『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』の読書感想
元マッキンゼーのコンサルタントである著者が,中高生向けに「論理的に考えるとは,こういうことなんだよ」ということを書いた啓蒙書.平易な日本語で書かれてあり,著者の啓蒙しようとする意思が伝わってくる.この手の「ロジカルシンキング本」は,大概カタカナ英語のオンパレードなんだが,本書はこの点が他の類似本と異なり,大変好感が持てる.
MECEなんて言葉も出てこない.単に,「漏れもダブりもないように,項目を整理しよう」としか書かれていない.カタカナ英語の専門用語を出さないであまりに平易に説明されているので,「なぁんだ,こんなの当たり前じゃん」と思うかもしれないが,実際に論理的思考に基づいた行動を実行できている人はあんまりいない.だからこそ,コンサルタントに価値があるわけで.
中高生向けに書かれているけど,むしろ大人こそ読むと良いだろう.多くの大人は,論理的思考が苦手だから.「こんなの当たり前じゃん」と思ったら,論理的思考能力がすごく高いか,すごく低いかのどちらかもしれない.僕みたいに中途半端なレベルだと,「平易に書かれてるけど,こども相手に上手な啓蒙書だね」と思ってしまった.
高校生のときの自分に読ませたい.
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