『伊藤真の憲法入門―講義再現版』の読書感想



すっげ勉強になったわ。というか、今までが憲法について無知すぎた。この本で得た知識をまとめておこう。

  • 法律が国民の自由を制限するものであるのに対して、憲法は国家権力(法律とか政府とか)を制限して国民の自由を守るもの。(see p33)
  • 憲法はどんなことがあっても、社会のために個人が犠牲になってはならないという価値観にたっている。(see p43)
  • 二重の基準の理論:精神的自由の規制に対する違憲審査基準には、民主政の過程の中では自己回復が困難だから、厳格な審査基準をつかう。経済的自由権の規制に対する違憲審査基準には、民主政の過程の中で自己回復がしやすいから、緩やかな基準を使う。
  • 「憲法の根本は、個人の尊厳にある」というのは間違い。憲法は、個人の尊厳と考えるべき、と述べているに過ぎない(see p85)
  • 人権と人権がぶつかったとき、調整するための原理を「公共の福祉」と呼ぶが、それは、全体のために個人が犠牲になるということではない。あくまでも、他の個人の利益のために、ある個人に我慢してもらうということ。個人の人権制限ができるのは、ほかの人権以外にはありえない。(see p105)
  • 個別的効力説をとると、事件ごとに違う判断になってしまう。それはまずいので、実際には、一度最高裁が違憲判断をすれば検察はその条文ではもう起訴しない。(see p208)
  • いまの憲法で危険なのは、事実上の軍隊があるにも関わらず、それをコントロールする条文がどこにもないこと(see p228)
このシリーズ、六法全部読んでみてもいいかな。素人にも分かりやすく書いてあるし。

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このページは、danielが2009年1月 4日 20:23に書いたブログ記事です。

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