判]まで、ふんだんな地図と写真で解き明かした「聖書入門」に最適の一冊。

たった223ページだしすぐ読めちゃう。


これは期待以上に良かった。仕事する上でたくさん意思決定しないといけないけど、それを少しでも定量的に決めたい。それが出来るようになるにはどうしたらいいか。という目的意識でこの本を見つけたわけだが、良かった。

アマゾンの内容紹介。

ケースで学ぶ実践講座シリーズ第1弾!
合理的な意思決定を行うときに必要となるのは、根拠となる数字だ。本書は、その数字の出し方と、出された数 字をいかに扱うかについて、限界利益、機会費用、サンクコスト、キャッシュ・フロー、NPV、指標による優先順位、限界効率、リスク、不確実性、ディシ ジョン・ツリー、ベイジアン決定理論、感度分析、リアル・オプション、システム思考、システム・ダイナミクス、ゲーム理論など、さまざまな定石を使って学 習する。

これを読めば分かる通り、経済学がベースになっている。というわけで、僕はすごい読みやすかった。コンビニの経営者が直面する様々な問題に、どういう根拠で、どういう定量的分析をして、どうやって意思決定をしていけばいいのか、という具体例をたくさんもってきて本は進む。実際にコンビニの経営者になった気分になれるので、わりと楽しい。

経営には芸術的側面と科学的側面の両方があると思うが、科学的側面を無視したら、絶対うまくいかないと思う。今後もこの手の本はたくさん読むと思う。
簿記3級やって2級はやっていないわけですが。やっぱり2級くらいやっといたほうがいいという意見が強く。要は工業簿記やって原価計算できるようになったほうがいい、という話なんだけど。あぁでも明日新型PS3新発売だし。本も読みたいし。そういやウィイレのせいで本をあまり読めていない。8月は4冊か。最低だな。
このたるんだお腹。今なら変われそうな気がする。というかもう今しかない。30代に突入したらトゥ・レイトな気が。今日から腹筋します。。。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20398479,00.htm

ちょーほしー。スリム化されて容量120Gで3万切ってる。買おうかな。


スラムダンクは名作過ぎなわけで、この本もけっこう好き。

ただ、がんばるだけでは意味がない!超ヒットバスケ漫画『スラムダンク』のなかに必勝の秘密があった。スポーツで勝つ、人生に勝つ。

バスケやってる人だけでなくって、スポーツやってる人、さらに人生を送るすべての人への教訓がたくさん。哲学とか、自己啓発系の本ともとれる。

まぁ、結局あれだよね、情熱を燃やして熱く生きようぜ、ってこと。
学生は教授の研究のために授業料を払っているわけではない

だからといって、その研究をちゃんとしている教授も非常に少ない。教育もちゃんとしなければ、研究もまともにしない。これって、給料ドロボーとしかいいようがない。

日本のマスコミはのりピーを追いかける暇があったら、給料ドロボーと化した日本の大半の大学教授を問い詰めるべきだ。まじでこれは思う。






おー、ワンダフォー。いままで僕の全読書経験の中でも、かなり上に来る。一字一句読み飛ばさずに、すべて読んだ。さっさと読んでしまうともったいないので、意図的にゆっくり読んだ。それほど面白い。

アマゾンから内容紹介をコピペ。

やせたいのに、つい甘いものに手が出てしまう。貯金するつもりでいたのに、気がつくと給料を全部使い切っている。浮気ぐせがなおらない。禁酒禁煙もジョギ ングも続いたためしがない。これらはすべて遺伝子の生き残り戦略だ。私たちの心とからだを操る遺伝子の働きと、それを手なずける方法を教えてくれるのは、 アメリカで注目されている新進気鋭の経済学者と生物学者の名コンビ。しっかりとした科学的な裏づけで、私たちの日常生活を例にとり、本能的な行動に明確な 意味づけをしてくれる。意志の弱さを嘆く前に、その仕組みのウラをかいて「いじわるな遺伝子」を見返してやろう。

言っていることは超単純。例えばダイエットが難しいのは、その昔食糧が常に不足していた頃の記憶を遺伝子が持っているから、と。仮にラッキーな日があって、食べきれないほどの獲物を捕らえたとしても、その昔は冷蔵庫もなく食べ物を貯蔵する方法も無かったので、一番良い貯蔵方法は、それを食べられるだけ食べて体内で脂肪として取り込むことだったのだ、とかそういう話。

生き物は、遺伝子の言いなりに生きている、ということ。それに抗うのは、すごく難しいよね、ということ。この視点から、夫婦とか性とか愛とか家族とか友達についても触れているのだが、まぁ非常に読み応えがある。人間だけでなく、他の動物の不思議な性交方法などもたくさん紹介されており、めっちゃ面白い。

著者の一人はハーバードの経済学PhDらしい。(僕はいままで名前聞いたことなかったけど。)それで、研究テーマは、「人間の経済活動のダーヴィン的側面」らしいのだが、かなりこれ興味あるわ。ちょっと調べてみようかな。ああでも時間が。
http://www.tomorrowearth.com/2008/08/takeda-castle.html

たまたまネットで上記サイトを見つけて、わりと近くだったので昨日行ってみた。うちから車で1時間強。兵庫県の和田山。

かなり穴場。ぜんぜん有名でないから観光客も少ない(10人くらいしかいなかった)。無料。絶景。石の積み方はマチュピチュの方がかなり上手だったが。

秋に霧が発生する朝には、雲の上にそびえる遺跡みたくなる模様。ぜひそれを見れるようチャレンジしたい。

関西圏の人は、おすすめかも。


松下幸之助の本、何冊目だろう。本当に外れがない。普通だったら「どれも同じようなことが書いてあるから、どれか一冊読めばとりあえずOK」なんだが、全部読みたくなっちゃうのね。

しかし最近、読書が進みませんな。今月は6冊くらいか?全部PS3版ウイイレ2009のせい。あのゲーム面白すぎ。ソニー様とコナミ様、ありがとうございます。


完全に松下ファンになってしまった。松下幸之助さんの本は外れがない。経営者だけでなく、啓蒙書というか、精神安定剤として活用可能。

仏教系の教えが背後にある気がする。何か大きな運命みたいなのがあって、人間はそれに逆らってはいけない、みたいなことが頻繁に出てくる。けっこう、素直に受け入れられることばかり書かれている。

ちなみに、私はキリスト教徒なんだが。一応。でもどの宗教も、結局言っていることは一緒な気がするし、いろいろな宗教を知ること自体、けっこう興味深い。




面白かった。プロパガンダとか広告とか宣伝とか洗脳とか説得とか、そういった感じ。読む価値あるよ。特に今みたいに情報過多の時代では。で、著者たちが本書を執筆した目的は、プロパガンダとか広告とか、そういう各種「説得」から人々が自分の身を守れるようにするため、だって。著者たちは有名な心理学者らしく、心理学に興味あるんだったら、是非この本を。

で、目次をアマゾンから引用してみる。

第1章 日常生活のなかの説得
第2章 説得のお膳立て―効果的な説得を行うために
第3章 伝達者の信憑性―本物とまがい物
第4章 メッセージ―それはどのように伝達されるのか
第5章 感情にアピールする説得
第6章 説得の戦略を打ち破るために
第7章 情報戦略が失敗するとき―プロパガンダと社会

話題は非常に多岐にわたる。ざっとあげてみるとこんな感じ:カルト的な宗教、政治家の選挙活動、テレビをはじめとする各種メディア、ダイレクトメール、ヒトラー、セールスマンの営業トーク、などなど。日常は説得するかされるかという場面で溢れていて、情報はそこら中を溢れている。

さて、例によって印象に残った点をいくつかメモ。

他のすべての条件が等しければ、たいていの人は、多量の統計データよりも、一つの鮮明で身近な事例の影響を強く受けるものなのである。(p151)

人間なんてそんなもんだと思う。

人びとの心を揺さぶる鮮明なテレビの訴求力が、小説のような単なる感動的な物語りに取って代わられることはないだろう。(p155)

「小説」を「ネット」に置き換えてみると面白い。

歌やその他の娯楽は、受けてが反論を間が出すことを妨害するという点で大きな影響を与えるらしい。(p163)

要は気を逸らしたいということ。

信頼できる送り手の場合には、送り手が唱道する意見と受け手の意見の間の食い違いが大きいほど、受け手が説得される程度は大きい。一方、送り手の信頼性が疑わしい場合には、食い違いが中程度のときに最大の意見変化が生じる。(p172)

この本では様々な心理学の実験結果が紹介されている、そのどれもが超面白いのだが、これはその中でも一番面白い結果だと思う。

かつてBBC会長が述べたように、テレビニュースは一種の娯楽番組なのである。(p263)

ニュースという番組名がついた、バラエティ番組ってことか。ってか、そんなことをBBC会長が言ったことがあるなんてびっくり。

ヒトラーは、『我が闘争』で次のように書いている。
宣伝効果のほとんどは、人びとの感情に訴えかけるべきであり、いわゆる知性に対して訴えかける部分は最小にしなければならない。われわれは大衆に対して、過度な知的要求をしてはならない。大衆の受容性は非常に限られており、彼らの知性は低い。しかし、忘れる能力は非常に大きい。これらの事実に基づき、宣伝を効果的にするには、要点を絞り、大衆の最後の一人がスローガンの意味するところを理解できるまで、そのスローガンを繰り返し続けることが必要である。(p292)
これを読んで、小泉さんを連想したのは、僕だけじゃないと思う。

いやー、かなり面白かったよ。非常的に「説得」的な本だった。完全にこの本読んで、「説得は危険」と見事に「説得」されてしまったよ。

(追記)

ちなみに、本書は

http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2008/09/post-ea15.html

経由で知った。リンク先のブログは、僕が読む本を選ぶときにたまに参考にしているブログで、けっこう良いブログだと思う。


『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』の続編。感想は、前作と同じく「わくわくして楽しい気持ちになった」というところか。両方ともいい本っす、お薦めできます。

で、内容。まず原著のタイトルに触れる必要がある。前作は、"Build to Last"つまり「永続するように作られた企業」について語っていた。そういう卓越した企業(BTL企業)と、普通レベルの優良企業に違いは何か?というのが、前作のテーマだった。ところが、「"Build to Last"を読んでも、どうやったら良い企業からBTL企業にできるか分からない」という批判を受けたらしい。その批判を受けたのが本書。だから、今回、原作タイトルは、"Good to Great"ということで、普通レベルの優良企業(Good company)が、どうやったら結果偉大な企業(great company)になったのか、ということがテーマで、11社が分析対象になっている。

で、二つの本の関係だが、結果的に、"Build to Last"の方こそ"Good to Great"の続編のようなものだと著者は言っている。"Build to Last"で紹介した企業は、創業者が"Good to Great"の方法をとっていたのである。"Build to Last"で紹介した企業は、その上で、greatnessを維持できているという意味で卓越した企業だったのである。そして、いかにしてこれを維持しているかを分析しているのが、"Build to Last"の分析内容だった、と後になって振り返ると分かった、ということ。そして、"Good to Great"の方法も、"Build to Last"の方法も、かなり重なる部分がある、ということが分かった、と。

で、本書の分析の結果わかったことをメモ。

1.第五水準のリーダーシップ:
"Good to Great"企業では、カリスマCEOを社外から招いたりはしない。"Good to Great"企業のトップは謙虚で、派手な生活はしない。しかし確固たる意思を持っている。

2.最初に人を選び、その後に目標を選ぶ:
「まずは目標があって、その目標に共鳴する人を選ぶ」のではない。「まずは適切な人を選び、その後に目標を設定する」のである。「適切な人」とは、"Build to Last"でいうところの「基本理念(ビジョン)」が共有できている人のことだと思う。

3.厳しい現実を直視する:
現実、真実、統計データを客観的にちゃんと見る。厳しい現実も直視する。その上で、勝利の確信を失わない。根拠なき自信は持たない。

4.針鼠の概念:
次の三つの円の交わる部分に固執する。「世界一になれる分野はどこか?」「情熱を燃やせる分野はどこか?」「その分野は儲かるか?」

5.規律の文化:
三つの円の交わる部分にとどまれるような規律を持つ。

6.促進剤としての技術:
新しい技術にとびついたりしない。振り回されない。三つの円の交わるところと関係なければ、どんなに世間が騒ぐ新技術もスルー。

7.弾み車と悪循環
"Good to Great"企業では、「このときが転換点だった」という時期は特に無い。重たい大きい車輪があって、それを人手で推し進める場面を創造しよう。ゆっくりと回転して加速度的にスピードがあがっていく車輪。この車輪、どの点で「急に勢いづいた」のだろうか。そんな問い自体が無意味で、車輪を押し続けたことが重要。はたからみたら「ある時」を境に急にスピードが上がったかもしれない。「あの時、どんなマジックを使ったんだ」と聞くのはナンセンスということ。

・・・という感じ。特に、「三つの円」の考え方は気に入った。

あと、「どうしてgreatを目指さないといけないのだろう」という質問が出るとしたら、たぶん、あたなはその仕事を十分好きではないのだろう、というのもするどい指摘。本当に情熱を燃やしているものの場合、そんな質問すらでない。大好きなサッカーをやってる子供が、ワールドカップで優勝したい、と素朴に思うのと同じことで、本当に好きな仕事をやっている場合は、どうしてもgreatになりたい、と感じるものだと思う。

とりあえず、分析の方法とか細かいところは、突っ込みだしたらきっとキリがないと思うんだけど(詳細は書いてないからわからんが、なんらかの統計分析をしているはずだし)、とにかく前作と同じく「わくわくして楽しい気持ちになった。」




製造業のことを少し体系だって知ろうという目的で読んでみた。アマゾンレビューが良い本書を選んでみた。いい勉強になった、読んで良かった。

本書はものづくりの業界について、かなり広く網羅している。鉄の作り方とかも書いてある。それについてはこれの方が詳しいけけど。鉄鋼なしに経済は成り立たないし、鉄鋼のことはある程度よく知っておいたほうがいいかな、って感じる。例えば、以下みたいなニュースにアンテナが向くようになるので。

鉄鉱石価格3~4割下げ 需要落ち込みで@産経

新日鉄、車用鋼材価格引き下げへ トヨタと

2010年度の鉄鉱石価格は10%上昇へ=ゴールドマン

ほかにも、PLMとかMRPとかSCMとかABCとか、こういういろいろな概念も説明されていた。一応、そういうのも知っておいて損はないかな、と。

日本の製造業は、いま根本的に商売の構造を変えないといけない時期にいると思うし、学生の間でも製造業って不人気になっているけど、だからといって衰退産業だと僕には思えない。


「脳の研究により勉強しなくても知識が得られる」「再生医療が一般化する」「遺伝子技術により食料問題が解決する」「太陽光発電で脱化石燃料が実現」「陸上交通も脱化石燃料で」「母国語どうしでの会話が通じるようになる」「人間とロボットの共生」「宇宙基地や宇宙旅行」「人工生命」など夢に満ちています。
100年後、伝統的製造業を中国等に譲った日本の製造業は、こんな新分野を切り拓いているかもしれません。(p187)


ドラッカーの本、今まで一冊も読んだことがなかった。で、ドラッカー本ってたくさんあってどれ読んでいいか分からなかったので、とりあえず、一番薄いこの本から始めてみることにした。

これがいい本だったら他のドラッカー本にも手をつけようかと思っていたんだが・・・あんまり良くなかった。どうしよう・・・。たまたまこれが良くなかっただけかな。きっとそうだよな。ドラッカーって超有名だもんな。「このドラッカー本はいい」というお薦めがあったら、誰か是非。

経営学の本、いままでかなりたくさん読んだけど、「まじでこれはいい」って思ったのは、ほとんどない。(『ビジョナリー・カンパニー』は数少ない例外。)結局、いつの時代にもどの国のどの企業でも当てはまる普遍の法則なんて、ないと思う。文化、宗教、言語みたいな基礎条件だけでなく、政策、経済水準、政治状態などなど、いろいろな条件が異なるのに、そんな普遍法則があるなんて、ちょっと信じられない。アメリカでうまくいったマネジメント方法が、日本でうまくいくんだろうか。vice verca。

「ハーバード・ビジネススクール(HBS)は,経営は科学ではないという立場をとる学校である」らしいが、その通りだと思うし、経営学は、まぁみんなが勉強しているから話題についていくために僕も勉強するけれど、内心、何の役にも立たないんじゃないか、ってかなり疑っているんですけど。。。

(追記)
「これをやったらうまくいく」という事が書かれている経営学の本より、「これやったら失敗したよ」ということが書かれた実際の経営者の本のほうが、勉強になる。気がする。




今年読んだ本の中で一番衝撃的かもしれない。この本読んで、自分のいまの英語力のままだと、ヤバイかな、ってまじで背筋がゾっとした。バイリンガルに限りなく近づいていかないと、猛烈なハンディを背負うことになる、って実感した。アマゾンの紹介。

豊かな国民文学を生み出してきた日本語が、「英語の世紀」の中で「亡びる」とはどういうことか? 日本語をめぐる認識の根底を深く揺り動かす書き下ろし問題作!

日本語が<国語>になった、絶対に欠くことができない歴史的条件として、著者は「明治維新のとき植民地にならずに済んだ」ことを挙げている。

それは、日本が西洋列強の植民地にならずに済んだということにほかならない。(p175)

もし、日本がアメリカの植民地になっていたとしたら、そのとき日本の言葉の運命はどうなっていたであろうか。
日本は、植民地に典型的な二重言語状態に陥っていたはずである。(p178)

この条件が満たされていなければ、夏目漱石も芥川龍之介も川端康成も日本語という<国語>では書かなかっただろう、と。これは、イギリスに植民地化されたインドでは英語、フランスに植民地化されたヴェトナムではフランス語が強く残っているetcの例を考えればわかること。しかも、日本語で書いてノーベル文学賞までとってしまうほど、日本語で書かれた日本文学は成熟したわけで。

その日本語が亡びようとしているって。

日本における<大学>とは、大きな翻訳機関=翻訳者養成所として、日本語を<国語>という、その言葉で<学問>ができる言葉に仕立て上げていった場所である。(p211)

その日本の学者たちが、今、英語でそのまま書くようになりうつある。自然科学は言うまでもなく、人文科学でも、意味のある研究をしている研究者ほど、少しずつそうなりつつある。そして、英語で書くことによって、西洋の学問の紹介者という役割から、世界の学問の場に参加する研究者へと初めて変身を遂げつつある――世界の<読まれるべき言葉>の連鎖に入ろうとしつつある。

ここで重要なのは、自然科学の世界では、研究する=英語で書く、というのがかなり昔から当然のことだった、という点。それが、人文科学の世界でも、変わりつつある、というのを、著者は嘆いているわけ。(本題からずれるけど、いまみたいな英語の時代に、英語で書かれた論文に対して、日本語で批判する、というのは、学者として最低だと思う。日本語で学問する人は、「西洋の学問の紹介者」でしかないのだから、自分の意見をいう権利なんか無いと僕は思う。英語で書かないと、誰も読まないんだから。)

こういう時代の流れというのは、良し悪しは別にして、止めることは出来ない。世界一周ハネムーン中にフランスの番組で、「フランス語は今後どうなるか、いまの時代は英語で話さないといかに取り残されるか」という特集をやっていて、出ていたフランスの有名人どうしが、すべて英語で話していたのを思い出す。

そんな時代に、日本はどうするべきでしょう?

