これもいい本でした。著者みたいなエネルギッシュで新しい情報に敏感なおじさまが経営している会社で働けている人は幸せだろうなと思った。けっこう雷を落とすタイプみたいだけど。雷が落ちないほうがおかしいんだよね。
中身は、いかにいろいろな情報サービスを駆使して生産性を高めるか、という著者のアイディアの紹介。参考になる。
著者は、すべての仕事にデッドライン(納期、締め切り)を設定するというやり方を徹底的にやってきた人なのだけれど(『「残業ゼロ」の仕事力』参照。)、これまでアナログでやっていた方法を、いかにデジタルに移行するかに苦心している様子。この本の最初の方ではgmailをつかったやり方、途中からevernoteの活用術になる。どっちも、参考になった。
I totally agree.多くの人が評価する、GメールやGoogleカレンダー、Googleドキュメント、Dropbox、Evernoteといったものは、基本的にすべて無料である。この時代に生きているなら、このぐらいのサービスは使ってみる「べき」だと思う。(p31)
それでも、日本の会社はまだアタマが固い。いまだに「クラウドはよくわからない」だの「当社はIT系の会社ではないから、あまり関係がない」などとモタモタしている寝ぼけた会社が多いのだ。今後、こんなセンスのない会社が生き残っていけるとはとういてい思えない。(p201)
I totally agree. むしろ、IT系じゃない会社こそ、ITを使ったスマートな仕事の仕方を追求すべきだと思う。それを推進することには、ものすごい価値があると思う。
28歳にもなって未だにこれを読んだことがないなんて、なんて教養がないんでしょうと思いつつ読んだけれど、楽しい、楽しい。
印象に残った言葉をいくつか。
こつは、一歩も退かぬことである。(p324)日本は孤島である。ヨーロッパ圏のように相互刺戦による成長の機会にとぼしい、と好古は答えた。(p264)仙波にいわせれば、平民の子でも刻苦勉励すれば立身することができる、これは御一新のおかげであり、この国をまもるためには命をすてる、といった。 立身出世主義ということが、この時代のすべての青年を動かしている。個人の栄達が国家の利益に合致するという点でたれひとり疑わぬ時代であり、この点では、日本の歴史のなかでもめずらしい時期だったといえる。(p254)「宣戦布告のあとで軍隊を動員するような愚はするな」(p230)メッケルのドイツ陸軍はフランスを仮想敵国としてつくられている。(p223)日本にあってはいかなる階層でも一定の学校試験にさえ合格できれば平等に将校になれる道がひらかれている。(p190)老人の自殺というものは物事に窮したあまりやるもので、うすぎたないし、あわれすぎる。若い者は窮していなくてもやる。(p182)好古の信条は、勝てる喧嘩をしろ、ということであった。(p156)「人は生計の道を講ずることにまず思案すべきである。一家を養い得てはじめて一郷と国家のためにつくす」という思想は終生かわらなかった。(p95)
そんなところ。勉強になりますね。勝てば官軍負ければ賊軍。賊軍にはなりたくないので、今年も頑張ります。
2012年気持よく行くために。基本的にデジタル、というかクラウド。
1)あらゆるメモはevernoteで一元管理
すべてをevernoteに突っ込む。(ただし、to do以外。)
入力側の工夫も必要。
twitterはツイエバ。
はてブはhatebte。
ウェブクリップは、chromeのエクステンションが気持ちいい。
メモは、fasteverってiphoneアプリ。
手書きメモは、A6ノートを、fastever snapってiphoneアプリでスナップショット。
写真とか、気になる資料なんかも、ぜんぶスナップしちゃう。
スキャンデータをどうやって賢く取り込むかは要検討。ここは人の手がどうしてもいる。。
で、情報の整理も必要。
000 INBOXってノートブックを作って、ぜんぶとりあえずここに入れる。
どうしても暗記しとくべきことは999 BRAIN。・・・という具合に、数字を頭につけて、名称を書くと、順番がすっきりする。
ノートブックのネーミングは、要改善。
2)to do
google tasks使う。iphoneのgtasksというアプリがイイ。
3)スケジュール
google calender。
iphoneアプリは、最近使い始めたcalengooがイイ。一度買うと、iphoneとipadの両方で使えるのも経済的。さいすけはiphoneとipadのアプリを別々に買わないといけないし、気がついたら、使わなくなった。
calengooでは、共同カレンダーを大量に表示するのをやめたら、すっきりした。共同作業者の予定は、PCで見れば十分。
さいすけと違って外人が作ったアプリなので、日本の祝日の表示がデフォルトでされないけど、「日本の祝日」ってカレンダーをgoogleカレンダーで入れておけばおk。
4)エクセルとかワードとか
dropbox。
5)アナログとの戦い
野口悠紀雄式が続いている。「やってくる紙の資料を適当にたばねる→A4の茶封筒につっこむ→日付とタグを茶封筒にメモする→時系列で本棚に立てて置いていく」というだけなのだけれど、すごい便利。まぁ、ストレスが減る。
※)その他気になっていること
・音楽、写真、動画の妻との共有方法。
・音楽、写真、動画のバックアップ。time capsuleを買ってバックアップすれば問題解決か?
