2010年1月アーカイブ



法学部ってこんな面白いことやるんだ。けっこう楽しい。しかも商法は役に立つ。というか知らなきゃまずい。民法を先に読んだので、商法も楽しく理解できた。

法律用語って独特で馴染みがないので難しいのだけれど、伊藤真が上手に噛み砕いてくれているので、けっこう分かりやすい。「人的抗弁の切断」と言われても意味不明だが、裏書譲渡された手形は、仮に「納品されなかったので払わないよ」と(振出人が受取人に)言ったとしても、善意であればちゃんとお金をもらえるのだ、と言われたら分かりやすい。(p168)

「民法では~、それの特別法である商法では~」という説明が頻繁にされるので、常に両者の関係を意識できる。例えば、民法では一般に債権の時効は10年、商法では5年だよ、さらに手形法では3年だよ、とか。(p154)

そして机上の空論ではなく、実際の商売の現場でどうなっているのかという説明もある。例えば、手形は、理論上は、裏書譲渡される回数が多いほうが確実だけど、実際の商売では、回し手形は、みんな嫌がっている証拠かもしれないから気をつけろ、とか。(p163)

このシリーズは当たりだな。次は刑法いくか。


速読本は定期的にいろいろと目を通してきたので、だいたい「速読ってこんなもん」ということが分かりつつある。

本書の内容はすごーく大雑把に言うと、

1)目の動きを滑らかにしましょう
2)視野を広げましょう(一度に見えるブロックを大きくしましょう)
3)文字をイメージにして脳内に叩き込め(左脳でなく右脳で読め)

ってことかな。けっこう説得的です。平均的読書スピードの人は、本書で練習するとけっこうスピードアップするかもしれない。

ついでに、速読について、僕が気をつけていることを列挙。

1.音読禁止
2.誰にも邪魔させない集中タイムを一日のうちに設定
3.文字を一文字ずつ見るのではなく、塊(ブロック)でとらえる
4.イメージしながら読む
5.漢字を中心に読む(ひらがなは全部飛ばしても、意味はとれることが多い)
6.文字を目でスキャンして、脳内フォルダにダウンロードしている自分をイメージする


民法おもしれー。けっこう筋が通っていて、思ったより納得しながら読めた。これだけの体系を、文章のみで作るなんて、人類はすごい。

冒頭、以下を読んでびっくりした。

つまり、結論が先にあって、法律はそれを説得するための手段として機能するのです。(中略)妥当な結論のことを価値判断ということもあります。(p6)

まぁ、ここが経済学と違うと一般的には言われていますね。純粋な学問としての経済学は、ただの数学だという側面が強いので。とはいえ、現実の経済問題へ応用しようとするときは、結論ありきで、自分が欲しい結論を導ける仮定を都合よく置いて、好き勝手主張したりしますので、無意識に価値判断をしているとも言えるのかな。

民法は知らないとやばそうだな。ページをめくりながら、今までこんなことも知らずに生きてきたのかって思いっぱなしだった。相続法、抵当権、保証人、契約の有効性etc。日常的に聞く言葉が、民法全体の中で、どういう位置づけなのかが分かった。これ読み始めてから、日常的に「これって民法的にはこうだよな」とか考える癖がつきつつある。

伊藤真のこのシリーズ、すごいよく整理されていて勉強になります。次は商法だな。

cf)
『伊藤真の憲法入門―講義再現版』
もう12日だけど考えてみた。

1)自分の頭をもっと使う。
グーグル、ブラックベリー、エクセルなどに頼りすぎて衰退した自分の脳をもっと使う。知的生産の外注をやめて、内製化する。このままいったら10年後とか、頭スカスカになりそう。(去年は、ITをいかに有効活用して働くかを考えていた。その反動。)

2)法律を勉強する。
日々起こる出来事を、「これって法的にはたぶんこうで、もし裁判になったらきっとこうだよな」とか判断できるようになりたい。(去年は、会計に重点をおいて勉強した。日々の取引の仕訳が頭の中にすぐ浮かび、財務諸表のどこがどう増減するかパっと分かるようになるのが目標だった。とりあえず目標は達成したし、今年は法律の方に重点を置いて知識を増やす。)

3)月10冊、本を読む
最近、月4冊までペース落ちてた。ま、ウイイレのせいなんだけどね。平日の夜ウイイレやってるようでは、確かにやつらにブーイングを浴びても仕方ないかなとも思ったり。とにかくもっと頑張ります。。


いい意味で期待を裏切られた。こういうタイトルつける本って中身空っぽだったりするんだけど、これはまじ読む価値あった。アマゾンの商品紹介。

本書では、中小企業のカリスマ小山昇氏が、全国各地の中小同族企業から持ち込まれた事業承継にまつわるトラブルを例に、押さえておきたいポイントを徹底伝授!
自身でも2度経験した事業承継例も公開し、「絶対モメない」「とことん格安」の、賢い「継がせるテクニック」をお教えいたします!

これから事業承継を控えている企業ってゴマンとあると思うけど、本書は非常にお薦めです。自分で勉強しないと損をするという状況は人生たくさんあるわけだが、会社を継ぐときは個人では考えられない単位のお金が動くので、猛勉強する必要があると思う。

類似本があれば絶対に読む。誰か知っていたら教えてください。もっと読みたい。


『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』と同じ著者。すごい本質を捉えていると思う。アマゾンの商品説明。

今や、入社3年で3割の若者が会社を辞める時代になった。本書は、「内側から見た富士通」の著者である城繁幸氏が、若者世代を覆う「閉塞感の正体」を指し 示す。特にIT技術者は深刻で、明確に30歳で昇給を頭打ちにしている企業も珍しくない。キャリアパスを早期に閉ざされた30代がモチベーションを消失 し、メンタルトラブルを抱える例が増えているという。若者が置かれている厳しい現実を知るのに適した一冊であり、ITマネジャも一度目を通してほしい。

この本、要するに、世代間での所得分配が公平にいかなくなっているのが、閉塞感の原因でしょと言っているだけ。もう少し詳しく書くと・・・

年功序列の世界では、若い頃は働きに比べて安い賃金しかもらえない。高齢になると働き以上の賃金をもらえるようになる。これが年功序列の性質。「高齢労働者は働きに見合った賃金じゃないのだからカットしてしまえ」というのは、「若い頃安月給でこき使われたのを今取り返しているだけ」という高齢労働者の思いをふみにじることになる。でも、経済成長が見込めない時代では、それカットしないと若い労働者を新規雇用する余裕が企業にはなくなる。(昔、右肩上がりの時代は、将来は問題なかった。どんどん雇ってもどんどん市場も拡大してたんだし。)これカットして高齢世代に泣いてもらうか、カットせずに若い世代に泣いてもらうか、というトレードオフの問題に直面することになる。

現実にはどっちが選べれているか?というと、皆さんご存知の通り、若い世代の方が泣いている。

なぜ若い世代が泣いているかというと、そういう政策が採られているから。なぜそういう政策が採られているかというと、政治家にとって最重要顧客は中高年世代だから。なぜ中高年世代が最重要顧客かというと、彼らの投票率の方が高いから。結局、投票率の低い若い世代の自業自得でしかないとも言えるのだが・・・。まぁ、いつも時代も若い世代の投票率は低いものだと思うので、なんともいえないな。どうしたらいいのかな。



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