日本が必要としているのは、「外国人に道を訊かれて英語で答えられる」人材などではない。
日本が必要としているのは、専門家相手の英語の読み書きでこと足りる、学者でさえもない。
日本が必要としているのは、世界に向かって、一人の日本人として、英語で意味のある発言ができる人材である。(p276)

このビジョンはすごい共感する。こういう人材を育成するために、国家として何をするべきでしょう?

学校教育で、英語を読む能力の最初のとっかかりを与える。その先は英語は選択科目にする。(中略)英語をもっと学びたいという強い動機をもった人は、学校の外で自主的に学べばよいのである。(p289)

この案もすごい共感する。podcast、ハリウッド映画などなど、既にその気になったら低コストでもかなりの英語力をつけることができる環境があるから。それで、日本人は日本語とどう向き合ったらいいのでしょう?

強い動機をもたない人でも、大衆消費社会であるがゆえに、「もっと英語を」という脅迫観念にかられざるをえない時代に入っているのである。
だからこそ、日本の学校教育のなかの必修科目としての英語は、「ここまで」という線をはっきり打ち立てる。それは、より根源的には、すべての日本人がバイリンガルになる必要などさらさらないという前提――すなわち、先ほども言ったように、日本人は何よりもまず日本語ができるようになるべきであるという前提を、はっきりと打ち立てるということである。(289-290)

この考え方もすごい共感する。その通りだと思う。誰か国の偉い人がこういう方針を示さないまま、いまの状態でノラリクラリと英語の進入を許すとどうなるんでしょう?

日本人がもつ日本語に対しての自信のなさは、その経済力が西洋と肩を並べた今も、変わらない。(中略)そもそも政府からして、翻訳後を考え出すこともせず、西洋語のカタカナ表記を公文書に使って平気である。
恥ずべきコンプライアンス(=屈従)。(p293)

いい加減、イングリッシュのボキャブラリーをそのままカタカナ表記してジャパニーズボキャブラリー扱いするハビットはなくしませんか、って僕は感じてるんだけど。しかもジャパニーズプロナウンシエーションベースでカタカナ表記するから、カタカナを読めるネイティブスピーカーが読んでもアンアンダスダンダブルや!本人はかっこいいと思ってやってるのかもしれないけど、ルー大柴と大差ないぜ。この流れが続くってことは、まじでみんなルー大柴みたくなっていくってことだと思う。それでいいならいいけど。俺は嫌だよ。

(追記)
この本は、「今世紀最重要の一冊」というdankogai氏の書評を見て買ったんだけど、あれから半年以上たってしまった・・・。反省。最近、ウィイレとラジコンとテニスとガーデニングなどなど、読書タイムを減らす娯楽タイムが増えている気がする・・・。





著者の言っていることは、かなり共感する。心に刺さったので、自戒もこめて引用する。

一般読者の愚かさはまったく話にならぬほどである。あらゆる時代、あらゆる国々には、それぞれ比類なき高貴な天才がいる。ところが彼ら読者は、この天才のものをさしおいて、毎日のように出版される凡俗な駄書、毎年はえのように無数に増えて来る駄書を読もうとする。(p135-136)

その通り。本当、反省するわ。はやく「一般読者」から脱却したいわ。もっとちゃんと良書を選別して読まないと、って。本を買う金は惜しまないけど、駄書を読む時間は猛烈に惜しい。本屋にいけば、日々洪水のように大量に本が出版されている。特にビジネスコーナー。半年後にまた本屋にいくと、ほとんど入れ替わっている。たった半年の時間の淘汰に耐えられない本を読むより、何十年、何百年という時間の淘汰に耐えた本のほうが良書である確率は圧倒的に高い。

そうは言っても、激動の時代を生き抜くには、新規出版された良書も読んでいかないといけない。だからこそ、新書の良書の選別は重要課題。最近は、いい本を見つけるセンスがあがってきた・・・気がするが、まだまだ駄書を読み始めてしまうこともあるんで。。

あ、あと、本題とは違うが、匿名で他人を批判する人のことを、ボロクソに言っている。p46-54あたりで、すごいヒートアップしてる。「卑劣な匿名賤民」「卑劣な臆病者」「破廉恥行為」「文学的悪事」「厚顔無恥」「名を名乗らざる卑劣漢」とか。ざっとこんな感じ。


難解すぎて私には理解できなかった。さっぱり。いままで感じたことのない激しい睡魔に襲われた。以上。


ちょーいい本。ちょー面白い。面白いというか、楽しい。読んでいるだけで、わくわくさせてくれる本。いろいろな人が薦めるのも頷ける。めっちゃ良書。僕が今まで読んできたビジネス書の中で、ひょっとして一番かもしれない。

アマゾンの商品紹介が、コンパクトでまとまっている。

時代を超え際立った存在であり続ける企業18社を選び出し、設立以来現在に至る歴史全体を徹底的に調査、ライバル企業と比較検討し、永続の源泉を「基本理念」にあると解き明かす。

利潤最大化ではなく、基本理念を貫き通すことが重要、という感じ。Walt Disneyであれば、「自分たちのイマジネーションを生かして、人々を幸せにすること」という基本理念があって、そこからDisney作品が生まれている。注意すべては、「子供向けアニメを作る」という基本理念ではないこと。それだと、Disney Landは生まれないから。そして、利潤はついてくる、と。

カリスマ的な経営者は要らない。カリスマ的な創業者が去ってダメになる企業もあるが、ビジョナリー・カンパニーは違う。創業者は、基本理念をしっかりとつくって、それを組織の隅々まで浸透させる。ビジョナリー・カンパニーの創業者は、正確な時を告げるのではなく、正確に時を告げる時計をつくる。自分がいなくなってからも、基本理念が後継者に引き継がれるという永続性を、自分が創業した会社に、備えつける。優秀な経営者が引っ張るのではなく、企業がしっかりと優秀な後継者をつくるシステムが出来上がっているのが、ビジョナリー・カンパニー。

ビジョナリー・カンパニーは、基本理念を最重要視する。これに反した行動をとった従業員は厳しく罰する。利益に反するとしても、基本理念を最重要視する。企業にとっての利潤とは、人間にとっての水。水がないと人間は生きていけないが、だからといって、水を飲むために人間は生きているのではない。利潤がないと企業は生きていけないが、だらかといって、利潤を得るために企業は生きているのではない、という考え方を持つのが、ビジョナリー・カンパニー。(これは、経済学のもっとも基本的な仮定の一つに反する!)

では、なんのための企業は存在するのか?これこそが基本理念。で、それは、企業によって異なる。人間がなぜ自分は生きているのか、という答えに対して十人十色なのと一緒。これを見つけることが、ビジョナリー・カンパニーになる第一歩。第二歩は、それを実行すること。たとえ利益に反するとしても。

例えば、Walt Disneyであれば、「自分たちのイマジネーションを生かして、人々を幸せにすること」だし、マリオットであれば、「自分の家を離れたところで、自分の家みたくくつろげるようにしてあげること」になる。本書に登場するビジョナリー・カンパニーで、日本企業はソニー一社のみ。ソニーの場合は、「日本文化の向上に貢献すること」だって。基本理念は、100年後も同じであるような、永続性のあるものでないといけない。ビジョナリー・カンパニーになるには、まずは、それをみつけないといけない。

この本は、たぶんときどき読み返すと思う。読むと気持ちが高揚するんで。


この本の続編。二冊とも、めっちゃいい。「決算書が読めるようになりたい、でも簿記とかを地道に勉強するのは嫌だ」というわがままを満たしてくれるスゴイ本。アマゾンの紹介にある通り、すばらしい本。

決算書から大切な数字だけを抜き出して「一体分析」オリジナル図を作成。会社の経営状況が簡単に分かる!会計の仕組みが「理解」できたら次は「分析」。細 部に立ち入った勉強は今回も一切不要。この手法なら全体像をイメージで把握できる。ベストセラー『財務3表一体理解法』の著者が満を持して贈る新・会計勉 強法第2弾。

この1年くらいで、財務、会計、経理とか呼ばれる分野の知識は随分強化したと思うんだが、まだまだ知らないことが多くって。いろいろと、業種ごとの財務諸表の特徴が書いてあったりして、おぉなるほどー、と思うことかなり多かった。例えば・・・。自動車業界で、マツダがトヨタよりもはるかに資産回転率が高い理由は、トヨタは金融事業も展開しているからだよ、とか。(金融は、資産回転率が超低い業種なんで。銀行とか見れば分かることだが。)あと、携帯電話業界で、孫さんがLBOでいかに規模を拡大してきたか、とか。(ここ5年で、資産規模3倍、売り上げ5倍。)ライブドアの錬金術についても、わかったつもりでいたけれど、本書の解説が抜群に分かりやすかった。

とにかく超良書。思えば、この著者の本は、これも含めてもう3冊も読んでいる。


読んで良かった。いい本。 スズキの鈴木修さんが初めて書いた本らしい。鈴木修さんは、スズキに婿養子という立場で入社して、社長就任時は売上3000億だったのを、30年かけて3兆円まで持っていった名経営者。79歳で、会長兼社長の、現役。パワフルな人、ってのが率直な。

一つだけ印象に残ったのをメモ。これを読んで、企業にとって後継者不足がいかに深刻な問題かってことを感じた。(ちなみに、スズキも後継者問題に悩んでいると本書には書かれている。)

子供のころ、雪だるまをつくるとき、最初の根になる雪玉を母にしっかりとつくってもらったことがあります。その雪だるまを転がして雪だるまをつくるのですが、これがダメだと上手にできません。そして、雪だるまが解けてしまっても、根となる雪玉だけは解けずに残っている。創業者の偉大さはここにある気がします。2代目、3代目、4代目は、休まずコツコツと雪玉を転がしていけば、企業は発展していくものです。(p247)

こういう本を、時代は変化しているんだから過去の偉人の成功体験を知ってもどうしようもない、で済ませてしまうのはもったいない。いろいろ学ぶことがあるはず。


するどい!格差問題にとてもするどく切り込んだ本。格差問題についての議論や報道を聞くとき、いつも違和感があるが、その違和感にするどく切り込んだ本。本書の主張に、概ね同意。ちょっと長くなるが、いくつか引用。

問題は、正社員の側ががっちりロックされているため、非正規雇用の側に回される人件費原資が生産性以下でしかないこと。そして、あらかじめ「切り捨て」前提で単純作業ばかり割り振られるため、いったん非正規雇用の側に入ってしまうと、技能・職歴が身につかず、階層が固定化されてしまうことなのだ。
「切り捨て」前提で使われる部材であるため、今回のような不況時には真っ先にクビを切られることになる。一方で好況時には、正社員労働組合にベアをもっていかれる。日本労働組合総連合会(以下、連合)はしばしば「労働者同士、対立ではなく連帯を!」と呼びかけているが、いま行われている大量の「派遣切り」の陰でこっそりベアを要求しているところからも、既得権を譲る気はサラサラなさそうである。(p20)

だが、労働市場に対する改革を求められた連合が、中小企業の正社員を引っ張り出してきては、「見て!正社員もこんなに苦しんでいるの!」と反論するのには強い違和感をおぼえる。ついでにいえば、製作会社やフリーライターにコスト負担を押しつけつつ、日本一の高給を維持しつづけている大手メディアについても、筆者は何ともいえない居心地の悪さを感じている。(p25)

たしかに、「一人で上場企業5社から内定」という学生もいたが、秋まで引っ張っても内定ゼロという若者もいた。要するに、企業側の採用ハードルがあまり下がらず、評価される学生とそうでない学生に二極化が進んでいるのだ。(p82)

根本的な対策としては、正社員と非正社員の格差是正、および世代間の格差是正を実施し、20代、30代に回すリソースを増やす以外にはない。(p110)

「朝まで生テレビ!」の格差特集では、いつも貧困側の代表が連合と社民・民主両党だが、これなどはもはやジョークとしかいいようがない。「格差がなくなってほしくない人たち」が貧困代表として顔をそろえているのだから。 (p187)

老若男女問わずお薦めな本。雇用問題をめぐる、こういう冷静な議論を頭に入れておくべき。キャリアパスをどうしたらいいか悩む学生なんかも、本書を読むと参考になるかも。



この本の続編。前作と内容が重複するところも少しあったが、読む価値あった。というか、こっちのほうが大分いいと思う。どちらか一冊だけなら、絶対こっちを読むべき。

主張は一言でいうと「銀行融資を引き出す小手先テクニックなんかなくって、要は、ちゃんと経営して優良企業になりましょう」という、まぁみもふたも無いことになる。が、そこがいい。結局、それが一番いいに決まってる。で、当然それってつまり、ちゃんと経営するためには、結局、経営者として日々、本を読むなり、いろいろなセミナーとか研修会にいくなり、経営やら簿記やら語学やらの勉強をするなり、努力しなくてはいけませんね、ということになると思う。

良い経営者になるのに、王道なし。ってところか。


読書とか速読は重要テーマなので、たまにはそういうことが書いてある本も読むようにしているんだが・・・本書から得たものは少なかった。本によって読み方を変えるべき、とか、速読は重要なところだけ読めばいいのだから要はいかに「どうでもいい部分を捨てるかが重要」とか書いてあったが・・・要するに、ある程度本を読む人にとっては、そういう当たり前なことしか書いていなかった。

ビジネスマンでぜんぜん本を読まない人もいるが、そういう人はとりあえず月一冊からでいいからとにかく読む習慣をつけよう、と書いてあったが、本書は、そういう人がターゲットに書かれているのかな。

お薦め本が60冊挙げられていてが、必ずしもそれらが全て良い本とも限らない、とも思った。僕はそれお薦めしないけどなー、という本も、60冊の中に入っていた。大体、どういう本を読むべきか、というのは、人によるし。同じ人でも、タイミングによってどういう本を薦めるべきかも違ってくるし。一概に「この60冊」と言われても・・・。しかも、著者が昔書いた本が、4冊も入っているし。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news5/2009/090520_2.htm

京都市・京都府から休校も要請されているが、京大の専門家が医学的・生物学的見地から対応を考えた結果、それほどのことではないと判断し、休校にしません、と。

この対応はしびれるわ。


http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news5/2009/090521_3.htm

薬局やスーパーでディスポのマスクが手に入らなくても悲しむ必要はありません。昔風のガーゼ・マスク(手製でもOK)を一日の終わりに洗い、熱湯かアイロンをかけて消毒すれば何度でも使えます。

貴重な知識をありがとう、京大。




面白かった。知らないことだらけでの分野の本を読むのって、楽しい。鉄すごいよ鉄。目次。

第1章:「世の中の材料」を俯瞰し、「鉄」がどのような存在なのかを探る
第2章:幅広い性質を発現する「鉄」の特徴や可能性を探る
第3章:高強度の最先端をいく「線材」
第4章:高強度と高機能を実現する「棒鋼」
第5章:鉄の磁性を活かした「電磁鋼板」
第6章:錆に負けない鋼「ステンレス鋼」
第7章:「鉄に願いを」をテーマに、さまざまな分野で鉄に関わる8名の方々か
らのメッセージ

中学校くらいの社会の授業を思い出した。鉄鉱石とかを高炉で還元して銑鉄をつくる、とか。鉄は自然の状態では酸素を結びついていてサビているので、この酸素を取り除かなくてはいけない、とかいうお話。早い話、コークスとかを入れて炭素を酸素と結びつかせて二酸化炭素などをつくることで、酸素を取り除くらしい。

その他、いろいろと合金の話とか。鉄を主成分とした合金を鉄鋼と言うらしい。鉄鋼の中で一番有名なのは、ステンレス。ステンレスは、鉄のほかにクロムが入っているもの。ステンレスというと、磁石にくっつかないので鉄成分なさそうなイメージあるが、鉄も入ってるんだってさ。クロムの他に、ニッケルとかモリブデンとかが入ったりすると、ステンレスとしては高級なものになっていくらしい。

新日鉄のこのページにけっこう詳しくかいてある。本書を読まなくても、このページ読むだけでもけっこう面白いかも。


(追記)
今回僕が読んだのは、『カラー図解 鉄の未来が見える本』ではなくって、『カラー図解 鉄と鉄鋼がわかる本』でした。間違えました、すいません。『カラー図解 鉄の未来が見える本』の方もそのうち読んでみます・・・。




まいったね、こりゃ。読書中ずっと反省しっぱなしだったわ。超名著。不朽の名作とは、こういう本のためにある言葉だろう。アマゾンの商品説明を引用。

 あらゆる自己啓発本の原点とも言うべき本書は、1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げた。 『How to Win Friends and Influence People』は初版の発売当時と同じように今日でも十分通用する内容となっているが、その理由は、著者のデール・カーネギーが決して変わり得ない人間の 本質を理解していたからに他ならない。著者の信ずるところによれば、経済的成功の15パーセントは専門的知識から生み出されるが、残りの85パーセントは 「考えを表現する能力、リーダーシップをとる能力、そして人々の熱意を引き出す能力」によるものとなる。人と接する際の基本的な原則を基に、自分が重要視 され、評価されていると相手に感じさせるようなスキルを教示する。また、操られていると相手に感じさせないようにしながらつき合う基本的な手法にも重点を 置いている。カーネギーは、誰かに自分が望むことをさせるには、状況を一度自分以外の視点に立って観察し、「他人の中に強い欲望を喚起させる」ことで可能 になると述べる。更に本書を通じて、相手に好かれる方法、自分の考え方に相手を引き込む方法、相手の感情を害することなく、あるいは恨みを買うことなくそ の人の考え方を変える方法を学ぶことができる。例えば、「他人にその考えが自分のものだと感じさせる」方法、そして「まず自分の失敗について語ってから他 人を批判する」方法などである。また、歴史上の人物、産業界のリーダー、そして市井の人々の逸話を交えながら、著者の論点が分かりやすく解説されている。

アマゾンの商品説明が非常に秀逸なので、内容についてはこれ以上は書かないけど、「絶対読んだほうがいい」と誰に対してもお奨めできる本。学生でも、社会人でも。職種に関係なく。良書。いかに自分の人間が出来ていないか、ってことを痛感させられる。この本ほど、自分を人間的、人格的、器的に成長させてくれる本はないかもしれない。

いわゆる「自己啓発本」の中では、一番いい本なのではないだろうか。ちなみに、今まで僕が読んだことある「自己啓発本」は、

あと他にもいろいろ読んでるかもしれないが、とりあえず記憶に残っているのは、この3冊くらい。ここに挙げた本は全部良書だと思うが、個人的には『人を動かす』が一番気に入った。

これらの本に共通する教訓を一つだけ僕があげるとすれば、「原因は、自分にある」ということ。周りが悪い、環境が悪い、上司が悪い、部下が悪い、先生が悪い、家庭が悪い、住まいが悪い、政府が悪い・・・・悪い悪いと不平不満は人間みな持っているが、「原因は、自分にある」と考えることで、人生幸せにすごせるよ、とか、まぁそういうこと。そういう発想でいると、運も良くなって直感も冴えてくる。気がする。


著者たちは、元銀行員(地銀に勤めていた)らしい。けっこうためになったかな。アマゾンから引用。

取引先から商品を仕入れるとき、いろいろ交渉しますよね。 お金だって同じです。あなたが〈商売をする上で必要なお金〉を〈銀行という取引先〉から〈仕入れているだけ〉なのです。ただし銀行は、ほかの取引先よりもちょっと厄介。だけど、傾向がはっきりある。その傾向をつかんで交渉に立つだけで、今よりぐっと銀行との付き合いはラクになります。金融不況を生き抜くための「知恵」と「知識」を本書でぜひ、身につけてください!

