『ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する』の読書感想



いままで読んだ経営学の本の中では、一番面白かった。ポーターよりも、クリステンセンよりも。

本書でたびたび登場するブルー・オーシャンの例を一つあげると、サーカス業界におけるシルク・ド・ソレイユ。動物を使った子供への見世物、という既存の枠を壊して、大人の娯楽を提供する、という概念で勝負し、ブルー・オーシャンを創造しましたよ、と。要は、発想の転換ってことですね。僕が思いつく例は、黒い綿棒、3万円の高級傘、北海道の旭川動物園とか。

第二章の分析のためのツールとフレームワーク、ってところで紹介されている「戦略キャンバス」「4つのアクション」「アクション・マトリクス」は、使い勝手が良さそう。

というわけで、良書です。ですが、一点だけ気になった。それは、巻末資料C。なんか、ミクロ経済学っぽい図が出ていて、本書の主張をミクロ経済学的に分析しているんだが・・・。分析がいい加減すぎて、イマイチなに言ってるか分からん。

ブルー・オーシャン戦略の柱は、価格を設定して生産量を抑えることではなく、手ごろな価格設定によって書い手にとっての価値を高め、それをテコに総需要を新たな水準に引き上げることである。(p284)

とか言っているのだが・・・もうちょっと緻密な説明をしてほしい。

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このページは、danielが2009年4月 8日 17:45に書いたブログ記事です。

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