(参考)
だいぶ生産性を高める工夫ができてきた気がする。
アンビリーバボーや。起業してゼロから会社をつくって、いまや数千億企業の社長は、ガッツ、エネルギーがすごいわ。なんか、読んでるとこっちまで力みなぎってくるわ。スーパーポジティブな人の本を読むと自分もポジティブになれる。
アマゾンより。
「一番以外はビリと同じ」――日本電産・永守社長の強いリーダーシップのもと勝ち続ける秘密は何か? 倒産寸前の三協精機を従業員の意識改革によりわずか半年で再生させたドラマを再現、「永守流経営」の真髄を描く。
すごく心に響く言葉がたくさんあった。
一人の百歩よりも百人の一歩(p94)注文を断るなんていうのは営業じゃない(p145)誰でもできる簡単なことで差をつける(p164)事業の盛衰を決めるものは技術力とか何とかいろいろ言うけれども、結局のところ、どこが競争相手であるかがもっとも大きく左右する(p175)もともとそこの社員には非常に大きな潜在能力があって、たまたま私がそれを引き出しにすぎない(p177)同族企業は力のある人材をつぶしにかかることもある(p220)人がいいだけじゃ生き延びられません(p255)上がやっていないのに下ができているはずがない(p267)サザエさんの主題歌が聞こえたら、楽しくなるようでなければ社長は務まらない(p307)体重七十キログラムを目安にして、七十二キロになると食事を減らす。六十八キロになると食事を増やす(p307)あの嫁さんじゃなかったらここまで会社は来ていません(p309)『自分で稼いだものが自分の給料になる』のです。会社がはらっているわけではありません。『皆さんが働いてくれたものを正当に配分受けているだけなのだ』ということをいつも話しています。(p322)仕事が達成できない理由に、"人が足りない"からというのが口グセになっている幹部がいる。そういう部門をよく観察すると一番教育ができていないし、工夫も不足している。(p330)信頼の基本は『ごまかさない』『にげない』『やめない』の3つにあると思う(p331)我々のサラリーは、社長である私から払うのでもなく、また、会社から支払われるものでもない。すべて我々の製品を購入いただいているお客様から、頂戴していることを忘れるべきではない(p333)
そんなところ。京都、経営者、製造業、あたりに興味がある人は読んだらすごく楽しいと思う。別に京都にも経営にも製造業にも全然関係なくっても、こういうエネルギッシュな人の前向きな力の触れると楽しいと思う。
これもなかなか衝撃的だな。少子高齢化、人口減少でこの先どうなるかについて考えるなら、この本は読んどいて損ないかな。
アマゾンより内容紹介の引用。
"日本の人口は、現在の1億3000万人が50年後に9000万人に、100年後には4000万人にまで減ると予想されている。この変動が政治経済や労働環境、家族関係など社会全体を激変させる。高齢者の定義が引き上げられ、外国人が人口の3分の1を占め、都市が集約される再定住の時代――私たちの仕事は、家族や恋人との人間関係は果たしてどう変わっていくのか?日本人が長い歴史のなかで過去3度経験している人口変動の波を分析した歴史人口学者の第一人者が、数々のデータを駆使して描き出す、人口という視点の未来予想図。"
というわけで、本当に面白い本、というか憂鬱になるけれど直視せざるを得ない現実が書かれている。で、いくつか気になった点。
・高齢化で、都市部ほど若者の負担が増える。
・消滅する集落が出てくる
・外国人を積極的に入れたらどうか
・鎖国なんかしてちゃダメダメ
経済学の理論モデルだと人口増加を説明する関数ってすごい単純な指数型だったりするわけだけど、あの仮定はなんとかならないのか、と思ってしまった。国や制度や文化や経済成熟度によって人口増加の具合はぜんぜん違うわけだから。
で、2050年といえば39年後。僕と妻は67歳になっていて、僕の子供は39歳になっている。たぶん、孫も何人がいて、小学生くらいになっているのかな。日本の人口は9000万程度でGDPも縮小しており、ドメスティックにしか考えられない人はあまりいい収入は得られなそう。隣国、中国が世界一のGDP。定年はたぶん70歳くらいまであがっているだろうし、もちろん、僕自身もたぶんまだ働いているのだろう。