世の中、知らないというだけで損をすることは多々あるわけだけど、銀行との付き合い方も例外ではない、といういことを本書を読んで改めて思った。例えば、金利も交渉次第で下がる、と書いてあったが、これ知らない経営者もけっこういそう。もちろん、交渉ということは力関係次第なわけで。それって要は、経営状態が良いかどうかだから、結局、ちゃんと経営して業績を出し続けましょうね、というごく単純なことになるんだが。

よく「銀行は晴れの日に傘をさしてくれて、雨の日は傘をとりあげる」と言われるが、それって当然。銀行だって慈善事業ではないのだから、儲かるかどうかで動くに決まってる(そうじゃないとしたら、その銀行は大問題)。当たり前。借りる側だって、儲けるために商売をしているわけだから、それと同じこと。

金利だけでなくって、たぶん、各種金融手数料もまけてもらうことが可能。もちろん、力関係、交渉次第で。それと、証券会社からアセットを買う場合は、その価格もまけてもらうこともたぶん可能。びっくりといえばびっくりだが、あたりまえと言えばあたりまえ。というのは、証券会社もブローカー商売なわけだから、マージンをいくらか抜いているわけで。で、どの商売でもマージンを低くして泣いたり泣かれたりということが日常茶飯事。証券会社も同じってこと。

市場があって、提示された価格はそこで決まった市場価格(均衡価格)で、それは一意に決まっているから、安くしてもらうことができるはずがない、という発想でいると、(良し悪しは別にして)絶対損をする。これって、市場の質が悪いということになるのかな、ってよく考えるんだけど・・・・。一概にそうとも思えないだな。

なぜなら、銀行と企業(特に中小企業)の場合、銀行のほうが立場が強いときは(多くのケースは銀行のほうが強い立場だと思うが)、銀行にとって有利な契約になる。じゃぁ、逆に企業のほうが立場が強くなったからといって、銀行が積極的に企業に有利な契約を提示するか、というとそれは疑わしい。だから、そんなときはしっかり交渉する必要がある。どちらかというと、適正価格に近づけるための交渉だと感じる。

市場の質が悪いとは、たとえばインドのタクシーの運転手が適正価格の6倍をふっかけてきた(実体験)、とか、そういうことならば該当すると思うが。。。難しいな。また時間あったら書いてみようかな。


帯がウケたので、本屋で衝動買い。が、買うほどの本ではなかったか。1分立ち読みするだけなら笑えたんだけど・・・。どんどんつまらなくなっていった。とりあえず、アマゾンより引用。

本書は、今まで世の中に存在した何千何万というビジネス書、自己啓発書の類の本では、おそらく一度も体系化されることのなかったスキルの解明を試みた、 まったく新しいコミュニケーションの教科書です。あらためて「ウケる」人の無数の会話を地道に整理していくと、誰でもマネすることができる有限のパターン の組み合わせに分解できることがわかってきました。現実の「ウケる人」たちは、財力や美貌といった得がたい才能ではなく、意欲と努力により上達可能なコ ミュニケーション能力をもって、豊富な人脈を築き、充実した人生を送っています。読者の方々も「ウケる人」の会話パターンを学ぶことによって、「笑い」を 武器に人間関係を切りひらくコミュニケーターへと成長し、ビジネスや恋愛がもっとスムーズに、もっとうまくいくようになるでしょう。

人間の笑いのツボについて、パターン化して解説してる。実例(ウケるパターンの会話)も豊富。おもしろくない人がこういう本を読んで会話を練習してそう・・・とか想像したら残念な気持ちになりました。以上。


GW、沖縄。妻と二人で。高橋歩がつくった、Beach Rock Villageってところにいってきた。高橋歩ってのは、うちらがハネムーンで地球一周するきっかけになった本を書いた人。1年8ヶ月かけてハネムーンで世界一周をやった自由人。




その高橋歩が世界一周から帰国後、沖縄にいって「パラダイスみたいなとこをつくりたい」って思ったらしい。で、出来たのが、Beach Rock Village。だから、そこに行ってきた。ここをつくるまでの道のりも書籍化されていて、それがこれ。





ちなみに、言いだしっぺの高橋歩は、この構想が実現して、ある程度軌道に乗った昨年4月、ここの代表をやめて、子供二人連れて家族で世界二周目に旅立ったとさ、あぁ、自由人♪

特に、ここのプライベートビーチが良かったな。誰もいない沖縄のきれいな海と日の入りを夫婦で独占できたのであった。ちょっとまだ寒かったけど。

ちなみに、超自由なノリ人間、高橋歩のHPは以下。

http://www.ayumu.ch/index.html



これもいい本。こういう本もあるから、たまには新刊のビジネスコーナーもいかないと。アマゾンの目次は以下。

第1章 部下は今どこにいるのか?(職務遂行能力より精神的成熟度を見る
「依存者」とは、問題は自分以外にあると考える人たち ほか)
第2章 ぐちゃぐちゃになった信頼関係を取りもどすには(上司の言い分、部下の言い分
上司と部下の笑えないコミュニケーションの現状 ほか)
第3章 依存体質からどうやって部下を抜け出させるか(「依存者」から「主体者」に変わるための「10のあり方」
ゴールを設定する―「考える」より先に「決める」 ほか)
第4章 チームワークがなければ勝利もない―チームワーク志向のビジネスリーダーに求められる資質(「勝つ」か「負ける」かの二分化思考を手放し、ともに勝つ
チームワーク意識の浸透―信頼関係を築き、ベクトルをそろえる ほか)

冒頭で人を5段階に分けているんだが、こういうの見ると反省するわ。自分はどこに分類されるんだろう、とか思ってしまって。

ステージ1は依存する人。この人たちの口癖は、「周りが悪い、環境が悪い、上司が悪い、だから俺はやる気がでないし結果が出せない」。自分の人生は自分で切り開くという発想がない人たち。20代のほとんどは、レベル1(依存する人)だと思う。

ステージ2は、ある程度仕事を覚えた人。自分の出した成果は、自分一人で出したと勘違いしている人。

ステージ3は、分岐に立つ人。ステージ2のままでいいのかと思っている人たち。あせっている人たち。

ステージ4は、主体者(リーダー)。変化は自然に起こるものではなく、自分で起こすものだと分かっている人たち。

ステージ5は、協働者。人生のバランスがとれており、楽しんでいる人たち。1+1を3とかに出来る人たち。

ステージ1のままで社会人を終える人もいれば、若くしてステージ5にいる人もいる。世の中不思議ね。



名著。お札の顔になる人はすごいよ。

1899年初版。しかも、英語で出版。タイトルは"Bushido-The Soul of Japan"だったらしい。もう、この時点ですごすぎる。100年以上も前に、これだけ高度なことを、英語で、世界を相手に主張しているわけで。

内容は、アマゾンから引用すると、

当時の日本は、まさに文明開化の真っ只中であった。怒涛の如く押し寄せる西洋の新しい価値観によって、社会全体がことごとく西洋化していった。その変わり ゆく姿を見て、新渡戸稲造は「日本人とはなにか」を問い直そうと考え始めた。そして彼は失われゆく日本の伝統精神を振り返ったとき、「武士道」こそが、日 本人の精神的支柱であり、それを世界に広く紹介することが日本のためになると考えた。

ということで。ほんと、すごいの一言。武士道って、成文化されておらず、「これ」といわれる書物がなかったらしい。(『聖書』みたいに。)それを、封建制が崩壊した時代に、新渡戸稲造が成文化した。という価値がまず大きい。しかも、その内容もすごいなー。としかいいようがない。

なんか、すごいすごい書きまくって小学生の文章みたいだけど、他に形容詞が見つからない。ボキャ貧ですいませんね。僕みたいな若造なんかが読書感想書くのもおこがましい気がしてきた。
いまだにムーバでも何不自由なく暮らしていたが、先々週の二次会で実害被りました。

定番の携帯ゲーム。俺のムーバだけ圏外。ムーバは俺だけ。俺だけ圏外。

いつの間にか販売再開しているブラックベリーに今週末変えてやる。さよなら、SH506i。

http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/pro/blackberrybold/index.html


著者は、マイクロソフトの元社長。らしい。何気なく手にとって読んでみたら、読書スタイルが僕と似ていた。複数の本を同時並行で読む、ってスタイルね。しかも、なるべく幅広い分野にまたがって読む、ってスタイル。僕はせいぜい4~5冊ですが、著者は同時並行で10冊読むらしい。

けっこう毒舌。本を読まない人はサル、付き合う必要ない、って。一分話せばその人のことが分かる、どんな本読んでるかで、って。ゴルフの話題はできても、パレスチナ問題の話題が出来ないでしょ、って。庶民を脱出したかったら、たくさん本を読めって。留学とか海外旅行で見識広めた気になってる人多いけど、ロバは旅行からかえってもロバのまま、馬にはなりません、とか。・・・ということで、毒舌なんだけど、著者の読書スタイルは参考になる点があるんじゃないか。

要は本をたくさん読みましょう。なるべくいい本を読みましょう。なるべく購入して読みましょう。ちなみに、この本は、5分で立ち読みました。


いままで読んだ経営学の本の中では、一番面白かった。ポーターよりも、クリステンセンよりも。本書の内容は、アマゾンから引用すると、

血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場〈レッド・オーシャン(赤い海)〉を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場〈ブルー・オーシャン (青い海)〉を創造すること――これこそが、熾烈な競争環境を生きる企業が繁栄しつづけるための唯一の方法である、と本書は説く。

本書でたびたび登場するブルー・オーシャンの例を一つあげると、サーカス業界におけるシルク・ド・ソレイユ。動物を使った子供への見世物、という既存の枠を壊して、大人の娯楽を提供する、という概念で勝負し、ブルー・オーシャンを創造しましたよ、と。要は、発想の転換ってことですね。僕が思いつく例は、黒い綿棒、3万円の高級傘、北海道の旭川動物園とか。

第二章の分析のためのツールとフレームワーク、ってところで紹介されている「戦略キャンバス」「4つのアクション」「アクション・マトリクス」は、使い勝手が良さそう。

というわけで、良書です。ですが、一点だけ気になった。それは、巻末資料C。なんか、ミクロ経済学っぽい図が出ていて、本書の主張をミクロ経済学的に分析しているんだが・・・。分析がいい加減すぎて、イマイチなに言ってるか分からん。

ブルー・オーシャン戦略の柱は、価格を設定して生産量を抑えることではなく、手ごろな価格設定によって書い手にとっての価値を高め、それをテコに総需要を新たな水準に引き上げることである。(p284)

とか言っているのだが・・・もうちょっと緻密な説明をしてほしい。


かなり勉強になったかな。内容は、アマゾンの内容紹介が充実してるんで、それを引用すれば十分。

本書は「日本初(そしておそらく世界初)の中間管理職の入門書」です。
マネジメントやリーダーシップには多くの良書がありますが、
中間管理職に向けた書籍は今までほとんどありませんでした。
それは、欧米のマネジメント理論は、組織を「経営者vs従業員」の構図で捉える中で発達してきたものだからです。
しかし、多くの日本の組織はそうした構図では語りきれません。
中間管理職は日本企業独自の「強み」です。
ですから欧米発のマネジメント理論では説明しきれない役割があり、独自のスキルが必要
になるのです。 今までそれは仕事の中から学ぶものでしたが、ここにはじめて1冊の入門書としてまとまりました。
中間管理職の中でも「課長の仕事」は、他の中間管理職の仕事よりも難しく、かつ重要です。
課長は組織の「情報」と「人」を活性化するキーとなるポジションだからです。
「課長の仕事」は、課長になってからできるようになればいいものではありません。
「課長の仕事」を引き受けることができる人材であることが証明できなければ、課長に昇進することはできないのです。
現在、課長として活躍されている方、課長に任命されたばかりの方、そして、
いつか課長になりたいと考えている方に、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

・・・とのことだが、課長以上の管理職(経営者含む)も読む価値あるね。トップダウンでもなく、ボトルアップでもなく、ミドルアップダウンが日本の誇るべき経営形態だ、と。なるほど。

それにしても、こういう本を書くのって、日本の経営学者の仕事だと思うんだけど。著者は別に経営学者でもなんでもないし。本書では、きめ細かいデータを持ってきて実証しているわけでも、精密な理論展開をしているわけでもない。直感的な議論が多い。でも、著者は学者ではないから許される。そういうことも含めてちゃんと研究した成果を、本書みたいな形で発表するのが、日本の経営学者の仕事ではなかろうか。

普通は、マネージャーである課長を経験してから、リーダーである経営者になるんだよなー。(マネージャーは下を管理することが重要で、リーダーは未来を読むことが重要。前を見るか、後ろを見ているかの違いがある。)


僕のような法律オンチにはありがたい本。法律知識も、ビジネスパーソンとして成功するには必須かなって感じたんで、読んでみた。

まず憲法。「個人の権利の尊重」がもっとも大切だよ、とかって話から始まって。それを守るために、お上を制限しているのが憲法です、とか。精神的自由と経済的自由によって、二重基準で憲法を適用するよ、とか。

次、刑法。刑法の中でも「総論」は極めて精緻な理論体系なんだって。数学使わずに、文章だけで完璧な論理を構築できるなんて、信じがたいが・・・。「要件」と「効果」。「人を殺す」という要件があれば、「~という懲役の処する」という効果が発生する、とか。犯罪が成立するには、「実行行為」「結果」「因果関係」が必要。裁く法律がなければ裁けないっていう「罪刑法定主義」。「構成要件」「違法性」「責任」。

民法。私法の一般法。口約束だけでも契約は成立する、とか。

商法。民法の特別法。会社法とか有価証券法とかも商法の範疇。「株主総会」「取締役会、代表取締役」「監査役」。「名板貸し」するといろいろめんどくさいって話。

刑事訴訟法。真実発見を目的としていない。無罪推定の原則に、物的証拠から独自の仮説を立てる検察のストーリーを鵜呑みにしてはいけない。事実をどう認定するかが重要。結果としてクロと判明すればいい、という発想では、捜査機関は違法行為やり放題になるので、違法行為によって得た証拠は無効。被疑者を起訴できるのは検察だけという国家基礎独占主義。さらに、基礎便宜主義。これは、犯罪事実が明らかであっても、起訴するかどうかは検察が決められるってこと。刑事訴訟の場合、控訴や上告しても、上に行くほどひっくり返すのは難しい。第一審が勝負。

民事訴訟法。意外な感じがするが、民事訴訟法って、お上と国民の間を規律した法律。処分権主義。訴訟を提起するかどうかは、あなたが決めることが出来る。訴えの内容も、あなたが決めることが出来る。訴訟の終了(取り下げ)も、あなたが決めることが出来る。お上は必要以上のしゃしゃりでない。その心は、人権の尊重。争いのある事実は、当事者が主張し立証したもの意外は、判決の基礎としてはいけません、という弁論主義。民事訴訟法も、やはり真実発見が目的ではない。裁判所は、原告と被告の間で、争いのある点について主張してもらって、その部分だけについて判断するてこと。


『伊藤真の憲法入門―講義再現版』もいい本だけど、本書はこれ一冊で六法全部カバーしてるんで。




1880年に出版された本。いま読んでも勉強になるって感じるんだから、すごい本。読もう読もうと思いつつ今まで読めなかったが、現代語訳が出たお陰で読みやすくなった。

有名な「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」が冒頭文。そうは言っても実際には、貧富の差や地位の差など、雲泥の差があるが、その原因は、学問をするかどうかである、だって。なるほど。

さて、学問とは、学んで終わりではなく、社会で役立たせないと意味がないのだ、ということで、慶応の「実学重視の精神」につながる。

とにかく印象の残る言葉が多い本だった。福沢諭吉って、けっこうストレートに言うのね。文章に惹かれたよ。いくつか、メモ。

文明を行うのは、民間の人民であり、それを保護するのが政府である。
(p72)

人たるもの、他人の権理を妨げない限りは、自由自在に自分の身体を使っていい道理になる。
(p106)

動物、魚、虫、自分で食をとらないものはない。食料を得て一時の満足を得るだけでなく、蟻に至っては、はるかに未来のことを考え、穴を掘って住処を作り、冬の日に備えて食料を蓄えるではないか。なのに、世の中には、この蟻レベルで満足している人もいる。
(p119)

いまより数十年後、後の文明の世では、いまわれわれは古人を尊敬するように、そのときの人たちがわれわれの恩恵を感謝するようになっていなくてはならない。
(p125)

およそ世の中で、簡単に手に入るものにはそれほど価値はない。物の価値というのは、手に入れるのが難しいことによるのだから。
(p129)

学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。実際に生かせない学問は、学問でないのに等しい。
(p152)

