異地点で同時に意思決定すれば状態は改善されうる

有名な行動ファイナンスの話.以下のどちらが良いか?

A:24億円確実にもらえる.
B:100億円を確率25%でもらえるが,確率75%で何ももらえない.

はい,きっとみんなAを選んだね.

それじゃ,以下のどちらが良いか?

A’:確実に75億の損失が出る.
B’:100億円の損失が確率75%で生じるが,確率25%で何も損失が生じない.

うーん.今度はB’を選ぶ人が多いんじゃないだろうか.

さて,AとB’の組み合わせを選んだあなたは,儲けは確実に出したいが,損は確実に出したくないという人です(利得に対してはリスク回避的だが,損失に対してはリスク愛好的な人です).そんなあなたは,経済的に損しています.A’とBを選んだほうが良いのです.以下,説明.

AとB’の組み合わせ=76億円を確率75%で損するが,確率25%で24億円もらえるクジ

BとA’の組み合わせ=75億円を確率75%で損するが,確率25%で25億円もらえるクジ

であることに気がつけば,

BとA’ > AとB’

であることに気づく.BとA’のほうが明らかに良いのに,AとB’を選択してしまったあなたは,損するタイプ.

ある会社が,東京支店ではAとBの問題に,NY支店ではA’とB’の問題に,それぞれ直面しているとしよう.それならば,支店ごとに意思決定しないで,二つの問題を同時に意思決定することで,会社全体としては経済的に改善されうる,というお話でした.

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コメント(2)

Anonymous :

行動ファイナンスとは?
http://www.sankei.co.jp/keizai/shijo/070601/shj070601005.htm
上のリンクには度肝抜かれた。
世間一般の認識が上のものとは信じたくないが、
研究者の間でも違うことを望みたい。

daniel :

リンク先の記事を書いている方は,相関関係と因果関係を混同しているみたいですね.

それから,そもそもシンクタンクのリポートを間に受けるべきではない理由は,この本に書かれています.

http://www.sugi-shun.com/mt/2007/05/post_396.html

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このページは、danielが2007年5月15日 17:57に書いたブログ記事です。

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