たぶん子供は英語と中国語くらいはできてグローバルに行動して高収入を得ているか、もしくは日本語しかできなくってドメスティックな仕事をしていて低収入に甘んじているか。そのどちらかだと思う。それが現実だと思う。もちろん僕は親としてはわが子に前者になってほしいから、そういう教育を施そうと思っているのだけれど。
だけど、後者の人生しか送れない人は後者で、低収入ながらスローライフののんびりした充実した生活が送れている・・・ようになっていればいいけれど。日本、財政破綻とかしてなければいいけれど。
で、67歳といっても、そのあと多分30年くらい生きる。その30年をどうやって過ごそうか。やっぱり、入院して体が不自由で生きながらえるよりも、その30年も元気に過ごしたい。と思ったら、いまから超健康的な生活を送るべきだよね。タバコ700円とか、個人的には賛成。
素晴らしい本。1969年出版の本だけれど、未だに読んで感動できる箇所がたくさんある。時間の淘汰に耐える本は、すごい。
アマゾンから。
学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない。メモのとり方、カードの利用法、原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は、長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて、創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる。
あと、きになった点をメモ。
- メモは、忘れるためにつける。(p54)
- 知的生産のための空間を文化している(p92)
- 知的生産は、能率の問題ではなく、精神衛生の問題(p95)
- 一部分だけよんだ場合、「よんだ」とはいわない。そういうときには、わたしはその本を「みた」ということにしている。(p102)
- ひじょうな速読・多読の人もあるようだが、年100冊というのは、ふつうの人間としては限度ではないだろうか。(p105)
- 形がしっかりしていれば、中身はスラスラでてくる(p151)
そういえば、忘却が大事という話は、『思考の整理学』にも書いてあった。『アイデアのつくり方』でも、いったんインプットしまくった後、何も考えない時間を経てひらめきは降りてくる、と書いてあった。
前半は会計の基本の説明だった。BSとPLとCSの説明とかさ。で、後半に管理会計の話がでてきた。そもそも管理会計についての僕の知識が足りないので、いい本なのか悪い本なのかよくわからない。
しかし学ばびたいことは山ほどあるけれど時間は有限だ。
人生20代も終わりにちかづいてくると、自分が天寿を全うするまでに全力をあげて勉強したり働いたりすることで達成できるであろうことの全容がなんとなく推定できてきますね。自分の能力なんてだいたい分かってるし。こういうのを老化現象というのだろうか。
ちなみに、普通の会計の勉強(入門的)だったら、以下の本に勝る本はない。と思う。
なかなか勉強になったな。
タイトルを見るだけだと、ISOなんかやめてしまえ、というメッセージなのかなと思ったけれど、そうではない。どうやったら活用できるか考えましょうという内容であった。
冒頭(p2)で、「ヨーロッパから押し寄せてきたISOのせいで、日本企業の間接コストはあがってしまったのだけれど、これはヨーロッパが狙ってやったんじゃないか。ISOなんかなくたってmade in japan製品は品質高くて問題なかったのに。」みたいな文章があって笑えた。そしてなんか気持ち萎えた。
アマゾンでけっこう高評価だったので読んでみたけど、こんなタイトルの本が読まれているなんて、現在のISOって本当に罪な存在ですね。一番悪いのは、「とりあえず」ISOを入れて喜んでいる経営者だと思ったけど。使いこなせないのは全部経営者の責任だよ。
『図解ISO9001早わかり2008年12月最新改訂版完全対応』も合わせて読むとISOについて理解が進む。
めちゃくちゃ面白い。 「金融業界で働いてるんだったらこの本は読んどかないとヤバイよね」リストに入ると思う。アマゾンより引用。
ウォール街を支える効率的市場理論は、いかに発展し、限界を露呈したのか。20世紀初頭のフィッシャーから始まる理論が、象牙の塔から出発し実務の世界へと融合していく100年の歴史。