経済学の本を読みながら自分の家計もどうにかできない。口では修身を論じていながら自分の身を修めることも知らない。その言っていることとやっていることを比較すると、まさしく別人のようで、一定の見識があるとは思えない。
(p155)

怨望は諸悪の根源のようなもので、どんな人間の悪事もここから生まれてくる。
(p166)

信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。
(p190)

ある人がこの洋服を作ったので、私もこれを作る、と言う。隣が二階建てにしたので、うちは三階建てにする、と言う。(中略)その笑うべき極致としては、他人の持ち物を誤認してそれに振り回されることすらある。(中略)このような例では、自分の本心を支配しているのは、自分の持ち物ではなく、また他人の持ち物でもなく、つまりは煙のごとき夢中の妄想であって、自身の生計がこの妄想に左右されているということになる。独立した精神からは多少の距離がある。どれくらいあるかは各自よくお考えください。
(p207)

人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。
(p230)

慶応の人だからとか関係なく、いい本だと思う。100年以上の時間の淘汰に耐えた本って、やっぱりすごいよ。





世界一周旅行をして、格差が激しい国を見た。その格差は、肌の色と強く相関しているようだった。生まれた時点で格差が確定しているのは、どう考えてもよくないでしょう?それに比べて、日本はなんて公平なんだろう、と、その時は思っていた。だって、本人が努力さえすれば、誰でも一流大学に入って一流企業に就職して高所得になれるわけだから。

ところが、日本の格差も、実は生まれがかなり関係しているらしい。そんなことを最近知った。僕は、幸いにして大学まで当然のように進学した・・・どころか大学院修士までやらせてもらったし、留学したければそれも叶っただろうし、資格を目指したければそれも叶っただろう。僕の周りも、似たような境遇、もしくは僕以上に金持ちが多かった。

でも、世の中金持ちばっかりではないわけで。子供が生まれた時点で、その子が大学に行くことをハナから考えていない親もいる。そういう家庭に生まれた子供は、かりにけっこう勉強が出来ても大学にはいけない確率が高い。

あぁ、不公平。
明日から今週いっぱい、東京いきます。割とスケジュール詰まっているんですが、もし時間ができたら。



超有名本。有名すぎて既に著者の主張を知っていたので、読まなくても良かったかも。Life is beautifulさんのこのエントリーでも読めば、だいたい本書の主張は分かる。

本書の主張はこんな感じ。(アマゾンのページからの引用)

顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう

正直、このジレンマを経験できるレベルの企業はそう多くは無い。

さて、いくつかメモ。

組織にできることとできないことは、資源、プロセス、価値基準の三つの要因によって決まる。
(p220)

カリフォルニア州サンフランシスコのウィンダミア・アソシエーツは、「購買階層」という製品進化モデルを作成した。このモデルは、機能、信頼性、利便性、価格の四段階を一般的なサイクルとしている。
(p254)

ハーバードビジネススクールは、学問的厳密性と、実践的応用性の両方を重視しているらしいが、本書はその鑑なんだとか。



けっこういい本かな。もともと榊原さんのこと好きだし。ついつい読んでしまった。

で、目次。

第1章 疑うことの大切さ―考える力をつけるスピード思考術(「何も知らない」ことを知ろう
わからないことは聞いてみる ほか)
第2章 知識が感性を磨く―考える力をつけるスピード習慣術(スピードある君子は豹変する
論理に感情をまじえてはいけません ほか)
第3章 脳を活かす暗記と復習―考える力をつけるスピード訓練術(年齢に関係なくいつでも暗記しよう
暗記と復習で脳を活性化しよう ほか)
第4章 頭をやわらかくする方法―考える力をつけるスピード行動術(ディベートを楽しもう
頭の固い人は避けてしまってもいい ほか)

目次から分かる通り、経済の専門書ではない(著者は経済の専門家だが)。むしろ一般向けビジネス書。脳を使う人は、体も動かしたほうがいい、という下りがあった、アタマいい人ってけっこうよくこういうこと言うよね。榊原さんも、週4でジム行くらしい。僕はというと・・・最近はランニングもさぼっております。寒いんだもん。

あとは、テレビ見る時間は無駄、とか、異なる意見をぶつけあうことで新しいことが生まれる、とか、専門用語をつかって物知りぶっている専門家も実はよくわかっていなかったりするんだよ、とか。まぁ、そんな話。



普通の本。あまり印象に残っていない。あ、国家財政が、企業会計で見たらいかにやばいか、書いてあったが、それに違和感を覚えた。企業は、短期で利益を出すよう圧力をかけられているが、国家は違う。そういう点も言及してほしかった。そのくらいかな。

財務諸表について理解したいならば、この本がお奨め。いまだ、この本を超える財務本には出会っていない。


ロスチャイルドが現在の金融システムを作った、という下りとか、面白いなって思う部分もあった。でも、著者が最後に提案している新しいお金のあり方については、大反対。まともに感想を書くのも、時間の無駄のような気もするけど、一応。

著者の主張は要はこんな感じ。「金利があると、お金持ちはもっとお金持ちになり、貧乏人はもっと貧乏になってしまう。金利が、諸悪の根源であり、現在のお金のシステムを変える必要がある。」それで、著者が提案するのが以下の二つ。
(1)お金の使用料金をとること。つまり、時間の経過とともに、お金が減価するようなシステムにすること。たとえば、毎月、一万円札に100円分のスタンプを貼り付けていかないと、それが使えなくなるようなシステム。お金が時間経過とともに減価すれば、お金を貯め込まず、すぐに使うからお金が世の中に回るように出来るから。
 (2)必要であればなんらかの財と交換できるような、地域通貨を発行すること。これによって、お金の価値は財に裏づけされる。

仮に、著者の言うお金を「新しいお金」と呼んでおこう。

 まず(1)についてだが、これを実行すると、誰もお金を貸す人がいなくなる。だって、誰もが手元の「新しいお金」を「なるべく今すぐ使い切りたい」って思うのだから。すると、お金を借りる必要がある人が、借りることが出来なくなる。金融とは、資金の融通のことだか、誰も融通してくれなくなるわけ。例えば、住宅ローンなんて絶対成立しなくなる。車のローンも同じ。企業も借り入れできなくなるから、経済は活性化しない。要するに、異時点間での最適なお金の使い方の計画を実行できなくなる。稼いだ「新しいお金」は、今使ってハイ、オシマイ、という窮屈な世の中になる。

 このシステムの問題は、「新しいお金」が「貯蔵の手段」にならないこと。普通の人間だったらば、ある程度は使って、ある程度は残したいはず。その際、「新しいお金」が貯蔵の手段にならないならば、別の手段を使うだけだと思う。たぶん、ゴールドとかプラチナとかを使うと思う。で、そのうちこれが「新しいお金」に取って代わって通貨としての役割と担うようになる。ところが、ゴールドとかプラチナとかは重たいしかさばるので、これの所有権の紙切れが使われる日がくる。そのうち、ゴールドとの交換権がなくなって形骸化した紙切れが、通貨として認められる日がくるだろう。これこそ、現在のお金なのである。結局「新しいお金」は駆逐されてしまうだろう。

 で、(2)について。実行可能性が低い。「財」として、何を選ぶの。金本位制ではゴールドだった。具体的に、何を使ったらいいのか皆目検討がつかない。金本位制が崩壊しても、現在の通貨は通貨として問題なく機能している。「みんなが通貨に価値があると信用していてば、財の裏打ちがなくとも、通貨は問題がない」ということ。



昔聞いたことあるような気もするが・・・

http://d.hatena.ne.jp/nightshift/20090121/1232521713

すごい知識。めっちゃ得したわ。


名著。科学者ならmust readだと思う。雰囲気としては、Cochraneが書いてくれたwriting tips for PhD studentsに近い。

p99の以下が強烈に印象に残った。

英訳論はともかくとして,ト思ワレル,ト考ラレルのレル,ラレルについての私の解釈が正しいならば、それは当否の最終的な判断を相手にゆだねて自分の考えをぼかした言い方である.理屈をいえば、ト思ワレルけれども自分はそうは思わない,ト考エラレルが自分の考えはちがう―という逃げの余地を残してあるのだ.<はっきり言い切る>たてまえの文書では,こういうあいまいな,責任回避的な表現は避けて,「自分は・・・・・・と思う」,「・・・・・・と考える」と書くべきである.

僕は、責任を回避した、あいまいで、回りくどい言い方をする日本の文化が悪いとは思わない。けれど、科学者が論文を書くときには、この文化は悪いと思う。主張は明快に、責任を持って、簡潔に述べるべきだ。

科学論文だけではなく、ビジネス文書においても、本書の心得は有用と思う。


すっげ勉強になったわ。というか、今までが憲法について無知すぎた。この本で得た知識をまとめておこう。

  • 法律が国民の自由を制限するものであるのに対して、憲法は国家権力(法律とか政府とか)を制限して国民の自由を守るもの。(see p33)
  • 憲法はどんなことがあっても、社会のために個人が犠牲になってはならないという価値観にたっている。(see p43)
  • 二重の基準の理論:精神的自由の規制に対する違憲審査基準には、民主政の過程の中では自己回復が困難だから、厳格な審査基準をつかう。経済的自由権の規制に対する違憲審査基準には、民主政の過程の中で自己回復がしやすいから、緩やかな基準を使う。
  • 「憲法の根本は、個人の尊厳にある」というのは間違い。憲法は、個人の尊厳と考えるべき、と述べているに過ぎない(see p85)
  • 人権と人権がぶつかったとき、調整するための原理を「公共の福祉」と呼ぶが、それは、全体のために個人が犠牲になるということではない。あくまでも、他の個人の利益のために、ある個人に我慢してもらうということ。個人の人権制限ができるのは、ほかの人権以外にはありえない。(see p105)
  • 個別的効力説をとると、事件ごとに違う判断になってしまう。それはまずいので、実際には、一度最高裁が違憲判断をすれば検察はその条文ではもう起訴しない。(see p208)
  • いまの憲法で危険なのは、事実上の軍隊があるにも関わらず、それをコントロールする条文がどこにもないこと(see p228)
このシリーズ、六法全部読んでみてもいいかな。素人にも分かりやすく書いてあるし。


うーん、残念だけど、あんまり読む価値はなかった。今まで読んだロジカルシンキング本の中で一番つまらなかった。新しく得た知識が特に無かった。失敗。

この本については、特に書くこともない。というわけで、読書感想はこれで終わり。
能力は、習慣によって磨かれると思う。だから、いかに習慣を味方につけるかを、いつも考えている。昨年あたらしく取り入れた習慣をまとめておく。

1.書類整理は野口悠紀雄の流儀
これは、『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』を読んだ成果。一言で言えば、「分類は悪、書類はすべて時系列で整理せよ」。この方法に変えてから、書類を無くす気がしない。

2.メモ魔になる
これは、『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 』を読んだ成果。一言で言えば「市販のA6の100円ノートに時系列にメモしまくれ」。記憶媒体を、自分のbrainからノートに移植することで、頭の中のスペースが広くなった気がする。

3.100円のスケジュール帳を使う
month単位の、一番薄っぺらいスケジュール帳を使うようにした。どんなポケットにも入る。見通しがいい。俯瞰が目的。細かいスケジュールは、2.で紹介したA6ノートに書きなぐる。

4.セカンドバックを持つ
成金みたいでいやらしい、とか言われたが、これちょー便利だわ。サイフ、ケータイ、ペン、名詞、スケジュール帳、ノート、カード入れ、文庫本などを常に持ち歩けるようになった。会社に行くときは、セカンドバックごとカバンに入れる。休日は、裸で持つ。持ち歩きたいモノをこの中で一元管理することで、お出かけ直前に「あれどこいった、ほらあれ」という時間的ロスも消滅。

5.lunch後の歯磨き
虫歯撲滅。100歳まで自分の歯で食事を楽しみたい。

6.ランニング
iPod+nikeで快適に走っております。これは10月下旬くらいからの習慣かな。新婚太り予防。今のところ体重は増えても減ってもいない。

7.通勤中にPodcastingのCNN
英語力を磨くために。4分くらいなので、ちょっと短すぎるかも。ほぼ毎朝聞いている。ネイティブでないので、英語力はいくら磨いても磨き足りない。


今年も、試行錯誤しながら新しい習慣を取り入れて、人生の質を向上させたい。現時点で漠然と「これどうしようかな」って考えていることをメモ。

  • brackberryのケータイ
  • addres帳の使い方
  • 最重要メモの保存方法
  • 読書スタイル
  • ゴルフ
  • 勉強会などへのコミットの仕方
  • 英語力の向上
  • 資産運用
  • 健康管理
  • 法律の知識を強化




某先輩に薦められて読んでみた。ってあれ、その先輩、京大出身だったよね。著者は日本経済学会の元会長の橘木教授。ってあれ、橘木教授も京大の教授だったような。でも、早慶とは関係のない著者だからこそ、客観的に「早稲田と慶應」について分析できているのだろう。

目次はこんな感じ。

第1章 早稲田と慶応はなぜ伸びたか(戦前日本の学歴社会
戦後学制改革の波紋
沸騰する早慶人気)
第2章 二人の創設者―福沢諭吉と大隈重信(啓蒙思想家・福沢諭吉
政治家・大隈重信
早慶の出身者たち)
第3章 慶応と階層固定化社会(慶応式一貫教育
慶応生事情
慶応素鬱行政の結束力)
第4章 早稲田とマスプロ教育(早稲田の人材力
早稲田人の「個性」
規模拡大路線の功罪)
第5章 大学の生きる道(大学とは何か
大学の財政
私学の生きる道
早慶の進む道)
徹底的に早稲田と慶應について分析している。割と分かりやすいことを述べているだけだけど。かつては東大をはじめ、国立大学が優位にいたのに、東京一極集中で、地方国立大よりも東京の名門私立である早慶の人気が高まった、とか。また、マンモス大学で卒業生が多いから、活躍する人が多くって当然だろう、とか。慶應の場合、会社経営者の子弟が多く、経済的に恵まれている人が多くまさに「慶應ボーイ」だ、とか。親の会社を継ぐ時、ビジネスを展開する上では学問を追及するよりも、情報の交換や人のネットワークのほうが大事だが、三田会はそのニーズを満たしてくれる、とか。経済、マスコミ、政界、文学、あたりの分野では調子がいいが、学問・研究の分野では、早慶ともにボロボロであり、早慶が日本国内の名門から、(オックスブリッジのような)世界レベルの超名門になるためには、学問・研究の高水準化が避けられないのである、とか。(世間の人はあんまりこの点を知らないと思うけど、例えば慶応経済の学術研究業績の低水準ぶりは、笑うしかないくらいで、ノーベル賞受賞者はまず間違いなく出ません。というか、教授陣が学術論文をそもそも書いていないor書いても日本語or英語で書いてもレベルの高い学術専門誌にチャレンジしないorチャレンジしてもrejectくらうor自分たちの不甲斐なさを棚にあげて「海外ジャーナルってそんなに偉いの?」と開き直る、という状態。)

早稲田についての記述はどうでも良かったんだけど、一応読んでみた。で、思ったんだけど、慶應って学生数が2万5千くらいなのに対して早稲田って4万もいるのね。それだけ人数差があるんだから、早稲田のほうがあらゆる面で優れていてもおかしく無(以下略)。

最後に。本書を読んで、格差について考えさせられた。

(中略)少なくとも、「機会の平等」は大切な価値基準であると多くの人は信じている。「機会の平等」の精神に反すると言えてしまうような、人生のスタートラインから有利な立場にいる人の多い慶応関係者が、これにどう反応するのか、興味がもたえれる。あるいは、社会全体で「機会の平等」を達成しようとする機運が高まったときに、慶応の人がどう反応するかである。(p130)
けっこうぐさっと刺さった。でも本当の問題は、以下の方だとも感じた。

最近にいたって、慶応の子弟を送る家庭の年収が、東京大学に送る家庭の年収を下まわった、ということが言われるようになった。(p112)



ちょーおもしれー。これ、なんで今まで知らなかったんだろう。・・・2007/9出版か。高校生のとき読んだら(ってたぶん当時の知識では、本書を楽しめるレベルになかったと思うけど)、絶対理系に進学したわ。この本、数十年の時間の淘汰には耐えられそう。

現代の数学が持っている連続な実数の概念,あるいは「実数論」というものは一つのモデルと捉えられるべきなのである.(p51)

現代数学における「実数論」が仮説でしかない、というのは恐ろしい。1万年後とかに、人類は今うちらが知っている数学とは全然違う数学をやっている可能性がある、と考えると不思議な感じがする。

・・・19世紀に入って「実数の連続性」という概念はようやくそれなりのモデルを得たのであるが,それは当時の数学が「実数」を自然界にすでに存在している数として捉えるのではなく,人間が最初から作り出すべき数なのであるという発想の転換をどこかでやったからである.(p52)

アキレスと亀のパラドックス、無理数の存在、1=0.999......などに直面した人類が、泣く泣く「実数を再構築した」ということ。数直線を書いてみるとどう考えてもすべての実数は、「最初からそこにある」ように感じるにもかかわらず。

主に実数論の基礎を構築するための要請として,19世紀数学は「集合論」という抽象的な装置を開発した.(p53)

こういう本を読むと、ラッセルのパラドックス、デデキントの切断、有理数の稠密性、集合の濃度(アラフ0とかアレフ1とか)、ε-δ論法を勉強する楽しさが分かる(初めて聞いたときチンプンカンプンだったわ)。




(read also)

『ゲーデルの哲学―不完全性定理と神の存在論』

『無限のパラドクス―数学から見た無限論の系譜』

『不完全性定理―数学的体系のあゆみ』
3級に合格した。電卓使っていいって知らなかったので、落ちると思っていたが、ギリギリで。次は2級・・・と思っていたが、正直どうしようか迷う。けっこうしんどい。内容は簡単なんだけど、時間がない。あぁ社会人。あとは実践の中で力を磨くか。

今年は、簿記3級をとったのに関連して、会計関連で以下3冊の本を読んだ。

『国語算数理科しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」』
『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』
『道具としてのアカウンティング』

やったことはこれだけ。でも今年は財務面での知識がだいぶ強化された。簿記2級は目指さないにしても、もうちょいレベル高めの本を読むか。




マキアヴェリすごいよ。時間の淘汰に500年近くも耐えてきたのは伊達じゃない。政治理論としても興味深いが、リーダーシップ論としても面白い。麻生太郎はこういう本も読むべきだ。

で、内容。マキアヴェリが本書を執筆した時点(1513年頃と推定)での歴史から得られる教訓をまとめており、ローマ帝国、古代ギリシャ、教会、などが言及されている。歴史好きにたまらん。

印象に残ったフレーズをメモ。

すなわち、他人に勢力を得させる原因を作る者は自ら滅びる。(p48)

「自らの力に基づかない権力や名声ほど頼りなく、不安定なものはない」というのは常に賢人の懐く見解であり、箴言であった。(p119)

このように君主は戦争の訓練を決して念頭から離してはならず、戦時よりも平時において訓練に励まなければならない。(p122)

心の訓練についてみるに、君主は歴史を読み、その中で偉人達の行動を考察しなければならず、戦争において彼らがどのように行動したかを知り、勝因と敗因とを検討して後者を回避したり前者を模倣したりできなければならない。(p124)

当代において大事業をなした人々は例外なしにけちという評判のあった人々であり、その他の者は滅亡した。(p131)

恐れられることと愛されることについては、次のような結論が導き出される。人間は自らの意に従って愛し、君主の意に従って恐れる。したがって、賢明な君主は自らの自由になるものに依拠すべきであって、他人の判断に依存してはならない。(p140)

可能な限り好ましい行為から離反せず、しかし必要な場合には悪事に踏み込むことができる心構えを持つ必要がある。(p144)

大衆は、事柄を外見とその結果とのみから判断するものだからである。そしてこの世にはかかる大衆だけが存在し、大衆が支持する場合にのみ少数者は初めて影響力を持つことができるのである。(p145)

一般大衆は財産や名誉を奪われない限り満足して生活し、したがって君主は少数者の野心とだけ戦う必要があるにすぎず、この野心を抑圧する手段は数多くあり容易である。(p147)

すなわち、君主は非難を招くような事柄は他人に行わせ、恩恵を施すようなことは自ら行うということである。(p152)

優柔不断な君主は、現前の危険を回避しようとして多くの場合中立政策をとり、多くの場合滅亡する。(p175)

歴史に残るレベルの本にある名言というのは、高度な定理化・法則化と言えそう。すごい。


『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』の続編。「続編は、前作に比べてしょぼくなる」ってセオリーを破った。前作並み、あるいはそれ以上。ちょーおもしれー!

