『日本でいちばん大切にしたい会社』の読書感想
本書に登場する5社は、すべて素晴らしい会社だと思う。感極まった。ビジネス本で感極まるってあんまりないんだけど、感極まった。5社は以下。
日本理化学工業株式会社
伊那食品工業株式会社
中村ブレイス株式会社
株式会社柳月
杉山フルーツ
これらの会社ぜんぶすごい。これら5社を知れただけで、この本を読む価値あったと思う。だけど著者の主張には違和感もかなり強く感じる。アマゾンによれば・・・
多くの経営書では、会社は株主のものである、と書いています。一つの考え方で、耳を傾ける価値のある主張だとは思う。だけど、会社法には「株式会社は株主のもの」って明記してあるわけで、それを著者が知らないはずがないと思うのだけど。株主市至上主義がいやだというなら、高度に経済発展した資本主義の国で豊かな暮らしを享受する資格はないと思う。こういう、一般受けしそうなことだけ書いていれば、そりゃ30万部も売れるでしょうよ、特にこのご時勢。
また、「会社は誰のものか」という議論では「株主のもの」という考えが支配的で、
経営の目的も「顧客満足」とか「株主価値の最大化」などということが当然のようにいわれます。
しかし著者は、みんな勘違いしている、と喝破します。会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでもない、というのです。
社員が喜びを感じ、幸福になれて初めて顧客に喜びを提供することができる。
顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。
だから株主の幸せは目的ではなく結果である――これが著者の主張です。
目からウロコが落ちる思いの経営者、社員の方々が大勢いるのではないでしょうか。
「株主至上主義」を前面に押し出す人は、現実の事業経営のことをぜんぜん分かっていない人だと思うのだけど、逆に「会社は株主のものじゃない」っていう人は、資本主義のことを分かっていない人だと思う。まぁ、結局バランスだよね、としかいいようがない。
繰り返すけど、本書に紹介されている5社はすべて素晴らしい会社。脱帽。
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編集部 馬場 bizravel@blogwatcher.co.jp