もう5年位前にやった共同論文が、たまたま効率的市場仮説についての研究だったということもあって、大変楽しんだ。
いろいろと書いているけど、一箇所だけ特に印象に残ったのはこれ。
超同意。というか、これ僕の金融市場に対する見方そのもの。上の論文で、金融市場の効率性は時変するということは明らかにしたけれど、どういうメカニズムで時変するのかは分からない。この当たりは、それなりに面白い研究テーマなんじゃないでしょうかね。ファーマーは捕食者と被食者の増減関係に着目した。被食者の個体数が増えると、それを食べる捕食者の個体数が増える。しかし、被食者の数が少なくなると、捕食者は減っていき、今度は被食者の数が増える。このサイクルがくり返され、平衡状態が保たれる。このシステムは周期的に変動する。金融市場も同じパターンを示しているとファーマーは論じた。アノマリーが容赦なく捕食されて消滅すると、別のアノマリーが標的になり、やがて最初のアノマリーが復活する。ヘッジファンドの資金運用者はしばしば、アノマリーを捕食して利益を得ることでファンド・マネジャーは市場の効率性を高めていると主張する。しかしそれは、ある特定の非効率性をなくしたとしても、市場全体の振怖を大きくしているだけなのかもしれない。(p391-392)
この本読んでたら、正直ちょっと大学院に戻りたいとか思ってしまった。しかし体は一つで時間は有限だ。
面白かった。アマゾンから引用。
モノを売るすべての人に向けたマーケティングの入門書です。タイトルの「ドリルを売るには穴を売れ」とは、マーケティング業界でよく言われる言葉で、「商品を売るには、顧客にとっての『価値』から考えよ」という意味です。本書では「価値」を切り口にして、売り方の基本を「あなたは何を売っているのか(ベネフィット)」、「誰に売っているのか(ターゲティング)」、「あなたの商品でなければならない理由はなにか(差別化)」「その価値をどうやって届けるのか(4P)」という流れに沿って解説していきます。また解説と平行して、新人マーケッターが閉店寸前のレストランを復活させるサブストーリーも展開されているので、物語として楽しんで読んでいくうちに、解説の内容がしっかり実感できるようになっています。
一つ目、ベネフィットについて。顧客は価値を買うのであって、製品とかサービスは価値を実現する手段に過ぎないのだよ、ということ。ベネフィットには2つあって、機能的ベネフィットと情緒的ベネフィット。
二つ目、セグメンテーションして顧客ターゲットをはっきりさせよ、という話について。セグメンテーションについては、『BCG戦略コンセプト』の方が本書よりも参考になった。顧客ターゲットをどこにすべきかという話については、1.市場が十分大きいか、2.競争の激しさはどうか&自社の強みを活かせるか、3.提供しようとする商品やサービスをそのターゲットは切実に必要としているかどうか、という3つの視点から選びましょうと書いてあった。
三つ目、差別化について。差別化の軸は3つしかなくって、手軽軸、商品軸、密着軸だって。PCの例で言えば、デル、アップル、パナソニックだって。
四つ目、4P。特にpriceが一番重要で、どうやって顧客から価値の対価をいただくかを考えましょう、と。千葉ネズミーランド・・・じゃなかった東京ディズニーランドの例で言えば、入場料+グッズ販売+飲食の合計で、顧客単価は9,220円らしい(p203)という情報が印象に残った。(前に誰かから聞いたことあったような気もするけど。)
「マーケティングとは」という定義がいろいろな言い方で為されていたのだけど、どれもいいなと思うのでここにメモしておく。
マーケティングとは、本質的には「顧客にとっての価値」を売り、その対価として、顧客からお金をいただくことだ。(p44~45)マーケティングとは、この価値の不等号(「顧客が得る価値(ベネフィット)>顧客が払う対価」)を維持・拡大するすべての活動(p46)マーケティングとは、顧客にとっての価値に関連するすべてのことであり、作る人、売る人すべてを含んだ全社員の仕事なのだ。(p48)マーケティングとは、顧客の欲求を満たすための学問体系(p56)
読んだり人から聞くと、全部当然すぎるとしか思えないのだけど、自分でマーケティングをするとけっこうそんな当たり前のことが出来ない。