あらすじはこんな感じ。前作で工場長だった主人公。本書では10年の月日が流れ、副社長になっている。主人公が手がける多角事業は行き詰まりを見せており、買収した会社を売却しコアビジネスに集中することが、取締役会で決定されてしまう。それを阻止すべく、買収した3社それぞれを立て直していく。3社の社長には、前作にも登場した主人公の元部下。立て直す過程で、著者の提唱するTOC(Theory Of Constraints)が使われる。物語を楽しく読み進めだけで、TOCも自然と頭に入っていくよう書かれていて、著者のすごさを感じた。

本書は、三つの意味で読む価値があった。

一つ目。前作は、「生産工程におけるボトルネック」にフォーカスがあてられていたが、本書では、「思考プロセス」にフォーカスしている。単なる生産管理の理論を、一般化してもっと幅広い問題を解決する考え方へと昇華している。それを知れたという価値。

二つ目。経済学を修士までやり、いまビジネスの世界にいる自分だからこそ得られる刺激を得たという価値。企業の目的は何だろう?経済学的には「技術制約のもとでの、利潤最大化」つまり、"max π, s.t.~"でしかない。でも、そんな単純なもんじゃないじゃん。価格は何によって決定されるのだろう?経済学的には、需要曲線と供給曲線が交わるように、でしかない(でも、そんな単純なもんじゃないよね?)。消費者の価値観と、生産者の価値観が衝突して適切な落としどころに決まるということなのだろうか?でも、実際に市場では、衝突してないんじゃないか?消費者の方が常にバーゲニングパワーが強く、生産者は損な価格で販売を強いられているのではないか?実際にビジネスしたことがない経済学者の妄想は、もうどうでもいい。

三つ目。純粋に面白いストーリーが読めるという価値。面白い映画でも見てるみたいだった。

内容が濃すぎる。手元に置いといて、たまに読み返したい。


いかに睡眠の質を上げるかが最近の僕の重要テーマの一つ。というわけでこんな本を読んでみたわけだが。内容は、それなりに説得的で、今後の睡眠を考える上で勉強になった。しかし、本書は致命的なミスを一つ犯していて、それが心から気に入らない。

致命的なミスとは、引用している論文について、ソースを明示していない点。例えば、冒頭のp3に載っている「図1.1 脳波と意識水準」のソースは、「ペンフィールドら,1954」と図の下に書いてある。では、この「ペンフィールドら,1954」という論文は、どういう学術雑誌の何巻目に載った論文なのだろう?あるいは、著者のフルネームは?「ペンフィールドら」とあるが、共著者の名前は何だろう?普通、そういう情報が巻末なりにまとめて詳細に書いてあるのだが、そういう情報が一切本書にはない。

一般の人は、このミスをそれほどの事とは感じないかもしれない。しかし僕は、大学院でちょっとだけだが研究をしていたので、こういうミスは、二つの意味で許せない。

一つに、referしている論文のソースを明示しないと、読者に必要な情報を提供していないから。論文といっても、その質にはピンからキリまである。どの学術雑誌(ジャーナル)に載ったのか?これによって、その論文の価値、信憑性、レベル、質は大きく異なる。例えば経済学の場合、同じ論文でも「Econometrica」と「三田学会雑誌」では、月とスッポンなわけだ。

二つに、その論文を書いた人に失礼。一つの論文を仕上げてpublicationに結びつけるまで、どれだけの労力をかけているか、想像してみてほしい。その労力を踏みにじった。

最低なミスだと思う。

...さて、内容のほう。いかに快適睡眠を確保するか。これについては、僕の個人的なtipsと本書で知りえた情報を箇条書きにしておこう。

  • 体温が下がっていくときに寝付きやすい。故に、風呂からあがって20分くらい経過した時点で汗が引き、体温が下がっていくタイミングで寝るべし。
  • 多量のアルコールを飲むな。酔っ払って眠たくなるのは、一種の麻酔。麻酔が覚めると、逆に目がさえて眠りに戻りにくい。飲みすぎたら、明け方起きて目がぱっちりしちゃうでしょ?
  • コップ一杯の水を、睡眠直前の飲む。飲みすぎてもダメ。トイレ行きたくなるから。飲まないのもダメ。寝汗で随分人は水分を失うから。
  • 騒音を遮断する。我が家はかなり静かな好立地なので、これを気にすることはない。今のところ、子供もいないし、静かに眠れている。うるさい環境に住んでいる場合、耳栓をお奨めする。
  • 自分にあったベッド、枕を買う。これ、重要。実際に家具屋にいって、寝てみて決める。睡眠は一生の健康にかかわることなので、新婚生活を開始するにあたって、僕たちも割と高価なマットレスを買った。
  • 寝る前にタバコ、コーヒー、紅茶などはやめる。僕はタバコ吸っていないし、普段、水しか飲まないので、これも僕は気をつける必要はないけど。
  • 寝具を清潔に保つ。パジャマ、シーツなどを頻繁に洗う。精神的な効果もあるのか、ぐっすり気持ちよく眠れる。
  • 生活リズムを乱さない。寝る時間、起きる時間、食事の時間、などを規則正しく。これも当然だけど、出来てない人多いでしょ?休日もなるべく平日と同じ生活パターンを維持する。週末、ついつい夜更かし、ってのがいけない。それが月曜の午前中の体のだるさの原因。
  • 睡眠時間を切り詰めるのは、6時間までにしよう。それより切り詰めるのは、体に無理が来るらしい。出来れば、7、8時間くらいは寝よう。6時間以内睡眠の人は、年をとった後、若い頃の無理がたたってツケを払うことになるんじゃないか。
  • 朝起きたら、朝日を浴びよう。冬はまだ暗かったりするけどね。
こんな感じかな。


P&Gの友達にすすめられて読んでみた。が、正直言ってつまらなかった。理由を整理してみたら、三つあった。

一つは、カタカナ英語が多すぎて、分かりにくい読みにくい疲れるから。想定読者は誰なの?「いい人材どうやって育てよう」と悩む日本の経営者、人事担当者などではないの?そういう人たちが本書を読んで、読みやすいだろうか?読者の視点に立って執筆していないでしょ?P&G社内ではそんな調子でカタカナ英語連発してOKでも、普通はわけが分からんよ。

二つは、自慢話が多いから。そんな話が聞きたいのではない。世界が欲しがる人材の育て方を知りたいのだ。余計なことにページを割かないで、世界が欲しがる人材の育て方にページをもっと割いて欲しかった。

三つは、P&Gで働くその友達から既に割とP&Gについて話を聞いていたから。その友達とはけっこう仲がいいんで。まったく知らなかったら、けっこうびっくりすることが多かったかもしれないけど。

・・・と、けっこう悪く書いてしまったが、あくまでもこの本に対する感想ね。P&Gという会社そのものは、いい会社なんだと思う。この著者も、「I love P&G」という気持ちがにじみ出ているし。僕の友達も楽しそうに生き生きと自発的に働いている。この会社で働く人に対する印象は、かなりいい。

P&Gに就職を考えている学生は読むと良いかも。



今年読んだ本の中で、一番時間の無駄だった。かなりひどい。けっこう売れているようなのだが、それはタイトル勝ち。タイトルに惹かれて買った僕の負け。畜生。くやしいですっ!

内容はタイトル通りで、p18ー19に以下のようにある。

アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士は人が他人から受け取る情報(感情や態度など)の割合について次のような実験結果を発表している。

○顔の表情 五五%
○声の質(高低)、大きさ、テンポ 三八%
○話す言葉の内容 七%

話す言葉の内容は七%に過ぎない。残りの九三%は、顔の表情や声の質だというのである。実際には、身だしなみや仕草も大きく影響するだろう。

ついついコミュニケーションの「主役」は言葉だと思われがちだが、それは大間違いである。演劇やマンガを主戦場としている私は、人は能力や性格もひっくるめて「見た目が九割」といっても差し支えないのではないかと考えている。

非常にまずいと思うよ、これは。「事実」と「意見」を混同してしまっている。アルバート・マレービアン博士は、「感情や態度に関して話しているときに限って、言葉は7%」と言っているだけなのに、著者はこれを勝手に一般化して、「話す言葉の内容は七%に過ぎない」と自分の思い込みの意見を書いている。その結果、ミスリーディングなタイトルをつけている。

念のため、アルバート・マレービアン博士本人は何と言っているか、確認してみよう。この著者の言うことはぜんぜん信用できないから。

http://www.kaaj.com/psych/smorder.html

Total Liking = 7% Verbal Liking + 38% Vocal Liking + 55% Facial Liking

Please note that this and other equations regarding relative importance of verbal and nonverbal messages were derived from experiments dealing with communications of feelings and attitudes (i.e., like-dislike). Unless a communicator is talking about their feelings or attitudes, these equations are not applicable. Also see references 286 and 305 in Silent Messages -- these are the original sources of my findings.

というわけで、やっぱり、感情や態度以外についての語るときには、この等式は適用できません!とアルバート・マレービアン博士本人も、はっきり言っている。

また、本書では、「こういう研究がある」と紹介するとき、ちゃんと引用元をリファーしていないのも問題だと思う。ちゃんとその論文を読んで中身を正しく理解し、引用するべきだ。それをしないから、こういうミスリーディングな本を書くんだ。

随分悪く書いてしまったが、一応、いいところも書いておこう。著者は、週間マガジンの「哲也-雀聖と呼ばれた男」の原作者らしく、マンガに詳しい。マンガ家が、登場人物の感情を読者に訴えかけるのに、いかに台詞以外の工夫をしていたのか、という下りは興味深かった。タイトルを「読者に訴えかけるマンガの技法」とかにして、それに焦点をあてた内容にすればよかったのに。

これは無いわ。

(参考)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3

http://yeemar.seesaa.net/archives/20060107-1.html

雪の荘に12月28日、29日、30日、31日と4泊するけど?1月1日に、東京の実家帰ります。1月3日あたりに関西の新婚ハウスに戻ります。


本書は、dankogaiが絶賛していたため随分前に購入。やっと読了。これもすごい本。最近、いい本ばっかりに出会えている幸運に感謝。

小学5年生の娘が「お父さんの仕事って何?」と聞いてきたところからお話はスタート。いつかこんな質問されるんだろうな、と妄想しつつ読み進める(まだ子供はいないよ、念のため)。

p23でお父さんが娘に言った以下の一言がすごい。

「仕事とは、「仕事を守ること」だと思っているんだ。」

当たり前なのだが、すごい定義だと思う。さらにp25で、

仕事における「約束」は、「会計」で表現される
と続け、その後のお父さんと娘のやりとりを読むだけで、会計の仕組み(=複式簿記)が理解できるように書かれている。「会計」で表現される「約束」とは、要するに、株主に対する「ちゃんと利益を出しますよ」という約束と、銀行に対する「借りたお金はちゃんと利子をつけて返しますよ」という約束の二つのことでしかないわけだが、PLとBSの概念がきっちりと説明されており、分かりやすい。というわけで、会計に弱いビジネスマン向けの会計入門本としても本書は十分活用可能。

本書では、娘がケーキ屋さんになったと想定してお話を盛り上げるのだが、p118にあるお父さんの以下の言葉も印象に残る。

「だから、ケーキ屋さんと仕事をする人々は、約束した日に約束した量の、約束した品質の商品を納め続けなければならないんだ。ケーキを取り巻く多くの人々が、ひとつひとつの約束を守ることによって、はじめてケーキができるんだよね。この、日常的な約束を守り続けることが仕事のスタートで、それができることによって、はじめて、会計の約束も守ることができるんだ。この、日常的な約束が守れなければ会計の約束は絶対に守れないんだよ。」

ここで「ケーキ」をあなたの会社が生産している財(製品)に置き換えてみれば、この文章は、公務員を除くすべての職業人に訴えかける文章となる。

さ、連休明けの明日からもきっちり約束を守ろっと。



那須で子供と一緒に暮らす生活をしている友達に勧められた。これも相当な良書。既に社会で成功した人、いま猛烈に働いている働き盛りな人、社会に出たばかりでちょっとお疲れ気味の人、これからシュウカツする学生、その誰が読んでもおもしろいと感じるに違いない。

目次はこんな感じ。

第1話 思想/現実に流されないための錨
第2話 成長/決して失われることのない報酬
第3話 目標/成長していくための最高の方法
第4話 顧客/こころの姿勢を映し出す鏡
第5話 共感/相手の真実を感じとる力量
第6話 格闘/人間力を磨くための唯一の道
第7話 地位/部下の人生に責任を持つ覚悟
第8話 友人/頂上での再会を約束した人々
第9話 仲間/仕事が残すもうひとつの作品
第10話 未来/後生を待ちて今日の務めを果たすとき
なかなか高尚な話を展開している。第2話で、「仕事の報酬は、成長である」と主張し、その後の話はすべて、この考え方が基盤になっている。第3話は、成長するための方法として、目標が大事だ、と述べる。第4話では、厳しい顧客こそが、自己の成長を促す、と。第5話では、顧客を自分の考え方に共感させるのではなく、自分の考え方を顧客に共感させるべし、と。第6話では、他人との格闘なしには、成長はない、と。第7話では、部下の人生に責任を持つことで成長できる、と。第8話では、成長の過程で苦しいことがあるときには、友人の支えによって助けられる、と。第9話では、仕事の作品の一つとして、仲間そのものがあげられる、と。第10話では、トライしないと夢は絶対に叶わない、と。

著者の人間としての深さが垣間見られる本だった。


有名本らしい。『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』でも引用されていた。1986年に出版されているのだが、いまだに読む価値はある。

本書では、自分の頭で能動的に考える能力を、飛行機能力と呼んでいる。これに対して、知識を受動的に得る能力を、グライダー能力と呼んでいる。学校ではグライダー能力しか磨かれない。それだけでは足りない、引っ張られるままのグライダーではなく、自力で飛べる飛行機になれ、というのが著者の考え方。

では、飛行機になるにはどうしたらいいか?そのヒントが本書にはいっぱい詰まっている。たとえば、脳内を整理するための睡眠については、

平常の生活で、頭が忙しくてはいけない。人間は、自然に、頭の中を整理して、忙しくならないようになっている。
睡眠である。
(p.113)
と述べてみたり。これを読んで、「起床直後のゴールデンタイムを有効利用しよう」と思った。あるいは、忘却の大切さについては、

人間は、文字による記録を覚えて、忘れることがうまくなった。それだけ頭もよくなったはずである。
(p.121)
と述べてみたりしている。これを読んで、「メモ魔になることの大切さ」を感じた。きわめつけは、「時の試練」という章にある、

思考の整理とは、いかにうまく忘れるか、である。
(p.127)

