こんにゃくゼリーで人気取り

http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/081002/dst0810022243010-n1.htm

本気でアタマに来た。

こんにゃくゼリーを規制したいならば、まず餅を規制すればいい。なぜならば、本当に命を助けたいというならば、餅をこの世から無くしたほうが、たくさん命を救えるから。毎年毎年、1月2日のNHKで「今年のお正月は、餅を喉につまらせて亡くなったお年寄りは○人でした」という季節ニュースを、野田聖子大臣は、見たことがないのか?

餅を規制できない理由は、餅の背後にいる農家が怖いから?餅は日本の伝統的な食べ物だから?餅は規制しないというのならば、やっぱり目的は「命を救いたいから」ではなく、「来る衆議院選挙を見据えて、人気を得たいから」なんでしょ?

「餅は、危ないってみんな知っているから」というのが餅は規制しない理由ならば、「こんにゃくゼリーも、危ないってみんな知ってるよ」と言いたい。そのリスクを知った上で、わたしたちはこんにゃくゼリーを食べている。

餅にしろこんにゃくゼリーにしろ、私たちはこれらの食べ物を食べることのリスクを知っている。万に一つの確率だが、喉に詰まらせて死ぬリスクを知っている。このリスクに直面するというコストを負担してまでも、餅やこんにゃくゼリーを食べることによって得られる利得が大きい(それだけおいしい)、と判断するから、わたしたちはこれらの食べ物を食べるのである。

現時点で流通しているこんにゃくゼリーが、形状が危なすぎると消費者が感じた場合、消費者はこんにゃくゼリーを購入しない。「危ないから、売るな」と国が余計なお世話で介入しなくとも、消費者が選択しないので、自然にマーケットから淘汰される。ところが、こんにゃくゼリーは一向にマーケットから消える気配はない。それは、記述したように、消費者が合理的に行動した結果なのである。

つまり、野田聖子大臣がやろうとしているのは、消費者が効用最大化問題を解く邪魔でしかないのだ。これを邪魔してまでも命を助けることに意義が感じられるというのならば、繰り返しになるが、なぜ餅は規制しないのか?いや、別に餅だけではない。飲酒運転で人が亡くなるのだから、酒も規制したらいい。それどころか、車そのものを規制したらいい。そうすれば、交通事故そのものが根本的になくなる。

しかし、自動車も酒も、餅もその他もろもろのモノが、規制されることはない。なぜか?これらのモノを使って直面するリスクよりも、これらのモノを使い続けることで得られる効用(満足感)のほうが大きいとわれわれが感じているからである。そして、こんにゃくゼリーも例外ではないのである。危ないから食べない、とみんなが感じていたら、とっくに消費者がこれをマーケットから追い出しているはずなのだ。

野田聖子消費者行政担当相は、消費者を守るどころか、消費者に不利益な規制をしようとしている。こんな大臣は要らない。「でも、男の子が死んでいるんですよ」と言うならば、餅で死んでいるお年寄りの命の事を忘れないでいただきたい。たしかに現実として、自社製品で奪われた命のことを思うと、マンナンライフのトップは、どうしたらよいか分からない気持ちになるだろう。亡くなった男の子の母親からは、激しく非難されるかもしれない。しかし、こういうことをすべて受け止めるのも、トップに求められることだと思う。それがいやならば、トップには立てない。トップは、warm heartだけではなくcool headも必要なのだ。

官製不況は、たぶんこういう無能大臣によって作られるに違いない。民間企業は競争市場で自由に競争していたいだけなのに、こうやって官がちょいちょい邪魔してくる。野田聖子大臣は、消費者に不利益なだけでなく、企業にも不利益なことをしようとしている。つまり、日本経済に不利益なことをしようとしている。官が何かすごいことをしてくれるんじゃないか、なんて期待なんかしていない。邪魔だけしないでほしい。


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このページは、danielが2008年10月 3日 18:50に書いたブログ記事です。

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