という文。まだまだ自分の脳に全力を出させることは出来ていないと思った。

ちなみに、なぜ飛行機能力を高める必要があるのだろう?あとがきに「考える」という行為に対する著者のスタンスが書かれているのだが、これが好き。共感する。

考えるのは面倒なことと思っている人が多いが、見方によってはこれほど、ぜいたくな楽しみはないかもしれない。何かのために考える実利実用の思考のほかに、ただ考えることがおもしろくて考える純粋思考のあることを発見してよい時期になっているのではあるまいか。
(p217)


cf)
http://blog.keychi.net/2008/09/glider/


  1. 読書ポートフォリオを最適化する:読む本を選ぶところからが、読書のスタート。
  2. must-read-bookを抑える:いろんな本で引用される有名本をまず抑える。
  3. 目的を明確にする:読書前後で自分がどう成長できるか意識する。
  4. 積読しまくる:「どの本読もうかな」という状態はムダ。読書スピードに追いつかないくらい、積読する。がんばって読もうとする。でも追いつかない。どうするか?もっと読書スピードをあげよう。そうするには、どうすればいいか?ありたい姿を作ってから、達成方法を考える。追い詰められると出来る。
  5. 既読と未読で置く場所を買える:積読を「見える」化して、自分にプレッシャーをかける。読みたい本は日増しに増えるが、自分の読書スピードはなかなか上がらない。そのうち、読書スピードの臨海点を越えるはず。
  6. 速読できる!と思い込む:脳を追い詰めて、潜在能力を開花させる。絶対読めるはず。
  7. 目次を読む:全体像を把握する。
  8. 見出しを活用する:読書スピードをあげるために。
  9. 線を引く:気になったところは、あとで読み直すかもしれない。
  10. 複数の本を、同時に読む:「この本とこの本を同時期に読んだら、いい知的刺激が得られそう」と思う組み合わせを作ってみる。やっていくうちに、センスはあがっていく。
  11. 一冊だけに集中する場合もある:その場合は、なるべく最短時間で駆け抜ける。
  12. ギアチェンジする:一定のスピードで読み進める必要はない。
  13. 飛ばし読みは悪くない:本の頭からしっぽまでぎゅうぎゅうに良コンテンツがつまっているなんてありえない。
  14. 漢字をキーワード扱いする:読書スピードはあがる。
  15. 「読む」というより、「文字をgrabする」という感じ:一回眼球が止まったときに、なるべく多くの文字をgrabするという感じで読むと早く読める。
  16. 心の中で音読禁止:これは基本。
  17. 制限時間を設ける:朝、定時前までの時間、昼休みの時間、駅で電車が来るまでの時間、など、時間制限がある状態で、読む。追い詰められるとはやく読める。
  18. 本をいつも持ち歩く:細切れの時間を活用する。電車の中でケータイゲームは時間の無駄。
  19. 読書タイムを設ける:夜寝る前がお奨め。風呂上りの体温が下がってちょうど眠気を誘うときに、読む。朝はあまりお奨めではない。朝は、睡眠直後で脳内情報が最適化されている状態なので、知識のインプットではなく、アウトプットに時間をつかうべし。
  20. 本は買う:他の娯楽代を切り詰めてまで、本代は確保する。立ち読みや図書館で借りるより、買ったほうがはるかに良い(∵いつでも読み直せる)。
  21. たまには英語の原著で:自信のある分野では、原著に挑戦。英語の勉強になる。辞書は使わない。不明単語は文脈や語源から推測。この訓練によって英語力の成長率が成長していく。
  22. 感想をブログに書く:インプットするだけでないで、アウトプットすると知識が定着しやすい。
  23. 限界読書速度の逓増を体験できるまでがんばる:読めば読むほど読書スピードは速くなる(∵知識が増えるので、「あぁこの手の話ね」と思いながら読める箇所が増えるから)。


これはすごい。1993年の時点で、こんな本が書けるなんて、野口 悠紀雄すごすぎ。めっちゃ頭いいわ。

内容は、その名の通り「整理法」。通常、整理というと分類することを考える。本書で著者は、「分類は悪」と主張する。理由は;分類できないものが必ず出てくるから(「家なき子シンドローム」と呼んでいる)、たとえ分類しても項目名を忘れることがあるから(「君の名は?シンドローム」と呼んでいる)。ではどうしたらいいのか?「時間軸」で整理せよ、と。なんて単純。置いた場所を忘れることはあっても、時間軸を忘れることはないという、脳の不思議な性質を活用しているのだ。時間軸だと、検索が容易である点も強調されている。1993年の時点で(まだグーグルは無かった時代!)、「検索技術が重要」と言っていたなんて、すごい。

本書がすごいのは、本筋以外の話題がすごくためになる点。アイディア術やメモ術や読書術にも頁がすこしだけ割かれている。印象に残ったのは、以下(p216)。

漢字かな混じりの文章は、キーワードが漢字になっているためすぐ分かるという点で、きわめて優れた側面をもっている。このため、欧米人が苦労して練習している速読法を、われわれは誰でも実行できる。

これはすごい。これを読んで意識しただけで、ちょっと読書スピードが上がった気がする(もちろん日本語のみ)。これを知れただけでも本書を読んだ価値があった。


cf)
『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 』は、恐らく本書の影響を強く受けている。



コンサルの先輩に読んだら、ってすすめられた。ま、これも有名な本だよね。実際、名著だわ。

論理的思考を司る左脳。直感・ビジュアルを司る右脳。コンサルと言えば左脳、というイメージが世間では強いと思う。本書は、両脳のコラボレーションの重要性を説いている。左脳で論理的思考を行うのは重要だが、有限の時間である程度の戦略を作るには、左脳だけでは足りない。

将棋で、すべての可能な手を一つ一つ吟味している時間はない。羽生名人は、「イメージのいい手をまず考えて(右脳の仕事)、それが本当にいい手かどうか検証する(左脳の仕事)」らしい。ビジネスで戦略を考えるのも、これに似ている、と。

著者は、「ユニークな戦略」を以下のように定義している。(p154)

ユニークな戦略=定石+インサイト
         =定石+(スピード+レンズ)
         =戦略のエッセンス
          +(パターン認識+グラフ発想)×シャドーボクシング
          +("拡散"レンズ+"フォーカス"レンズ+"ヒネリ"レンズ)

定石とは、ポーターとかを指していて、知っていて当たり前の知識、ということ。では差はどこでつけるか?それがインサイトだ、と。さらにインサイトを、スピードとレンズに因数分解し、それぞれについて詳しく説明していた。本書は、インサイトについて取り扱っているということ。

インサイトは、僕の言葉で説明すれば、仮説→検証→仮説→・・・というサイクルを、猛スピードで説得力を持たせながら、すすめる力のこと。このサイクルを、左脳と右脳のコラボで高速化させよ、ということ。

定石のほうは、ある程度知っていて当たり前、という感じで書かれていた。定石について知りたい人は、以下が有名。でもこれ退屈なんだよなぁ。

''Competitive strategy''


論理的思考のついては、以下がおすすめ。

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル
『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』
『意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法』
              




いくつか気にしているテーマをメモ。

  • 知的生産をより効率化する
  • 財務に強くなる
  • 読書スピードを上げる
  • 必要なインセンティブ構造を設計する
  • 計算能力を高める
  • 健康な体を作る
  • 運をコントロールする
  • 古典、歴史から学ぶ
  • 残業をなくす
  • 法律の知識を得る
  • 英語能力を高める
  • マネーリテラシーを高める
  • 睡眠の質をあげる
  • 100歳まで生きる
  • 多趣味にして多才を目指す


妻に勧められて読んだのであった。「運をコントロールする」というテーマを最近持っていたので、その意味でも読んで良かった。


本書は精神論。いいことをすると運が良くなる、と。いいこととは、例えばお年寄りに席をゆずろう、掃除をしよう、規則正しい生活にしよう、などなど。


いいことをする→運がよくなる


・・・という因果関係は、絶対にない。これは相関関係だと思う。背後にある第三の要因は、「人格が優れていること」だと思う。


人格が優れている人は、いいことをする。人格が優れている人は、プラス思考でものごとの良い面を見ようとするので、運がいいと自分で感じる。


だから、いいことが出来るようになることを目指すというよりは、「人格が優れている人」になることを目指すべきだと思う。しかし、それは簡単なことではない。能力を磨くのは簡単だが、人格者になるのは難しい。


とりあえず「人格が優れている人」に近づくために、いいことをするのは手っ取り早い道だと思う。いきなり「人格者になりなさい」と言われるより、「いいことをしなさい」のほうが、実行しやすいのだ。まずは「いいことをする」ことことからはじめて、人格が優れている人に近づくことを考えるべきだろう。





いろいろな経営者の本をたくさん読もう、という気持ちから読んでみた。著者の吉越浩一郎さんは、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元社長。自分の人生のあり方と、時間の効率的な使い方について、(いつも考えてはいるが)考えさせられた。

内容はタイトル通りで、「残業は悪、日本人は働き過ぎ、仕事意外のプライベートを充実させることなしに人生の質はよくならない」という感じ。フランス人の奥様の話を出したりもしながら、「ヨーロッパでは~なのに、日本では~」という言い方が多かった。「ヨーロッパでは残業なんて考えられないのに、日本では残業が善とされている」「ヨーロッパでは論理で仕事するのに、日本では義理人情浪花節で仕事する」などなど。ちょっと説教くさい。日本的ないいところもあるはずだが、本書では、それには言及していない。

残業をなくすには、デッドラインをまず決めて、それを達成出来るように仕事を進めろ、と。当然のことなのに、これを実現できていない大人が多いから、こういう本が売れるんだろう。残業をしているのは、定時までの時間でだらだら仕事しているからだろう、と。これも当然のことなのに、これを実現できていない大人が多いから、こういう本が売れるんだろう。もっと効率的に、もっと集中しろ、と。なんだか生活指導みたいだね。こういう本が売れるなんて、ちょっと悲しいな。ムダに残業をしている日本の企業戦士には、「会社の目的は儲けることだが、あなた個人の目的はそうではないでしょう」と言いたい。仕事に対してノリ気ではない人に対しては、「あなた個人の目的は違うかもしれないが、会社の目的は儲けることでしょう」と言いたい。

で、残業をなくして何がしたいのか、というと、仕事以外の時間を増やして、プライベートを充実させて、人生の質を高めよう、と著者は言う。ここは大賛成。著者は、「仕事は自己実現なんかじゃない。生活に必要なお金を稼ぐ手段でしかない。自己実現はプライベートでしよう。でもどうせ仕事しないといけないなら、ゲーム感覚で楽しんじゃおう」と考えている。ここは半分賛成、半分反対。僕は「仕事もプライベートも、両方とも自己実現の場」と考えている。ゲーム大好きだし。

だから、仕事とプライベートの時間は、できれば半分半分にしたい。そうするには、残業は一切したくない。それどころか、週休三日制にしたり、年間1ヶ月くらいの長期休暇をとれる会社が理想だとさえ思う。労働時間をそれだけ削っても、同じ売り上げ、利益、給料を維持できるような経営者が理想だと僕は思う。ライフワークバランス問題の最適解は、これだと僕は思う。著者は、ここまでは明確に書いてはいなかったが、たぶん同じようなことを考えているんじゃないかと察した。

もちろん、これは難解なことには違いない。ただし、これが最適解なのは、直感的に自信がある。どんな問題でも、必ずしも解があるとは限らない。解がない問題を解こうと努力し続けていたら、解が存在しないことが証明されちゃいました、なんてこともある。経済学なんかでも、ある問題について、解が存在することを証明するのが数理経済学者の重要な仕事だったりする。ライフワークバランス問題は、解が存在することは分かっているのだから(僕の脳内で直感的には)、解くのは実はそんなに難解なことではないんじゃないか。ま、がんばってみよっ。


これはすごい。今年読んだ本の中で一番役に立った。「決算書」、「財務諸表」、「簿記」、「会計」、「営業利益」、「経常利益」、「粗利」、「ROE」、「ROA」といった用語を羅列されてもさっぱり分からない人は、これ一冊でとりあえずOK。すごい本。

冒頭(p11)にこんな問いかけがある。

事務用品を5万円分現金で購入した場合に、貸借対照表の右側の借入金も資本金も変化しないのに、左側は現金が5万円少なくなって左右がバランスしなくなってしまいます。皆さんは答えられますか?

たいがいの人は答えられないと思う。答えは・・・費用が計上されてPL上の当期純利益が減り、BSの右側も5万円減る、というもの。この答えを聞いてもチンプンカンプンな人が多いんじゃないか。そんなもんです。僕もついこの前、簿記3級の勉強を始めるまでそうでした。本書を読み終わった頃には、随分と会計について分かるようになっていると思う。見通しが良いところから体系的に知識が得られた感じ。

「決算書を読めるようになって、簡単な財務分析が出来るようになること」を目標に簿記3級から地道に勉強を開始したが、この本を一冊読めばもう十分なんじゃないか、とさえ思った。いままでいくつか会計本を読んできたが、本書が断トツにわかりやすく役立った。個人的に、「すごい本」認定。



参考までに、僕が今まで読んだ会計、ファイナンスに関連する本。
『道具としてのアカウンティング』
『ざっくり分かるファイナンス』
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』


我が国の総理大臣は何を考えているのだろう、ということで読んでみた。「元気で前向きなお坊ちゃん」が正直な感想。

まずはネガティブな感想を二点書く。

一点目。名門の家に生まれ、初等科・中等科・高等科・大学とずっと学習院で学んだお坊ちゃん。ちょっと気が利いた人間なら、ずっと私立で狭い世界にいると視野が狭くなるので大学で出るか、という発想になると思うのだが、麻生太郎は大学まで学習院に行っちゃった。その理由を、本書で書いているのだが、これが笑える。

「父親に官立の大学を受験したいといったら、『官立大学はお金がない人がいくところで、お金持ちのおまえが行くのは税金がムダ。それに東大は役人になるためにいくところだ。おまえ役人になるのか』と言われ、これにはなにも言い返せなかった」だって。なんの理由にもなっていない。東大は、お金持ちかどうかはまったく関係なく、単に試験の成績のみで合否を決めている。そうして選別した優秀な学生を、税金をつかって安い授業料で育ててきた。最高学府に入学するのにコネもカネも関係ないのが、日本の教育の良い点なわけで、お金持ちでも東大に行った人はたくさんいる。貧乏でも東大に行った人はたくさんいる。どうしてお金持ちの麻生太郎だけが東大に行ってはいけないのか?気が聞いた優秀な人材であれば、「お金持ちかどうかは関係なく、自分は最高学府に学び、将来国にリターンします」と言い返したに違いない。父に言われるがままに学習院にそのまま進学しました、というのは、あまりに軟弱。さらに、東大卒=役人というのも思い込み。このエピソードが本書で一番印象に残った。

二点目。「高齢化社会というと、みんな暗く考えがちだが、そうでもないよ」という文脈で書いてあったこと。それは、「日本の高齢者はお金持ちだから、たくさん消費してもらって明るい側面もある。若い頃買いたくても変えなかったバイクに乗ったり、ゴルフ三昧したり、そういうお年寄りが出てきもいいじゃない」という趣旨の意見。誰もが「ゴルフ三昧」できるほどお金持ちではないって、知ってる?やっぱり金銭感覚がずれているのかなぁ?と言わざるを得ない。

次、ポジティブな感想を二点書く。

一点目。麻生さん、すっごく前向きで明るい。ちょう学習院って感じ。なにか暗いことがあっても、明るい面にライトをあてようとする。こういう人がトップに座ってくれていると、国全体も明るくなれる気がする。ここが福田さんと違う。

二点目。お坊ちゃんだが、アフリカのシエラレオネでダイアモンドの発掘で2年間住んでいたこともあるなど、それなりに苦労もしてそう。ここが安倍さんとは違う。これがなければ初等科から大学まで学習院、その後カネコネの力でスタンフォードとLSE留学、その後父親の会社に入社、まもなく役員になり最終的には社長に、という単なるお坊ちゃんでしかなかっただろう。

しかし永田町は人材不足ですね。いまの日本を象徴しているのかな。




本書はこの前読んだこの本と二つの点で類似している。一点目は、「~にしなさい」というタイトル。二点目は、自己管理が下手な人をターゲットに、how to manage your lifeをテーマにしている点。こういう本が今売れ筋なのでしょうね。

一時間くらいで読めてしまうし、価格も安い。ということは中身もそんなに大したレベルではない。「自分は想定読者層には入っていなかったな」が正直な読後感。

中身は、タイトルの通りで、1日30分でもいいから勉強を投資しておくと、チリも積もれば山となって、将来の自分がリターンを得られるよ、ということ。「いい大学に入るために高校生は勉強し、いい会社に入るために大学生は勉強するが、よりよい人生にするために社会人は勉強をしないよね」というところからお話は始まる。勉強と言っても、机に向かって問題集を解くということだけではなく、読書、podcastなども立派な勉強だよ、ってさ。

「時間がない」というどうしようもないいいわけをする大人を想定して、「テレビを見ないようにしなさい」「飲み会にいく回数を減らしなさい」「通勤電車でケータイゲームしてるのはムダだよ」「目標をまず定めて、それを達成できるような道筋を考えなさい」とか、もやは生活指導のレベル(笑い)のことが書かれている。こんな本が売れてるなんて、ダメな大人が多いってことか。

途中で読むの止めようかとも思ったけど「高卒、二流大学卒でも、社会人になってから勉強すれば、簡単に逆転できる」ということを読んで、止めるのやめた。そういう人が読むべき本を、自分も読んでおく必要があるかな、と思ってね。(追記)そして、高卒、二流大学卒で社会人になってからも勉強をする人と、一流大学卒でも社会人になってからは勉強をしない人では、前者が必ず勝つ、と。僕もそう思うが、問題は高卒、二流大学卒の人のマインドをどうやって変えるかだと思う。この点も、今後考えるべきテーマにしよう。



有名な自己啓発本。納得できない点もちょくちょくあったが、全体として良く出来ている。心に残るフレーズがたくさんあった。読む価値あり。

納得できない最大の点は、p32で、

私の言っている「原則」は難解なものでも、不可思議なものでも、また宗教的なものでもない。この本の中で述べる原則は、ひとつとして限られた宗教や信仰に属するものはない。
などと述べているにも関わらず、本書の随所で「神」「主」などに言及している点。著者はきっとクリスチャンなのだろうが、このように述べている以上、宗教的表現は一切見たくなかった。まぁ、僕も一応、クリスチャンだし個人的には問題がなかったが、全然異なる宗教の信者に対する配慮がないのは、気に入らなかった。

で、内容。七つの習慣とは以下。

  1. 主体性を発揮する
  2. 目的を持って始める
  3. 重要事項を優先する
  4. Win-Winを考える
  5. 理解してから理解される
  6. 相乗効果を発揮する
  7. 刃を研ぐ

この七つの習慣(あるいは原則)を説く中で、著者の個人的なエピソードが紹介されている。面白く参考になるものもあれば、詭弁でしかないと思うようなこともあった。「それって、言葉を都合よく再定義してるだけじゃん」というタイプの詭弁が多かった。そういう意味でも、「最初から最後まで、自分の中に自然にすーっと入ってきた」という感じはしない。同じ自己啓発本でも、以下の本は、読後にそういう感じがした。




結婚祝いにゴッドファーザーからの贈り物。ってあれ、なんで日本語の本なんだろ?

三浦綾子さんはクリスチャンらしい。恋人を病気で失い、自分自身も20代から30代にかけて病気で長いことベッド生活を強いられ、結婚もできずにいた、という自叙伝。最終的に、奇跡的に病気は治り、すばらしい男性にも巡り会えて37歳で結婚することもできた。ちゃんと神様は私のために「道」を用意してくれていたのだ、という趣旨。

ゴッドファーザー、何を伝えたかったんだろ?

たまにはこういう本もいい。



世の中に速読本はいろいろあって、それらの多くは「左脳じゃなくて右脳で読もう」や「脳がもつすごい潜在能力を開発しよう」や「無意識を使おう」とか書かれていたりする。が、本書ではそんなことは書かれていない。本書のタイトルにもなっているフォーカス・リーディングとは、「目的をフォーカスしてから読む」ということ。読書についても、コストとリターンの関係を考えなさい、ということ。読む本の種類に合わせ、読書スタイルを変えなさい、ということ。訓練すれば凡人でも出来そうな、現実的なメソッドだと思う。

小説などのようにじっくり読む場合と、新書ハウツー系ビジネス書を読む場合で、読み方を変えなさい、と。本書では。前者タイプを「農耕型」、後者のタイプを「狩猟型」と呼んでいた。「狩猟型」とは、自分のほしい情報だけ上手に「狩っ」て、どうでもいい情報は読み飛ばしちゃえ、という意味。つまり、同じ本の中でも、じっくり読む箇所とそうでない箇所があってもいいじゃない、読書スピードのギアチェンジしたらいいじゃない、と。

要するに、速読といっても、「上手に拾い読みできるスキル」を重視している。ただし、現実的で凡人でも出来るメソッドではあるし、このスキルも重要だと思う。今後の自分用に、いくつかスキルをメモ。

  • 目的が達成できそうになかったら、すぱっとその本を読むのをやめる
  • 目次、章立てをまずは読んで全体を把握する
  • 見出しを上手に活用する
  • どうでもいいと思ったことはガンガン飛ばす
  • 積ん読することで、「どの本読もうかな」というコストをなくす
  • 読書タイムを決めてスケジュール帳に書き込み、読書時間を天引きしておく
  • 線を引いたりページを折ったりしたところは、後でちょっとだけ読み返すことで中身をより味わえるようにする
  • インプットしたことをアウトプットする(例えばブログで読書感想を書くとか)ことで中身の定着をはかる


cf)
『速読記憶術―1分1秒を争うあなたの学習効果が大幅にアップ!』
こっちは、拾い読みというよりも、ぜんぶをちゃんと速く読めるようになる現実的なメソッドが紹介されている。こちらも合わせて読んでみると良いかも。


経済データがとうやって作成されているかいろいろと説明されている。

経済学修士までやったけど、大学院では意外と時事経済のことなんか勉強しない。そこは、現実よりもいかに美しい理論を作るかが重要な世界だったし、計量経済してみても現実の汚さを目の当たりにするだけだった。推定すれども推定すれどもまくいかないときにストレスは計り知れない・・・。

いざ社会人として現実経済でプレイヤーとして生産活動を始めると、現実経済に目を向けざるを得ない。というわけで、少しは現実経済について勉強しておくか、という程度のノリで読んでみた。

で、本書ではこれまでの経済の歴史を、淡々と統計データを出しながら網羅してくれている。薄くってさっぱりしていた。考えさせられることも多かった。例えば、日銀短観は理論的根拠はまったくないが(ただのアンケートっしょ?)、景気指標として実際にはみんなが参考にしているという現実。一口に企業物価指数といっても、物流の川下のほうが川上よりも競争が激しく消費者に転嫁しにくいので物価の上昇具合が異なるという現実。などなど。

というわけで、現実、現実、現実!
たまにしか会わないが、会うと必ず刺激をくれる人に今日会った。またまた楽しい時間をすごさせていただいた。初めて会ってから5年くらい経つのかな?共通の知り合いも多いので、話にも花が咲く。

まだ僕が『運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則(The Luck Factor)』を読んでないというと、とにかく読んでみてと再び薦められた。「運は人が運んでくるんだよ、だから人との接触を高めよう」という主張だけ知っとけばいいかな、と思って読んでいなかったんだが・・・読んでみます。たしか、http://luck-factor.com/の由来も、この本から来ていたはず。

また東京いくときはいろいろな人と会って遊ぼうー。

昼休みはいつもラジコン。雨の日はメンテナンス。普通に走れるようになってきた。クラッシュ率が大幅に減った。

が、課長にはしばらく勝てそうにない。モーターだけで3万以上する高級品を積んでいるらしい。コーナーリングでなんとか先行しても、直線で必ず抜かれる。うーん、あれいったい時速何キロ出てるんだろ・・・。


ワシントンからナイアガラは、バスで8時間くらいかかる。その途中に、hershey's chocolateworldに寄った。

http://www.hersheys.com/chocolateworld/

ディスニーランドみたいな感じ。アトラクションがあって、チョコレートの製造過程について楽しくお勉強できる。妻、大はしゃぎ。25歳なのに5歳みたい。まぁいいけど。

ナイアガラ、夜到着。ライトアップしてる滝がキレイ。自然のものとは思えない。ナイアガラ市は、アメリカとカナダの国境にまたがる町で、"one city and two countries"という面白い特徴がある。

で、せっかくなのでカナダまで行ってみる。ツアーガイドさんが、「この中で、日本人だけはカナダの入国ビザが不要なので、せっかくだからカナダまで言ってみたら?」って言うから。前回書いたように、このツアーは、格安chinese busで、けっこう発展途上国からアメリカ観光にきた感じの人が多かった。その多国籍な人々の中で、「日本人だけはビザ不要だよ」というのは、けっこう印象に残った。つぐつぐ日本を経済大国にしてくれた親とか祖父母世代に感謝。ホテルから、国境の橋まで徒歩10分くらい。そこには無人ゲートが。

で、ゲートを通ったら、ゲート前にたむろっていた3人くらいに、「え?そこ通っていいの?ビザは?」って呼び止められる。「日本人はビザ不要なんだ」って言うと、羨ましそうに「そうか、うちらもビザ不要かな?」って聞かれたんで、知るかよ、って一瞬思ったけど、「どこ?」って一応聞いてみたら、「ネパール」って。「ごめん、分からないけど、ビザ必要だと問題になるから、こっち側こないほうがいいんじゃない」ってな会話を、国境のゲートのあっちとこっちで話をしていたんだが、つぐつぐ日本を経済大国にしてくれた親とか(以下略)。

橋のアメリカ側のゲートを通ると、橋の中央に入国審査の建物が見えてくる。そこで、

officer:"How long are you planning to stay?"
me:"for about 15 min, maybe"
officer:"what is the purpose of your visit?"
me:"i just wanted to know how the great fall would look from the other side of the river."

というふざけた会話を。通行料は25cent。コインを用意しときましょう。寒かったんで、本当に15分くらいでカナダからアメリカに戻った。

この25セントの国境越え、タクシーを乗ると、車の国境越え料金がかかってけっこう高いらしい。ので、寒くとも歩きましょう。ナイアガラはけっこう北のほうにあって、寒いです。

翌日、昼間のナイアガラの滝を見る。すごい迫力。でも寒い。maid of the mistという、滝の近くまで船で行くアトラクションに乗る。

http://www.maidofthemist.com/jp/

調子にのって船の一番前に行く。びしょ濡れ。寒い。滝しぶきで、視界は真っ白。とにかく寒い。でも運よく、虹を見ることが出来た。ラッキー。

昼過ぎにナイアガラを出発。夜、NYに無事帰還。友達の家に転がり込む。いやー、このチャイニーズツアーは、とにかく安くって良かった。


図書館ふらついてたら、表紙のロバート・フェルドマン(モルガン・スタンレーの有名なエコノミスト)と目が合って借りてしまった。目力に負けました。でもこういう本は、出版直後に読まないと効果が薄いかもな。本書は、2005年11月に出版された本。3年近く経っております。

2004年11月15日にフェルドマンさんが慶應で講義した時に聞いた話と重なる部分もあった(話が面白かったので、その時の資料をいまだに持っている)。すっごい日本語上手な点が印象に残ってる。MITでPhDもってることにびっくりしたことも覚えている。一番よく覚えているのは、社会で必要なスキルとして次の5個を挙げたこと。

  1. 明快な文章を書くスキル
  2. プレゼンのスキル
  3. 時間管理スキル
  4. 場所管理スキル
  5. 英語スキル
特に1.のところで、「誰のために書いているかを考えて書く」ことが重要だと言っていた。

当時の講義の話にしろ、本書にしろ、洞察に富む内容だった。



トヨタについて知りたくって、図書館で目があったこの本を読むことにした。が、残念、よくなかった。読後感が悪い。「常識外れの自主的改善活動」とか「まずはやってみよう、という風土」とか書いていたが、分析が甘い。著者達の経験についてのお話も多すぎる。自分の話ばっかりしている人の話ほどつまらないことは無い。

また別のトヨタ本を探そう。


おもしれー。読んでよかった。これからは、占い大好きなスイーツ(笑)な人に遭遇したら、本書を薦めて目を覚ましてあげたい。

本書では、コールドリーディングの技術について紹介されている。コールドリーディングとは、その人の特徴などを観察しながら何気ない会話をする中で、誰にでもあてはまりそうなあいまいな表現を使い、あたかもその人のことを言い当てているかのように本人に錯覚させる話術のこと。

例えば、「あなたって会社とプライベートで少し雰囲気が違うところありませんせんか?」とか。そんなのほとんど誰でもにでも当てはまるのに。そして聞かれた方は、「そうそう、確かに私って~」と勝手に喋り始める。そうなったら思う壺。少しずつ占い師にあなた自身に関する情報を引き出されて、さらにコールドリーディングの深みにはまってしまう。仮に「いや、そんなことありませんよ」と返されてしまった場合は、「本人が自覚していないのに、会社と家庭で、オンとオフの切り替えができているなんて、すばらしいですね」などと、切り返す。この切り替えしには、本人が反撃しようがない。なぜならば、1)自覚なしに、と言われてしまったから、2)そう感じているのは、周りの方だといわれてしまったから、3)褒められて悪い気がする人はいないから。このほうに、反撃不可能な言い方を、UVS(Unverifiable Statement:立証不可能な主張)というらしい。

僕自身は血液型占いとか、全然信じないんだけど、その理由は、コールドリーディングされているに過ぎないって直感的に分かっていたから。いままではコールドリーディングって言葉を知らなかっただけ。だから、コールドリーディングって言葉を本書で知れて、良かった。


市販のA6ノートに、

  1. 全ての情報を
  2. 時系列に
まとめなさい、という主張。さらに、索引データ(日付、タグ、内容の簡単な要約の三点セット)をPCのテキストファイルとして作成しておき、そのテキストファイルを読める携帯電話(スマートフォン)をゲットし、いつでも検索できるようにしなさい、と。これは、実行できれば強力な情報管理だと感じた。でも実行コストはかなり莫大。「索引データをPCのテキストファイルとして作成」というところの実行コストが莫大。そんな時間はない。でも参考になるやり方ではあった。

なかなかどういう方法で情報管理、スケジュール管理、などをするのがよいか、わかりませんな・・・。


本書は、現実的な印象を受けた。ちょっと前に読んだ本では、30分で30冊読める、とかいう実現可能性がかなり低い目標が書かれていたが、本書では普通の人の数倍で読めるようになろう、という程度で、実現できそうな気がする。本当はこのレベルになれたらよいんだけど、とりあえず現実的な速読レベルに達したいな。

本書のポイントは、

  • 視野を広げて、一瞬で読み取れる文字数を多くしよう
  • イメージしよう
  • 自分が知っている基本単語を増やそう
  • 「速読なんて不可能」という先入観を捨てよう
といったところか。

もうちょっと速読できるようになりたいので、これからも「速読」というテーマには関心を持ち続けます。


テキストみたいな感じなので、読書感想というのは変か。

簿記を受けることにしたので、こういう本でも読んでおくと良いかな、ということで読んでみた。中級書ということなので、入門書を読んだことのある読者を想定しているのだろう。うーん、僕は特に入門書を読んだことはないけど(まぁ、こんな本くらいしか読んだことはない)、なかなか読みやすかった。それなりにお奨めできるのではなかろうか。

中級レベルの会計の知識の大枠が見えたので、簿記3級からの地道な勉強もはかどるはず。


働き始めて思ったことをいくつか箇条書き。

  • 仕事をするとは、約束を守ること
  • 優秀であるとは、よい習慣を持てること
  • 経営とは、夢に日付を刻むこと
  • モノは買えるが人の心は買えないこと
  • 一番重要な経営資源は人(労働、L)であること
  • それぞれの人が持つ比較優位を見つけ、個性を活かすこと
  • 最高のパフォーマンスが出せるチームプレーが出来るようになること
  • 個性とチームプレイの両方が同じくらい重要であること
  • 金融が経済の血液なら、実業は経済の骨肉であること
  • ビジネスは、一番楽しい資産運用の方法であること
  • 人と人の間に働くインセンティブの構造が適切かよく観察すること
  • たとえ悪いことをするインセンティブが存在しても、良心を大切にして自重し、インセンティブの構造が作り直されるのを待つこと
  • 根性論ではなく、理論で問題解決をすること
  • 涼しい顔してないでとりあえず汗をかいてみるのも悪くないということ
  • 冷静な頭脳と、暖かい心の両方が同じくらい重要であること
  • 経済学という数学の一分野よりも、会計学という算数のルールのほうが役に立つこと
  • すべての意思決定の基準は、コストとベネフィットの相対的関係の比較であること
  • 世の中にある全てのモノは、誰かが想像したことによってはじめて創造されたということ
  • 机上と違って、現実にある制約付最適化問題を解くのは至難の業であること
  • 解くべき問題が何か、を発見することも難しいということ
  • 世の中は無駄だらけだということ
  • 効率化は、それ自体が快楽であること
  • 自分の失敗から学ぶことは案外できるが、他人の失敗からも学ぶこと
  • メモをとらないと必ず忘れるので、メモ魔になること
とりあえず、こんなところでしょうか。けっこう楽しく暮らしております。
働き始めて一ヶ月ほどたって、自分が何を知っておかないとまずいか分かってきました。とりあえず決算書読めないのはまずいと感じているので、簿記を勉強します。

11月16日(日)に、簿記2級と3級をダブル受験し、両方合格を目指します。3ヶ月ちょっと、がんばります。学部2年のときにテスト前に一夜漬けで勉強した以来なんで、ほぼゼロからの勉強開始なわけですが・・・まぁなんとかなるでしょう。

http://www.takarazuka-cci.or.jp/kentei/kentei_01.html






経営学の世界で有名な、マイケル・ポーターの『競争の戦略』の原著。実社会に出たということで、読んでみたんだけど、あんまり面白くはなかった。

ポーターは、PhD in Business Economicsを持った、経営学者。やっぱり経済学のバックグランドを持っているんだな、と感じさせる内容だった。というのは、コストとベネフィットの相対的関係を比較しまくっているから。参入障壁(コスト)が、その産業に新規参入した場合に得られる期待利益(ベネフィット)より高ければ参入するべきではないし、低ければ参入するべきである、とかね。他方、本書で使われる言葉使いはあまりにもいい加減なので、数学的厳密性を大事にする経済学の世界にいた身としては、この点が気になった。obviouslyとかclearlyとか、使いすぎ。僕にはそれほど明確には感じられないこともあったりしてね。ってまぁ、本書は一般人向けの経営学の啓蒙書なのだろうから、この点はポーターもあまり気にせず書いたんだろうけど。紹介されている理論も、ミクロ経済学みたいな厳密な数学をつかった理論とは違って、ちょこっとグラフを使ったもっとお手軽なものだし。経営学のことはよく知らないけど、一流ジャーナルになると、厳密な数学をつかった経営理論が研究されているはずだよね?

はじめて読んだ経営学の本だったんだけど、本書を読んで、「よし、ここに書いてある理論をつかって経営に生かそう」とはあまり思わなかった。参考にはなるけどね。「自分の会社の場合に特化した理論を、自分で考えよう」と思った。自分のところがよければそれでいいし。数学的厳密な理論を書くとのは違うし、いちおう修士まで経済学やったし、カンタンな仮説思考をグラフ化するくらいのことならできそうだし。

ちなみにPorterの略歴はここで読める。

He received a B.S.E. with high honors in aerospace and mechanical engineering from Princeton University in 1969, where he was elected to Phi Beta Kappa and Tau Beta Pi. He received an M.B.A. with high distinction in 1971 from the Harvard Business School, where he was a George F. Baker Scholar, and a Ph.D. in Business Economics from Harvard University in 1973.

アンビリーバボーや・・・
関西での新婚生活にもだいぶなれてきました。世界一周してきた身としては、関西~東京はかなり近く感じます。新幹線で2時間半って、どんだけ近いんだよ、という感じがします。あ、明日からの三連休、東京の実家にもどります。土曜夕方に三田によって、夜は高校時代の友達に。日曜は自宅の部屋を掃除してます。月曜に帰ります。お土産ほしい人はがんばってcatch me if you can。

ところで、会社では昼休みラジコンが流行ってます。3万もしたけど、我慢できずに僕も買ってしまった・・・。けっこうストレス解消によさそうです。かなり快適な新生活を楽しんでおります。

『国家の品格』が売れたので便乗しようという魂胆が丸見え。実際、本書も売れているので便乗には成功している模様、おめでとうございます、良かったですね。

内容はおおむね常識的に考えて当たり前のこと、正しいと思えることばっかりだった。が、あんまり著者から品格を感じなかった。というのは、ところどころにトゲのある言葉遣いがあったり、内容自体がまったく賛成できないことがあったから。本は筆者の言いたいことを主張する場所なのでどれだけ好き勝手言っても構わないが、「私がここで書いていることが、女性の品格なのです」と頭から決め付けている点が気に入らない。いや、もう少し言うと、「私の生き様こそが、女性の品格なのです」とすら思っていそうな雰囲気を感じた。

筆者は「品格」という言葉に明確な定義を与えていない。僕が筆者の代わりに定義文を書くとすると「女性がビジネスで成功するために必要な基本的事項」といった具合になる。筆者の語る「品格」には、どこか打算的な雰囲気が漂っており、品格が感じられないことも多々あった。

とは言え、筆者の言うすべてに反対なわけではない。多くは、賛成できることばかりである。むしろ常識的で当然のことばかりなのだ(ちゃんと挨拶しよう、とか、悪口言わないようにしよう、とか)。そういう部分だけを拾い読みして、当たり前のことができていない自分を戒めるくらいの使い方がちょうどいい本だと思う。

国家公務員としてのキャリアを送り、出世競争だとか利害調整で多忙な人生を選択すると、このような人間になってしまうのだろうか。



久しぶりの読書。社会人になっても読書は続けます、むしろ読書量を増やしたい。

いったい速読ってどうやったら出来るんかいな。前から速読ってどうやったら出来るのかな、って関心はあったんだが、本を読んだのは二冊目だ。ちなみに、一冊目は、これだったんだが。


どちらも、あまり役立たなかった。両者とも、読んですぐ効果があるわけじゃなくって、トレーニングしないといけないって書いてあって。トレーニングも、効果の程に疑問があるから、やる気にならない。

結局、自分で大量に読書しまくる中でだんだん読書スピードをあげるしかないのかしらん。dan kogaiレベルになりたい~。
ブログは随分長くやってるのに、Mixiやってなかったんだけど、ついにやることにした。招待メール無視しまくってきたんだけど、いまやユーザー数が1000万以上でしょ。さすがにもう無視できないね。ってことで。

名前は「SUGIYAMA Shunsuke」で、ニックネームは「だにえる」で登録したんで、よろしく。




時間は有限だがやりたいことは無限。
きのう大学院の学位授与式でした.安西塾長の式辞は(1)徳をつめ,(2)義塾で学んだことを誇りに思え,(3)未来への先導者になれ,の三つの話で構成されていました.学部の卒業式とは若干ちがった雰囲気で,なかなか良かったです.


タイトルに惹かれた&NHKプロフェッショナルの司会や『フューチャリスト宣言』などで有名な茂木さんの本,ということで読んでみた.茂木さんに好感をもった状態で読んだのだが,率直な感想は,「この程度の工夫,誰でもやってるはず」である.例えば,勉強するとき,五感をフルにつかったほうが有効だよ,とか.僕も暗記作業するとときは,一人になって読み上げて,読み上げた自分の声を聞いて(聴覚),手を動かして書いて(触覚),当然対象文字列を見て(視覚),というようなことをやっていた.単に目で見て覚えるより断然効果がいいが,そんなことみんな知ってるでしょう?あるいは,本を読むのがいいことだよ,とか.これも当たり前でしょう?または,夜より朝のほうが能率いいよ(寝ている間に脳が情報を整理するから,という説明はなるほどと思ったが)とか.それもみんな経験的に知っていることでしょう?あるいは,簡単すぎても脳は喜ばないし,難しすぎても脳は喜ばないので,ちょうどいいくらいの難易度の問題をやって脳を喜ばせてドーパミンを出せば効率よく学習できるよ,とか.これも,当たり前でしょう?

「学者とは,当たり前のことを,さもすごいことを言っているかのように言う人」というジョークを思い出した.

しかし,この本けっこ売れているらしい.ということは,こういうことを当たり前だと思っていない人が少なくないということか?しかし,こういうことが当たり前だと思わないまま大人になった人が読んだとしても,本書はあまり参考にならないと思う.本書の根底にあるのは,「勉強っておもしろい!だから,もっと勉強してもっと脳を喜ばせて,もっと知的好奇心を満たして,もっともっと楽しみたい!そのためには,もっと上手に自分の脳を活用したほうがいいよ!」というメッセージなのである.「勉強っておもしろい!いい学校に入りたいから,とか,いい会社に入りたいから,といったモチベーションではなく,単に楽しいからもっともっとやりたい!」という気持ちを著者は持っているが,誰もがそういう気持ちを持っているわけではない,ということを25歳の僕ですら経験的に知っている.この気持ちをもった人はみな,本書の内容を当たり前に感じるだろう.そうでない人は,そもそも「勉強のどこが楽しいの」と思うんじゃないだろうか.

このレベルの大衆本を書くならば,「実は勉強ってこんなに楽しいんだよ」といった趣旨の本を書いたほうが社会貢献になると思う.あるいは,「勉強って楽しい!」って思える人と,「勉強って嫌い」と思う人の差がどこからくるのかを説明してほしい.この差は先天的とは思えない.後天的なんだろうが,どういう系統的要因が有意に効いているんだろうか.家庭環境?学校環境?『脳を活かす勉強法』よりも,『勉強好きな大人の脳,勉強嫌いな大人の脳』みたいな感じのタイトルの本を書いて欲しい.









薄いし文字も大きめなのでさらっと読めてしまう.段取りが悪い人が周りにいてもし困ったら,これをオススメして読んでもらうのが良いだろう.自分で何か言うよりも効果ありそう.

内容は,当たり前のことばかり.例えば,関係各所の調整するとき「同意の場合は,返信しなくてけっこうです」と,デフォルトは同意に設定しておけば,期日までに「あそこからまだ返事がきてない」なんてことにはならないよね,とか.さらにこの場合,「同意じゃない場合のみ,ご連絡ください」と書くと角が立つので,「みなさまに手間を省いていただけるように,同意の場合は,返信しなくてけっこうです」のような書き方をしましょう,とか.あとは,常に余裕をもっておくことが大事,とか.人間は完璧じゃないという前提で,計画を立てましょうね,とか.

本書には,良い段取りは,おもてなしの精神が基本だと書いてあったが,まさにその通り.関係者には,気持ちよく仕事していただくために,おもてなしする気持ちで接しないと,頭の悪い段取りになってしまう,ということ.これが本書での一番大事なメッセージだと思う.

個人的には,pertという言葉を始めて知れたのが収穫だったな.社会に出る前にこの本に出会えておいて,よかった.


1ページ読み進めるのがもったいない,なにしろこの本はたった132ページしかないのだ,こんな風に思ったことはこれまで一度もないが,傑作とか名作とか呼ばれる名高い本というのは,きっとこういうものなのだろう.文章自体はおそらく子供の頃の読んだころがあるに違いない,ところどころストーリーが記憶にあったのだが,大人になってから読むと不思議なもので一味違った読後感が得られているように思える. 漱石の書く文章が小気味良く軽快で,しかもストーリー展開も天才的で読者に自然と読み進ませ不思議とあっという間に小説の中の時間が過ぎ去っていく.つい先刻まで子供だった坊ちゃんが気が付いたら大人になり就職し四国で教師になっていて,その間の時間の流れの滑らかさといったら吃驚仰天,まるで人間の一生の儚さを表現しているようにも思えるが,これを文章で書き表せている漱石を心底尊敬する.いまさらながら旧1000円札のあの人って偉人だったのかと気付かされる. ビジネス本やアカデミック本ばかり大量に読んで自分の脳味噌に知識を植えつけようとしてみたところで,結局こういう名著一冊を読んだほうが遥かに高い効用が得られるように感じる.と,今はこういう風に言いつつもどうせ今夜寝て明日にでもなったら,また話題のビジネス本を開こうとするに決まっている.人間なかなか変らないものとは分かっているが,これからは少しは意識して漱石などの文学作品もやろうと思う.とにかく25歳時点での自分に相当な影響を及ぼした一冊.
これ有名な確率の問題.

番組の司会者が、勝ち残った回答者たちに3つのドアのうちから1つを選んでもらう。1つのドアの向こうには、めざす賞品が隠れている。他の2つの背後に は、はずれの印にヤギが置かれている。回答者はまずドア1を選ぶ。すると司会者はドア3をあけてみせる。そこにはヤギが置かれている。さてここからがみそ だ。回答者には、もう一度変更のチャンスが与えられる。つまりドア1をやめて、ドア2に変更したいかどうか聞かれるのだ

ソース:わかる瞬間が楽しい「5分でたのしむ数学50話」@わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

直感的に考えたら,変更してもしなくても,1/2の確率だよね,商品getの確率は.でも数学的には違うんだ.気が向いたら解説を書きます.このことを知らないと,この回答者は損をしちゃう.

ちなにみ,この問題は,騙しでも詐欺でもなんでもない.単に,いかに人間の直感がいい加減なものか,ということを強調するのに良い例である,というだけ.


小中高とずっと一緒だった友達に久しぶりに会ったら,半ば(というか完全に)笑いのネタにくれた本.いやぁ,まったく.もう20代半ばだというのに,まったくバカっぷりは変らないね.でもせっかくなので,読んだ自分も自分だが.

しかしこれがまぁ,けっこうよく書けている.ハゲをなんとかしたいという男性諸氏の気持ちを巧みについているので,ほほうと思いどんどん読んでしまった.が,最後まで読めば,うわなにこれリーブ21の宣伝本じゃん,ということに気付くのだが,そこがまた可笑しい.

まずはハゲるとどうなるか,という現状分析.いろいろと怖い体験談などが載っている.「娘が,ハゲの父親のせいでいじめられて,口をきいてくれない」とか.おぅ,恐ろしい.恐怖を煽っております.で,次に考えられる対策の列挙.カツラだとずれたりして怖いですよね,植毛は結局植えるだけですから・・・(略)・・・で,結局一番良い対策って,発毛なんですよ,ときたもんだ.ところで発毛って育毛とか増毛とかとは違うんですよ,と,発毛のよさをアピール.最後に,発毛で昔にようになるにはどうしたらいいか,ということをいろいろと.ここが可笑しくって,まずは環境を整えよう,たとえば健康的な食事をとろうだの,ストレスはよくない,タバコよくない,しっかり寝よう,みたいな,結局当たり前じゃん,ということが書かれてあって.で,さらにリーブ21で・・・というお話がでてきたところで,ようやく,「お,そういうことか」と思った.そしてそして最後に「毛が増えて,自信とりもどしました」みたいな体験談が出てくる.

まったく,本当によくかけた本だ.勉強になった.




元マッキンゼーのコンサルタントである著者が,中高生向けに「論理的に考えるとは,こういうことなんだよ」ということを書いた啓蒙書.平易な日本語で書かれてあり,著者の啓蒙しようとする意思が伝わってくる.この手の「ロジカルシンキング本」は,大概カタカナ英語のオンパレードなんだが,本書はこの点が他の類似本と異なり,大変好感が持てる.

MECEなんて言葉も出てこない.単に,「漏れもダブりもないように,項目を整理しよう」としか書かれていない.カタカナ英語の専門用語を出さないであまりに平易に説明されているので,「なぁんだ,こんなの当たり前じゃん」と思うかもしれないが,実際に論理的思考に基づいた行動を実行できている人はあんまりいない.だからこそ,コンサルタントに価値があるわけで.

中高生向けに書かれているけど,むしろ大人こそ読むと良いだろう.多くの大人は,論理的思考が苦手だから.「こんなの当たり前じゃん」と思ったら,論理的思考能力がすごく高いか,すごく低いかのどちらかもしれない.僕みたいに中途半端なレベルだと,「平易に書かれてるけど,こども相手に上手な啓蒙書だね」と思ってしまった.

高校生のときの自分に読ませたい.



けっこう僕自身もいろいろな局面で,ITをいかに使えば効率を最大化できるかをよく考える.しかし,この著者に比べたら僕なんてまだまだ甘いな.とにかく,ありとあらゆるツールを使って,どうやったら知的生産効率をアップできるか,常に徹底的に考え続けているような人.そんな著者の経験に基づく効率アップのノウハウが,たった1575円で読めるのは,かなりお買い得.

ITの話ばっかりではなく,なんというか,生活テク満載.例えば昼食の時間をうまく使って,ランチミーティングで人脈を広げよう,とか.待ち合わせを本屋にすれば,わずかな待ち時間で読書できて一石二鳥,とか.読書できない移動時間は,(iPodとか使って)耳から情報を取るようにしよう,とか.酒タバコは脳を麻痺させて効率を下がるからやめたほうがいい,とか.体力が大事だから,健康的な食事とってちゃんと寝よう,とか.このように細かい効率アップをいくつも心がけているので,著者は毎日6~7時間寝ているけれど,毎月50~100冊くらいの本を読めているらしい.

当たり前のことが書かれているわけだが,ほとんどの人はこれらのほとんどを実践できていない.「効率アップ」,「自分をグーグル化する方法」という表現にビビっときた人は,must read.
修了発表見たら,ちゃんと修了できてました.「修論審査は通ったけど,単位不足」なんてまさかの失態もなく(笑),本当に卒業確定!

というわけで,Master's degreeげっと!そしてグッバイアカデミズム!


Googleに暗記作業を,Excelなどに計算作業をアウトソースしまくっている現代人は必読の一冊だな.なんか問題があったら考えるより先にググってしまったり,ちょっとした計算をExcelなどにやらせたり,ってことを頻繁にやっている人は,この本を読んだら良いと思います.

著者の定義する「地頭力」を僕の言葉で述べると,「自分の持っている知識の範囲内で,論理的な道筋で,ある程度の精度で,すぐに結論を導く力」といったところか.この「地頭力」を鍛えるために,フェルミ推定が練習になるね,ということで,「日本に電信柱は何本ありますか?」みたいな例題が取り上げられていた.昔だったら,こんな問題できなかったけど,今は随分できるようになっていて,かなりの精度で答えをすぐに出すことが出来た.

で,「地頭力」の本質は,Amazonの内容紹介から引用すると,こんな感じ.

では、地頭力とは何か。地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力である。すなわち「結論から」考える仮説思考力、「全体から」考えるフレームワーク思考力、「単純に」考える抽象化思考力だ。
著者は人間の能力を,1)暗記力,2)コミュニケーション能力,そして3)地頭力,の三つから構成されるとして,これからの時代は3)地頭力,が重要になる,と主張.同意.

「地頭力」がゼロだった大学1, 2年生くらいの時の自分に読ませたい.
Larry Summersというスーパーマンみたいな人がいる.ウィキペディアのページを見れば,いかに彼がアンビリーバボーか分かりますw.

Summersはハーバードの学長をやっていた時にある問題発言をしてしまって,学長辞任に追い込まれた.その発言の趣旨は,「一流大学の研究者に女性が少ないのは,生まれつきの性差があるからではないか」といったものである.これが「女性蔑視発言」ということで猛烈な反発を食らったわけである.

しかし,彼の真意は女性蔑視ではないことは,彼の主張が書かれているハーバード学長のページを読めば明らか.彼が言っているのは,「数学的能力などのヒトの属性変数の標準偏差は,女性より男性のほうが大きいかもしれない」ということでしかない.標準偏差(分散)とは,バラツキことである.これは例えばこういうことを言っている.「すごくIQが高い水準には(女性に比べ)男性のほうが多いかもしれないが,その一方で,すごくIQが低い水準にも男性のほうが多いかもしれない.」こういう主張は,計量経済学によるデータ分析によって明らかになっている.確かに歴史に残るような天才は男性ばかりな気がするが,その一方で,知的障害者の方も男性に多いような気がする.つまりSummersの主張はこういうこと.「全米でTop 25の大学に入るようなレベルの物理学者というのは,極めて高い頭の良さが勝負で,このレベルに入る男性と女性の比率は,男性のほうがだいぶ大きくなって,だから一流の科学者には女性が少ないのかもしれない.」

バラツキの上位のほうにスポットライトをあてれば,確かに「Summersは女性蔑視発言をした」と言える.しかし,バラツキの下位のほうにスポットライトをあてれば,「Summersは男性蔑視発言をした」とも言えるのである.全体を正しく伝えるべきであって,一面のみを伝えるのでは恣意性を感じる.

ところが,Summersはかなり不遜な態度を普段からとる人物らしく,もともと反感を買いやすい人だったらしい.こういうことに加えて,マスコミの無知も重なって(よく勉強せずに,標準偏差の意味を調べずに偏った報道をしたということ),Summersの学長辞任という流れになった.

この件から得られる教訓は三つ.

1)普段から謙虚であれ.傲慢な人間のわずかな隙をみんな見逃さないから.
2)マスコミの報道は偏ってる.そういう前提で個はマスコミを利用するべき.
3)計量経済学は時にヤバイ結果を明らかにしてしまう.でも圧力に屈せずそのまま発表するべき.



松下幸之助の本。まえがきによれば本書は、「六十年の事業体験を通じて培い、実践してきた経営についての基本の考え方、いわゆる経営理念、経営哲学をまとめたものです。」

目次は以下のようになっている。この目次は、松下幸之助が経営者として、そして人としていかに優れているかを感じさせるに十分である。

まず経営理念を確立すること
ことごとく生成発展と考えること
人間観をもつこと
使命を正しく認識すること
自然の理法に従うこと
利益は報酬であること
共存共栄に徹すること
世間は正しいと考えること
必ず成功すると考えること
自主経営を心がけること
ダム経営を実行すること
適性経営を行うこと
専業に徹すること
人をつくること
衆知を集めること
対立しつつ調和すること
経営は創造であること
時代の変化に適応すること
政治に関心をもつこと
素直な心になること
本書を読んで、経営者はみな、自分なりの「経営哲学」を練り上げなければならない、ということを強く認識した。分析の枠組み・知識・方法論はビジネススクールに通えば学べるのだろうが、「経営哲学」はおそらく学校では学べない。自分なりの「経営哲学」を確立するには、経験を積み自分の頭で考える癖をつけなくてはならない。

そのためには、本をたくさん読み、人の話に耳を傾け、歴史から学び、自分自身の経験から学び、そしてなんといっても常に自分の知識を継続的に更新していく必要がある。

ミクロ経済学の教科書のように無味乾燥な文章ではなく、現実の経済で生産者として行動してきた松下幸之助が書く文章には、重みがあった。
製本したものを今日大学に提出してきました.博士課程の先輩と共著で書いていた論文も,今日研究報告会での発表を終えました(こっちは,そのうちdiscussion paperとしてここからdownload出来るようになるはずです).

というわけで,いよいよ大学院ともおさらば!あとは3月の最終審査&学位授与式のみです.

新生活の準備に専念しなくては...!





いわずと知れた,「松下グループ」を一代でつくりあげた松下幸之助の本.やはり社名変更で「パナソニックグループ」となり松下の名前が使われなくなるのは残念.そう思わせるほど松下幸之助が偉大であると,本書を読めば感じる.

内容は,歴史に名を残す偉大な指導者の逸話を使いながら,指導者に必要な資質について説いている.全部で102個の「指導者の条件」について言及しているのだが,同意できないものは一つもない.

いくつか特に印象の残ったものをメモしておこう.

  • 「怒りを持つ-指導者は指導者としての公の怒りを持たなくてはならない」(p.22)
  • 「価値判断-指導者は人,物すべての価値を正しくしらねばならない」(p.36)
  • 「自分を知る-指導者は自分の力,自分の集団の実力を正しく把握しなくてはならない」(p.82)
  • 「好きになる-指導者はその仕事が好きでなくてはつとまらない」(p.106)
  • 「すべてを生かす-指導者はどんな人にも使い道があることを知らねばならない」(p.108)
  • 「世論を超える-指導者は時に多数の意見を超える知恵を生み出さねばならない」(p.118)
  • 「使われる-指導者は一面部下に使われるという心持を持たねばならない」(p.144)
  • 「人を使う-指導者は自分よりすぐれた才能の人を使うことが大事である」(p.182)
  • 「包容力を持つ-指導者は自分に敵対する者をも清濁あわせ飲む大きな度量を持ちたい」(p.196)
  • 「まかせる-指導者は自分の力より人の力を使うことが大切である」(P.200)
本書に掲げられている102個のすべてが大事だと思うので,ここで挙げればキリがないのでこの辺りでやめておく.